話題株ピックアップ【夕刊】(2):トクヤマ、SBIリーシ、SBG

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■トクヤマ <4043>  3,872円   +188 円 (+5.1%)  本日終値
 トクヤマ<4043>が急反発。午前9時ごろに発表した9月中間期連結決算が、営業利益191億5200万円(前年同期比37.2%増)と大幅増益となったことが好感された。塩ビ関連製品の海外市況下落などの影響を受けて売上高は1637億5600万円(同1.1%減)と減収だったものの、半導体向け多結晶シリコンをはじめ半導体関連製品の販売が堅調だったことに加えて、操業度の向上や製造コストの改善などが寄与し、営業利益は大幅増となった。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高3645億円(前期比6.2%増)、営業利益415億円(同38.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■SBIリーシ <5834>  5,260円   +240 円 (+4.8%)  本日終値
 SBIリーシングサービス<5834>は後場に上げ幅を拡大。29日午前11時30分ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が263億7300万円(前年同期比29.4%増)、営業利益が53億円(同77.6%増)になった。好調な業績推移を評価する買いが集まっている。JOLCO商品については競争力のある多様かつ十分な商品残高の確保と積極的な営業活動に取り組み、中間期における過去最高の販売額を達成した。大口顧客の獲得推進施策が奏功し、着実に営業基盤を拡大しているという。

■ソフトバンクグループ <9984>  27,315円   +1,025 円 (+3.9%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が4日続伸。前日の米国株市場ではNYダウとともにハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4連騰で最高値更新基調を続けており、同指数と株価連動性の高い同社株には追い風となっている。トランプ米政権肝いりの大規模AIインフラプロジェクト「スターゲート」では米オープンAIやオラクルなどとともに主導的な役割を担う。前日の日米首脳会談では日米両政府は会談に合わせ約4000億ドルの「日米間の投資に関する共同ファクトシート」を発表。AI電力インフラや重要鉱物など4つの投資分野を挙げている。生成AI市場の拡大と電力インフラ拡充は切っても切れない関係にあり、これに関してソフトバンクGや日立製作所<6501>が関心を示しているとも報じられており、海外投資家の注目度が高まったもようだ。

■京葉銀行 <8544>  1,319円   +47 円 (+3.7%)  本日終値
 京葉銀行<8544>が上げ幅を拡大。午後1時30分ごろ、集計中の9月中間期連結業績について、純利益が従来予想の64億円から91億円(前年同期比10.0%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。銀行単体において、資金利益や有価証券関係損益が従来予想を上回ったことに加えて、与信費用が想定を下回ったことが要因としている。

■日立建機 <6305>  5,168円   +138 円 (+2.7%)  本日終値
 日立建機<6305>が反発し上場来高値を更新。28日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆3000億円から1兆3200億円(前期比3.7%減)へ、調整後営業利益を1300億円から1320億円(同9.0%減)へ、純利益を730億円から740億円(同9.1%減)へ上方修正したことが好感された。北米などを中心に油圧ショベルの需要が想定を上回り堅調に推移していることに加えて、上期業績が順調に回復基調にあることなどを考慮した。なお9月中間期決算は、売上高6540億5100万円(前年同期比1.8%減)、調整後営業利益601億4800万円(同15.7%減)、純利益377億5000万円(同18.9%増)だった。

■大阪有機化学工業 <4187>  3,780円   +95 円 (+2.6%)  本日終値
 大阪有機化学工業<4187>切り返し急、一時160円高の3845円まで駆け上がり、今週27日につけた年初来高値3825円を払拭し新値街道に復帰した。独立系化学メーカーで、特殊アクリル酸エステルでは業界のフロントランナー。また、電子材料部門を主力とし、半導体レジスト用原料などを展開し需要を捉えているが、ArFエキシマレーザーに対応したレジスト用原料への引き合いが極めて旺盛で業績に貢献している。そうしたなか、29日の朝方に、25年11月期第4四半期決算で「補助金収入」3億1400万円を特別利益として計上することを発表、足もとではこれが刺激材料となった格好だ。株価は昨年7月以来約1年3カ月ぶりの高値圏を走るが、業績成長期待から海外筋の注目も高まっているもよう。現状は外国人保有株比率が10%未満と低く、需給面でポートフォリオ組み入れの動きが進めば一段の上値も期待される。

■WOWOW <4839>  1,450円   +30 円 (+2.1%)  本日終値
 WOWOW<4839>が反発。28日の取引終了後に集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の371億円から375億円(前年同期比0.4%増)へ、営業利益が2億円から16億円(同32.0%増)へ、最終利益が1億円から14億円(前年同期1億7900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。番組販売などのその他収入が想定を上回ったことなどに加えて、番組費などの一部費用の発生が下期以降へずれ込むことが要因としている。

■日本金銭機械 <6418>  1,014円   +18 円 (+1.8%)  本日終値
 日本金銭機械<6418>が反発。28日の取引終了後に集計中の9月中間期連結業績について、最終利益が従来予想の28億円から32億円(前年同期比28.5%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。円高に推移すると想定していた為替相場が円安に推移し、為替差益が発生したことが要因としている。

■クオリプス <4894>  6,370円   +90 円 (+1.4%)  本日終値
 クオリプス<4894>が大幅高で5日ぶりに反発。28日の取引終了後、今年4月に再生医療等製品製造販売承認申請を行ったヒト(同種)iPS細胞由来心筋細胞シートについて、厚生労働省から虚血性心筋症による重症心不全を対象とした希少疾病用再生医療等製品に指定されたとの通知を受け取ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。希少疾病用再生医療等製品の指定制度は、医療上特にその必要性が高いものなどを条件に厚生労働大臣が指定する制度で、指定を受けることで、PMDA(医薬品医療機器総合機構)などによる指導や助言などの支援措置を受けることができるようになる。なお、同件が26年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■コメリ <8218>  3,135円   +40 円 (+1.3%)  本日終値
 コメリ<8218>が高い。決算内容や自社株買いが好感された。同社が28日取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)の連結純利益は前年同期比8.4%増の103億6000万円だった。主力カテゴリーである農業資材の販売が堅調に推移した。コメ増産に絡む関連資材などが伸びたとみられている。作業シートなど建設事業者が使用する商品の販売も順調だった。26年3月期の同利益は前期比6.4%増の146億円で据え置いた。同時に、60万株(自己株式を除く発行済み株式数の1.25%)、21億円を上限とする自社株取得枠の設定を発表。取得期間は10月29日から26年1月23日まで。取得した全株式は消却する。この日の午前8時45分、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、1株3095円で22万8000株を7億566万円の取得金額で買い付けている。

株探ニュース

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