午前:債券サマリー 先物は反落、米中対立懸念の後退で 長期金利1.665%に上昇

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市況

 27日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反落した。26日までの2日間の日程で開かれた米中貿易協議を経て、両国の対立関係を巡る懸念が後退した。日経平均株価が5万円を上回り上げ幅が一時1100円を超えるなど、投資家のリスク選好姿勢が強まるなか、安全資産とされる国債に売りが出た。

 ベッセント米財務長官が26日、米メディアとのインタビューで、中国がレアアースの輸出規制を1年間延期する可能性について言及。更に、11月1日に予定していた中国に対する100%の追加関税について、回避される見通しだと表明した。これを受けて米株価指数先物が上昇し、日本株も大きく水準を切り上げた。

 日銀が27日に発表した9月の企業向けサービス価格指数は前年同月比3.0%上昇となった。伸び率は8月の2.7%から拡大した。日銀の利上げシナリオが意識され、債券売りを促す要因となった。

 先物12月限は前営業日比15銭安の135円99銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント高い1.665%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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