前週末24日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■芙蓉リース <8424> 4,126円 (-334円、-7.5%) 東証プライムの下落率2位。芙蓉総合リース <8424> [東証P]が5日ぶり急反落。23日取引終了後、26年3月期連結業績予想について営業利益を660億円から340億円(前期比47.5%減)へ、純利益を460億円から170億円(同62.5%減)へ下方修正すると発表した。取引先の債権について取り立て不能・遅延の恐れが生じたことに伴う損失を計上するため。米国での再生可能エネルギー分野における事業環境悪化のリスクも織り込んだ。これを嫌気した売りが出た。 ■ジャフコG <8595> 2,426.5円 (-97.5円、-3.9%) ジャフコ グループ <8595> [東証P]が大幅反落。24日正午ごろに発表した9月中間期連結決算が、売上高119億1700万円(前年同期比25.5%減)、最終利益19億2400万円(同59.0%減)と大幅減益となったことが嫌気された。新規IPOが1社(国内のみ)にとどまり、キャピタルゲインが前年同期比40.3%減となったことに加えて、ファンド管理収入(管理報酬、成功報酬)も減少した。なお、26年3月期通期業績予想は、業績予想を合理的に行うことは困難であるとして開示していない。 ■ニデック <6594> 2,460円 (-90.5円、-3.6%) ニデック <6594> [東証P]が続落。23日の取引終了後、26年3月期の業績予想を取り下げると発表した。これまで20円と予想していた中間配当は無配とし、期末配当予想は未定に修正。5月に発表した自社株買いに関しては中止する。一連の発表を嫌気した売りが優勢となった。グループでの不適切な会計処理の疑いが発覚し社内調査を進めるなか、現時点の第三者委員会の調査状況などを踏まえ、業績予想を取り下げた。自社株の取得期間は当初は来年5月27日までとしていた。取得期間の開始日となる今年5月28日から10月23日までの間、ニデックは自社株買いを実施しなかった。 ■タカラバイオ <4974> 949円 (-27円、-2.8%) タカラバイオ <4974> [東証P]が続落。23日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の213億円から187億円(前年同期比5.4%減)へ、営業損益が14億5000万円の赤字から23億5000万円の赤字(前年同期4億1700万円の黒字)へ、最終損益が13億2000万円の赤字から69億円の赤字(同5億1300万円の黒字)へそれぞれ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。米国の政府方針による研究助成金の大幅削減や中国の経済不況などの影響が加わり、産業界及びアカデミアにおける研究開発のアクティビティが世界的に低下し、売上高が未達となったことが響いた。また、細胞加工やウイルスベクターなどの受託製造に係る設備について、将来の回収可能性を検討した結果、増設した一部設備の減損損失を計上したことも最終損益を悪化させた。 ※24日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース
