【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、高値警戒感からの利益確定売りが優勢 (10月28日)
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日経平均株価 始値 50357.15 高値 50485.80 安値 50107.77 大引け 50219.18(前日比 -293.14 、 -0.58% ) 売買高 22億9292万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆8852億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日ぶり反落、広範囲に利食われる展開に 2.米株市場では3指数が最高値も、リスクオンを引き継げず 3.日米首脳会談も先立って買われた分の反動で売りが優勢に 4.後場にドル安・円高が加速、先物売りを誘発する形となる 5.個別は1500銘柄あまりが値を下げ、全体の93%を占める ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比337ドル4高と3日続伸した。利下げや対中通商合意が期待されハイテク株中心に買いが優勢となった。 東京市場では、広範囲に利益確定の売りが表面化し、日経平均株価は3日ぶりに下値を試す展開に。後場に入り円高などを警戒し買いが手控えられた。 28日の東京市場は、リスク回避の地合いとなった。前日の米国株市場でNYダウなど主要株価3指数がいずれも3連騰で史上最高値を更新したことを受け、ハイテクセクターを中心に追い風が意識されたが、目先スピード警戒感からの売り圧力が上値を押さえる格好となった。本日は高市早苗首相とトランプ米大統領の日米首脳会談が行われたが、これに先立って前日に日経平均は1200円あまりの急騰をみせていたこともあり、ポジション調整の売りを誘発した。後場に入ると外国為替市場で円高が加速し、これに合わせた先物を絡めたインデックス売りが全体相場を押し下げた。ただ、AI・半導体関連の値がさ株の一角が買われたことで、日経平均の下げ幅は限定的なものにとどまった。個別ではプライム市場の値下がり銘柄数が全体の93%を占めるなど全面安商状となっている。 個別では、キオクシアホールディングス<285A>が利食われたほか、レーザーテック<6920>も下落した。IHI<7013>、川崎重工業<7012>が安く、トヨタ自動車<7203>も冴えない。ニデック<6594>がストップ安に売り込まれ、KLab<3656>も急落。第一稀元素化学工業<4082>も大幅反落となった。電算システムホールディングス<4072>、東亜建設工業<1885>、日鉄鉱業<1515>なども大きく下値を探り、ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>、ホギメディカル<3593>の下げも目立つ。 半面、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が高く、イビデン<4062>は値を飛ばし値上がり率トップとなった。古河電気工業<5801>が高く、三井E&S<7003>も堅調。ディー・エヌ・エー<2432>が物色人気となり、サンリオ<8136>も値を上げた。前日ストップ安の霞ヶ関キャピタル<3498>も切り返した。エンプラス<6961>、正興電機製作所<6653>も大幅高。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、中外薬 <4519>、古河電 <5801>、ディーエヌエ <2432>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約264円。うち166円はSBG1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ニデック <6594>、日東電 <6988>、ファナック <6954>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約150円。 東証33業種のうち上昇は情報・通信業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)金属製品、(2)繊維製品、(3)建設業、(4)ガラス・土石、(5)パルプ・紙。一方、下落率の大きかった5業種は(1)金属製品、(2)建設業、(3)繊維製品、(4)ガラス・土石、(5)パルプ・紙。 ■個別材料株 △サンテック <1960> [東証S] 4-9月期営業77%増益に大幅増額。 △イオレ <2334> [東証G] 11月12日を基準日として1→10の株式分割へ。 △ディーエヌエ <2432> [東証P] 旧村上ファンド系が大量保有。 △イビデン <4062> [東証P] 日経平均の構成銘柄に採用。 △EMシステム <4820> [東証P] 25年12月期業績予想及び配当予想を上方修正。 △正興電 <6653> [東証P] 1-9月期営業33%増益。 △エンプラス <6961> [東証P] 26年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。 △和心 <9271> [東証G] かんざし屋wargoの日次売上が過去最高を記録。 △メタウォータ <9551> [東証P] 今期営業利益22%増へ上方修正、配当も増額。 △ナガセ <9733> [東証S] 記念配当50円実施見通しを好感。 ▼日パレット <4690> [東証S] 26年3月期業績予想及び配当予想を下方修正。 ▼ニデック <6594> [東証P] 特別注意銘柄指定で日経平均から除外へ。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)イビデン <4062>、(2)エンプラス <6961>、(3)メタウォータ <9551>、(4)正興電 <6653>、(5)ディーエヌエ <2432>、(6)GMOインタ <4784>、(7)古河電 <5801>、(8)EMシステム <4820>、(9)山一電機 <6941>、(10)霞ヶ関C <3498>。 値下がり率上位10傑は(1)ニデック <6594>、(2)KLab <3656>、(3)稀元素 <4082>、(4)電算システム <4072>、(5)東亜建 <1885>、(6)日鉄鉱 <1515>、(7)Jエレベータ <6544>、(8)ホギメデ <3593>、(9)杉本商 <9932>、(10)アーレスティ <5852>。 【大引け】 日経平均は前日比293.14円(0.58%)安の5万0219.18円。TOPIXは前日比39.18(1.18%)安の3285.87。出来高は概算で22億9292万株。東証プライムの値上がり銘柄数は89、値下がり銘柄数は1508となった。東証グロース250指数は722.38ポイント(12.56ポイント安)。 [2025年10月28日] 株探ニュース
