話題株ピックアップ【夕刊】(2):コーテクHD、たけびし、タムロン
投稿:
■コーテクHD <3635> 2,117円 +63 円 (+3.1%) 本日終値 コーエーテクモホールディングス<3635>が急動意。ゲームソフト開発を手掛けており、「無双」シリーズなど歴史題材のソフトで他社と一線を画しユーザーのニーズを取り込んでいる。足もとの業績は既存タイトルが好調なほか、経費削減努力などが利益押し上げに寄与している。23日取引終了後、同社は26年3月期上期(25年4~9月)業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の50億円から78億円(前年同期比27%減)に大幅増額修正しており、これを好感する買いを引き寄せた。 ■たけびし <7510> 2,108円 +62 円 (+3.0%) 本日終値 たけびし<7510>が3日続伸し年初来高値を更新した。23日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1020億円から1040億円(前期比3.0%増)へ、営業利益を35億8000万円から37億円(同8.0%増)へ、純利益を24億円から26億8000万円(同0.8%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、成長戦略の一つである医療ビジネスが堅調に推移したことに加え、半導体・デバイス分野で電子部品実装機向け産業用パソコンなどが増加したことが要因としている。 ■タムロン <7740> 1,108円 +27 円 (+2.5%) 本日終値 タムロン<7740>が大幅高で3日続伸。23日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントの保有割合が12.04%から13.06%に上昇したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資、ただし2230万3500株については投資一任契約に基づく顧客資産運用のためとしており、報告義務発生日は10月16日となっている。 ■日揮ホールディングス <1963> 1,611円 +33 円 (+2.1%) 本日終値 日揮ホールディングス<1963>が反発。23日の取引終了後、傘下の日揮がCO2バッテリー技術を有するイタリアのエナジー・ドーム社と日本市場での協業検討を目的とした覚書(MOU)を締結したと発表しており、好材料視された。CO2バッテリー技術は、ドーム状の貯蔵容器にコンプレッサーを用いてCO2を圧縮・液化して貯蔵。貯蔵したCO2は、夜間など電力需要が高まる時間帯に再加熱・膨張させてタービンを回し発電する仕組み。エナジー・ドーム社は、イタリア・サルデーニャ島に世界初のCO2バッテリー商用プラントの運転を開始。各国におけるCO2バッテリー技術の導入を進めており、今回のMOUに基づき両社は、日本国内における本格的なCO2バッテリー商用プラントの導入に向けた協業検討を実施するとしている。 ■M&A総研 <9552> 1,136円 +23 円 (+2.1%) 本日終値 M&A総研ホールディングス<9552>が大幅高で3日続伸。同じM&A仲介の日本M&Aセンターホールディングス<2127>が23日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、営業利益が68億円から83億円(前年同期比40.1%増)へ上振れて着地したようだと発表し株価が急伸しており、刺激材料となったようだ。また、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>、ストライク<6196>などにも同様に好業績期待の買いが入っている。 ■INPEX <1605> 2,849円 +50.5 円 (+1.8%) 本日終値 INPEX<1605>は3日続伸。株価は株式分割考慮ベースで08年以来、17年ぶりの高値圏に上昇している。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日比3.29ドル高の1バレル=61.79ドルと上昇。トランプ米政権が22日にロシアの石油大手2社に制裁を科すことを発表したことを受け、原油市場の引き締まり観測が浮上している。INPEXは原油高が追い風となることに加え、株価はPBR0.7倍台、配当利回り3.5%台の水準にあり見直し機運が高まっている様子だ。 ■しまむら <8227> 9,686円 +148 円 (+1.6%) 本日終値 しまむら<8227>が続伸。23日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比2.2%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月度前半で厳しい残暑が続いたものの、婦人アウター衣料やインナー商品、服飾雑貨商品が売り上げを伸ばした。婦人アウター衣料では、シャツ・カーディガンなどの羽織物が好調。インナー商品では、「CLOSSHI」の「ヘビロテ」インナーが好調に推移した。また、服飾雑貨商品では、キャラクター雑貨が継続して売れ筋となった。なお、しまむら業態の全店売上高は同1.9%増だった。 ■マブチモーター <6592> 2,627円 +34 円 (+1.3%) 本日終値 マブチモーター<6592>が反発。23日の取引終了後、精密小型モーターやモーションコントロール製品の製造販売を行う日本パルスモーター(東京都文京区)の全株式を26年1月上旬をメドに取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の子会社化により、日本パルスモーターの強みであるモーターと制御系システムを組み合わせたモーションコントロールに関する高度な技術力と、医療分野及び産業機器分野での豊富な知見と対応力を活用することで、3つのM領域(モビリティ、マシーナリー、メディカル)での事業領域拡大に寄与すると期待している。取得価額の総額は66億円となる予定。なお、同件による25年12月期業績へ与える影響は軽微としている。 ■マクセル <6810> 2,211円 +24 円 (+1.1%) 本日終値 マクセル<6810>が続伸。23日の取引終了後、最大150度の高温下で充放電が可能なセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010T」を開発し、11月上旬から順次サンプル出荷を開始すると発表したことが好感された。「PSB401010T」は、現在量産中の「PSB401010H」に、24年に発表した「全固体電池の作動上限温度を150度に引き上げる技術」を搭載し、耐えられる温度を25度上げたもの。高温で滅菌する工程を有する機器などに「PSB401010T」を用いることで、従来の電池を使用する場合に比べて、機器の使用可能時間が延びることが期待できるとしている。 ■長瀬産業 <8012> 3,401円 +29 円 (+0.9%) 本日終値 長瀬産業<8012>が高い。午後0時30分ごろ、26年3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好材料視された。投資単位あたりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。 株探ニュース
