【↑】日経平均 大引け| 急反発、値がさ株が買われ最高値更新 (10月29日)

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市況

日経平均株価
始値  50453.64
高値  51412.97
安値  50365.62
大引け 51307.65(前日比 +1088.47 、 +2.17% )

売買高  23億5745万株 (東証プライム概算)
売買代金 7兆921億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は最高値更新、1000円高で5万1000円台へ
 2.米株市場ではダウ、ナスダック指数ともに最高値続く
 3.AI・半導体株が強調展開でインデックス買いも寄与
 4.個別にアドテストがS高人気、日経平均を押し上げる
 5.値下り銘柄数が1400近くに達し、全体の86%を占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比161ドル高と4日続伸した。米中貿易摩擦の緩和やエヌビディアの上昇が指数を押し上げた。

 東京市場では、日経平均株価が急反発、一時1200円近い上昇をみせる場面があった。終値で初の5万1000円台に乗せ最高値更新となった。

 29日の東京市場は、主力株に集中的に買いが流入し、日経平均寄与度の高い銘柄が大きく上値を追ったことで日経平均は1000円を超える大幅高となった。午前中に早々とフシ目の5万1000円台に突入し、大引けまで維持した。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数がいずれも4連騰を記録し、連日の最高値更新と気を吐いており、その流れが波及する格好となった。AI・半導体関連やそこから派生するデータセンター周辺株などが買われたほか、先物を絡めたインデックス買いなども全体相場に浮揚力を与えた。ただ、日経平均は一部の指数寄与度の高い銘柄が集中的に買われた効果が反映されたもので、TOPIXはマイナス圏で引けている。また、値下がり銘柄数が1400近くに達し、プライム上場銘柄の86%を占めるなど、個別にはリスク回避ムードの強い地合いだったことを物語っている。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>がストップ高に買われる異彩人気。売買代金2位のソフトバンクグループ<9984>も大幅高。レーザーテック<6920>、キオクシアホールディングス<285A>、フジクラ<5803>なども商いを伴い株価を切り上げた。トーエネック<1946>、きんでん<1944>など電気工事会社が急騰、四国化成ホールディングス<4099>、日本車輌製造<7102>も大幅高。

 半面、ニデック<6594>が下値を探り、川崎重工業<7012>、サンリオ<8136>なども安い。東洋エンジニアリング<6330>が大幅安、ファーストリテイリング<9983>も冴えない。コマツ<6301>が値を下げ、東京海上ホールディングス<8766>も下落。アイネス<9742>、北越コーポレーション<3865>、第一稀元素化学工業<4082>などが急落した。アステリア<3853>、エス・エム・エス<2175>なども大きく水準を切り下げている。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、東エレク <8035>、フジクラ <5803>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約1443円。うち1077円はアドテスト1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、テルモ <4543>、ダイキン <6367>、京セラ <6971>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約106円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)非鉄金属、(2)電気機器、(3)建設業、(4)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)不動産業、(3)空運業、(4)その他金融業、(5)倉庫・運輸。

■個別材料株

△きんでん <1944> [東証P]
 今期業績・配当予想の上方修正と受注状況を好感。
△トーエネク <1946> [東証P]
 今期利益・配当予想の増額修正を評価。
△高砂熱 <1969> [東証P]
 26年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。
△Aiロボ <247A> [東証G]
 BTSのV氏とブランドアンバサダー契約締結。
△四国化HD <4099> [東証P]
 25年12月期営業利益は一転過去最高の見通し。
△テセック <6337> [東証S]
 今期経常利益予想引き上げ。
△アドテスト <6857> [東証P]
 26年3月期業績予想の上方修正と自社株買い発表を好感。
△日車両 <7102> [東証P]
 今期2度目の増額修正で営業18%増益見通しに。
△SBIIG <7326> [東証G]
 株主優待制度を導入へ。
△栃木銀 <8550> [東証P]
 26年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。

▼マクアケ <4479> [東証G]
 26年9月期営業減益へ。
▼アイネス <9742> [東証P]
 26年3月期業績予想及び配当予想を下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アドテスト <6857>、(2)トーエネク <1946>、(3)きんでん <1944>、(4)四国化HD <4099>、(5)日車両 <7102>、(6)関電工 <1942>、(7)コクサイエレ <6525>、(8)栃木銀 <8550>、(9)TOWA <6315>、(10)三井金属 <5706>。
 値下がり率上位10傑は(1)アイネス <9742>、(2)北越コーポ <3865>、(3)稀元素 <4082>、(4)アステリア <3853>、(5)エスエムエス <2175>、(6)東洋エンジ <6330>、(7)デジタルHD <2389>、(8)アーレスティ <5852>、(9)不動テトラ <1813>、(10)GMOインタ <4784>。

【大引け】

 日経平均は前日比1088.47円(2.17%)高の5万1307.65円。TOPIXは前日比7.63(0.23%)安の3278.24。出来高は概算で23億5745万株。東証プライムの値上がり銘柄数は200、値下がり銘柄数は1394となった。東証グロース250指数は703.43ポイント(18.95ポイント安)。

[2025年10月29日]


株探ニュース

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