前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■ウリドキ <418A>  1,723円 (+124円、+7.8%)

 ウリドキ <418A> [名証N]が急反発。20日の取引終了後、主力事業であるリユース品買い取りのマッチングサービス「ウリドキ!」について価格改定を2026年3月から実施すると発表しており、収益性の向上を期待する買いを引き寄せていた。プレミアムプラン・ゴールドプランにおける送客手数料の価格レンジの上限をブランドバッグでこれまでの3000円から4000円、高級時計で4000円から6500円に引き上げる。スタンダートプランのマッチング手数料率は高級時計とオーディオ・スピーカーを4%から5%にする一方、ブランドバッグは12%から10%にする。加えて、同プランの手数料の上限は手数料率に50万円を乗じた金額から、今後は100万円を乗じた金額に変更する。

■シスロケ <2480>  1,735円 (+115円、+7.1%)

 システム・ロケーション <2480> [東証S]が急伸。同社は20日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の2億4000万円から3億2000万円(前年同期比17.2%増)に引き上げた。売上高予想も8億4000万円から8億6200万円(同2.1%増)に上方修正。商品の機能拡充や料金体系の柔軟性の向上で減収幅が抑制されるほか、更に新商品の売り上げが積み上がりはじめたことに加え、売上原価の低減及び販管費の減少が主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上高17億円(前期比2.0%増)、営業利益5億1000万円(同4.9%減)とする従来見通しを据え置いた。

■サイオス <3744>  505円 (+32円、+6.8%) 一時ストップ高

 サイオス <3744> [東証S]が続急伸、一時ストップ高となった。東京慈恵会医科大学は21日、サイオステクノロジーとの研究グループが、手術動画から真珠腫を検出する人工知能(AI)モデルの開発に世界で初めて成功したと発表。これが材料視されたようだ。中耳真珠腫は、進行すると骨破壊や難聴、顔面神経麻痺を引き起こす疾患で、唯一の治療法は手術による摘出だが、病変の残存や再発が生じることもあり、手術技術に高度な熟練を要する。今回の成果は希少疾患でも高精度で病変の有無を判定でき、将来的な臨床応用や若手医師の教育支援、人工知能研究につながることが期待できるとしている。

■ビジコーチ <9562>  2,500円 (+150円、+6.4%)

 ビジネスコーチ <9562> [東証G]が続急伸。20日の取引終了後、集計中の25年9月期連結業績について、売上高が従来予想の19億円から20億円(前の期比24.9%増)へ、営業利益が1億2000万円から1億6000万円(同2.0倍)へ、純利益が1億円から1億2000万円(同2.2倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主力の人材開発事業において、プライム上場企業を中心に従来の「集合型研修」から「1対1型研修」へのシフトが進んだことで、既存顧客からの1対1型サービスの受注が拡大したことが要因。またDX事業において、大型案件に係る成果報酬型案件の成果が第4四半期に確定したことも寄与する。

■大有機 <4187>  3,605円 (+195円、+5.7%)

 東証プライムの上昇率6位。大阪有機化学工業 <4187> [東証P]が続急伸。約2週間ぶりに新高値圏に突入。特殊アクリル酸エステルのリーディングカンパニーに位置付けられる独立系化学メーカーで、半導体材料などの電子材料を収益の柱として展開し注目されている。特に、 半導体製造プロセスで使用される最先端材料(感光性材料)でArFエキシマレーザーに対応したレジスト用原料が、高水準のニーズを獲得している。24年11月期の営業29%増益に続き、25年11月期も前期比9%増の50億円を予想するが、第3四半期累計(24年12月-25年8月)時点の進捗率から大きく上振れる公算が大きいとみられている。株主配当にも積極的で15年11月期から今期までで11期連続増配となる見通しだ。今後も中期的に配当を増やしていく動きが期待できる。

■タイミー <215A>  1,508円 (+79円、+5.5%)

 タイミー <215A> [東証G]が急反発。同社は20日、北海道千歳市及び、ちとせの介護医療連携の会と介護・福祉分野をはじめとした人材確保に関する連携協定を締結したと発表。同日には愛媛県愛南町及び高知県宿毛市と包括連携協定を結んだことも明らかにしており、地方自治体での連携が順調に拡大していることが買い手掛かりとなったようだ。

■中央経済HD <9476>  728円 (+35円、+5.1%)

 中央経済社ホールディングス <9476> [東証S]が3日ぶり急反発。20日の取引終了後に25年9月期の期末一括配当予想を13円(前の期10円)にすると発表しており、株主還元姿勢が好感されたようだ。

■北川精機 <6327>  829円 (+34円、+4.3%)

 北川精機 <6327> [東証S]が大幅続伸。20日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に本拠を置く投資運用会社リム・アドバイザーズ社の保有割合が17.02%から18.24%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は10月14日となっている。

■エコモット <3987>  464円 (+18円、+4.0%)

 エコモット <3987> [東証G]が大幅続伸。20日の取引終了後、子会社の「GRIFFY」が提供する体調管理ソリューション「GenVital LTE(ゲンバイタルLTE)」にメッセージ送信機能とIoT連携機能を追加したと発表しており、サービスの拡充を好感する買いが入った。ゲンバイタルLTEはリストバンドより収集された現場作業員の心拍数や現場内の暑さ指数から、現場作業員の体調を4段階で判定し作業管理者と本人にアラート通知するサービス。今回の新機能の追加により、管理者がメッセージを送信し迅速かつ効率的な作業指示や注意喚起ができるようになった。また、クラウド計測サービスとの連携により、雨量や風速などの計測値が警戒値を超えた際に、自動通知を行うこともできる。

■ワシントンH <4691>  1,602円 (+61円、+4.0%)

 ワシントンホテル <4691> [東証S]が大幅続伸。投資運用業の米ケンブリッジ・アジアが20日の取引終了後に関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たにワシントンHの株式について5%を超えて保有していることが明らかになり、需給思惑的な買いが集まっていた。大量保有報告書によると、ケンブリッジ・アジアの保有割合は5.01%。報告義務発生日は9月30日。保有目的は「投資及び状況に応じた重要提案行為等」としている。

■ユトリ <5892>  3,535円 (+125円、+3.7%)

 yutori <5892> [東証G]が大幅続伸。複数のストリートブランドを展開する同社の株価は8月に6260円の最高値をつけた後、17日の3220円まで5割近く下落したことから値頃感からの買いが流入した様子だった。26年3月期連結営業利益は前期比31.1%増の8億8000万円と最高益の見通しだが、来月13日には第2四半期決算が発表される予定であり、その内容も注目されている。なお、同社は20日の取引終了後、K-POPアイドルのチャ・ウヌ氏を起用したフォトカードプロモーションを実施すると発表している。

■日本取引所 <8697>  1,834円 (+60.5円、+3.4%)

 日本取引所グループ <8697> [東証P]が大幅高で5日続伸。日経平均株価は21日も取引時間中の最高値を更新し、フシ目の5万円に迫る場面があった。日経平均先物12月限については午前に一時5万円に到達した。自民党の高市早苗総裁が首相指名選挙を経て総理大臣に選出される見通しとなるなかで、財政出動による景気押し上げ効果の思惑が広がり、株式相場の上昇につながっていた。売買の活発化により同社傘下の東京証券取引所や大阪取引所の取引関連収益が拡大するとの期待から、日本取引所への物色意欲が高まったようだ。

■プロパスト <3236>  281円 (+8円、+2.9%)

 プロパスト <3236> [東証S]が続伸。20日の取引終了後に、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(自己株式を除く発行済み株数の1.20%)、または1億円としており、取得期間は10月21日から12月26日まで。経営環境の変化に対応し、機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■abc <8783>  317円 (+9円、+2.9%)

 abc <8783> [東証S]が3日ぶり反発。20日の取引終了後、10月30日に子会社化を予定しているマレーシアのMetabitと株主であるシーキャッスル・シンガポール社が業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。上場企業への資本戦略コンサルティングや資本参加企業へのブロックチェーン技術支援、金融とブロックチェーンの融合による新規事業開発などで協力体制を構築することが目的という。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

※21日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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