【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、半導体関連株を中心に売り優勢 (10月23日)

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市況

日経平均株価
始値  48866.58
高値  48866.58
安値  48399.05
大引け 48641.61(前日比 -666.18 、 -1.35% )

売買高  20億9277万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆1011億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は666円安で大幅続落
 2.半導体関連軟調で下げ幅一時900円超
 3.値上がり銘柄数6割弱、押し目買い意欲も
 4.4万9000円割れも朝安後下げ渋る
 5.造船関連株に資金流入

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比334ドル安と4日ぶりに反落した。貿易問題を巡る米中対立への警戒からハイテク株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は続落。半導体関連株の下落が日経平均を押し下げる格好となった。下げ幅は一時900円を超えた。

 前日の米株式市場で主要株価3指数がそろって下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は2%を超えた。トランプ米政権が米国製のソフトウェアを使用した製品について、中国への輸出制限を検討していると一部で報じられ、米中関係を巡る警戒感が再燃した。米国株安を背景に、東京市場では半導体関連株を中心に利益確定目的の売りが広がり、日経平均は朝方に900円を超す下げとなる場面があった。フシ目の4万9000円を割り込んだものの、押し目買い意欲も顕在化し、プライム市場での値上がり銘柄数は約59%に上った。TOPIXは4日ぶりに反落。業種別では情報・通信や電気機器、証券関連が1%を超す下げとなった。一方、ロシア企業への制裁を受けた原油先物相場の上昇を受け、鉱業や石油・石炭製品の上げが目立ったほか、不動産業が堅調に推移。このほか造船関連株の一角にも資金が流入した。

 個別銘柄では、この日も売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が続落し、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>が下値を模索。サンリオ<8136>や日本取引所グループ<8697>が株価水準を切り下げたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やホンダ<7267>、リクルートホールディングス<6098>が冴えない展開。神戸物産<3038>やソニーフィナンシャルグループ<8729>、安川電機<6506>が値を下げ、ルネサスエレクトロニクス<6723>やSUMCO<3436>が売りを浴び、井関農機<6310>とアステリア<3853>が急落した。

 半面、フジクラ<5803>や三菱重工業<7011>、IHI<7013>が堅調。川崎重工業<7012>が大幅高となったほか、東洋エンジニアリング<6330>が頑強。INPEX<1605>や三井不動産<8801>が買われ、三井E&S<7003>や住友重機械工業<6302>が急伸。アドソル日進<3837>が値を飛ばし、第一稀元素化学工業<4082>が連日のストップ高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はフジクラ <5803>、三井不 <8801>、日東電 <6988>、豊田通商 <8015>、住友不 <8830>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、TDK <6762>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約544円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)不動産業、(3)パルプ・紙、(4)石油・石炭、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)証券・商品、(3)電気機器、(4)その他金融業、(5)サービス業。

■個別材料株

△塩水糖 <2112> [東証S]
 26年3月期最終利益は一転過去最高の見通し。
△アドソル日進 <3837> [東証P]
 業績・配当予想の上方修正を好感。
△JIGSAW <3914> [東証G]
 米法人がAIダッシュボードを正式リリース。
△カラダノート <4014> [東証G]
 中期計画発表し28年7月期営業利益15億円以上の目標掲げる。
△CEHD <4320> [東証S]
 アクシウム・キャピタルによる6.90%保有が判明。
△F&M <4771> [東証S]
 アクティビストの大株主浮上で株高思惑が高まる。
△平河ヒューテ <5821> [東証P]
 投資運用会社が大株主に浮上。
△エブレン <6599> [東証S]
 コンピューティング分野の高技術力が防衛関連分野で開花へ。
△名村造 <7014> [東証S]
 業界団体が能力倍増へ3500億円の設備投資と伝わる。
△理経 <8226> [東証S]
 防衛関連の一角で物色人気加速へで地合い悪に逆行。

▼インフォメテ <281A> [東証G]
 通期下方修正の可能性を発表。
▼OBシステム <5576> [東証S]
 積極採用で4~9月期営業減益。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)稀元素 <4082>、(2)アドソル日進 <3837>、(3)住友重 <6302>、(4)平河ヒューテ <5821>、(5)川重 <7012>、(6)東京計器 <7721>、(7)三井E&S <7003>、(8)大同メ <7245>、(9)東亜建 <1885>、(10)IDOM <7599>。
 値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)井関農 <6310>、(3)ルネサス <6723>、(4)SUMCO <3436>、(5)ローツェ <6323>、(6)イビデン <4062>、(7)MARUWA <5344>、(8)SBG <9984>、(9)マネックスG <8698>、(10)マネフォ <3994>。

【大引け】

 日経平均は前日比666.18円(1.35%)安の4万8641.61円。TOPIXは前日比12.65(0.39%)安の3253.78。出来高は概算で20億9277万株。東証プライムの値上がり銘柄数は963、値下がり銘柄数は599となった。東証グロース250指数は731.25ポイント(10.89ポイント安)。

[2025年10月23日]


株探ニュース

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