話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTT、ウリドキ、シスロケ

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■NTT <9432>  160.1円   +1.1 円 (+0.7%)  本日終値
 NTT<9432>が5日続伸。同社は20日の取引終了後、23年に発表した軽量ながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つLLM(大規模言語モデル)「tsuzumi」の次世代モデルとして、「tsuzumi2」を開発したと発表しており、好材料視された。「tsuzumi」は、膨大な学習データと計算リソースを必要とする従来のLLMの課題であった電力消費や運用コストの増大、機密情報の取り扱いにおけるセキュリティーリスクなどの課題に対応すべく開発したLLM。更に進化を遂げた「tsuzumi2」では、特に企業や自治体が保有する複雑なドキュメントへの理解や専門的な知識への対応力の強化などのニーズを研究開発へフィードバックして開発。1GPUで推論可能という従来モデルの特徴を継承し、環境負荷とコストを抑え、企業・自治体などのAI活用を支援する。

■ウリドキ <418A>  1,723円   +124 円 (+7.8%)  本日終値
 ウリドキ<418A>が急反発。20日の取引終了後、主力事業であるリユース品買い取りのマッチングサービス「ウリドキ!」について価格改定を2026年3月から実施すると発表しており、収益性の向上を期待する買いを引き寄せている。プレミアムプラン・ゴールドプランにおける送客手数料の価格レンジの上限をブランドバッグでこれまでの3000円から4000円、高級時計で4000円から6500円に引き上げる。スタンダートプランのマッチング手数料率は高級時計とオーディオ・スピーカーを4%から5%にする一方、ブランドバッグは12%から10%にする。加えて、同プランの手数料の上限は手数料率に50万円を乗じた金額から、今後は100万円を乗じた金額に変更する。

■システム・ロケーション <2480>  1,735円   +115 円 (+7.1%)  本日終値
 システム・ロケーション<2480>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は20日取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の2億4000万円から3億2000万円(前年同期比17.2%増)に引き上げた。売上高予想も8億4000万円から8億6200万円(同2.1%増)に上方修正。商品の機能拡充や料金体系の柔軟性の向上で減収幅が抑制されるほか、更に新商品の売り上げが積み上がりはじめたことに加え、売上原価の低減及び販管費の減少が主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上高17億円(前期比2.0%増)、営業利益5億1000万円(同4.9%減)とする従来見通しを据え置いている。

■サイオス <3744>  505円   +32 円 (+6.8%) 一時ストップ高   本日終値
 サイオス<3744>が後場動意づき、一時ストップ高まで買われた。東京慈恵会医科大学はきょう、サイオステクノロジーとの研究グループが、手術動画から真珠腫を検出する人工知能(AI)モデルの開発に世界で初めて成功したと発表。これが材料視されたようだ。中耳真珠腫は、進行すると骨破壊や難聴、顔面神経麻痺を引き起こす疾患で、唯一の治療法は手術による摘出だが、病変の残存や再発が生じることもあり、手術技術に高度な熟練を要する。今回の成果は希少疾患でも高精度で病変の有無を判定でき、将来的な臨床応用や若手医師の教育支援、人工知能研究につながることが期待できるとしている。

■ビジネスコーチ <9562>  2,500円   +150 円 (+6.4%)  本日終値
 ビジネスコーチ<9562>が続急伸し年初来高値を更新。20日の取引終了後、集計中の25年9月期連結業績について、売上高が従来予想の19億円から20億円(前の期比24.9%増)へ、営業利益が1億2000万円から1億6000万円(同2.0倍)へ、純利益が1億円から1億2000万円(同2.2倍)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。主力の人材開発事業において、プライム上場企業を中心に従来の「集合型研修」から「1対1型研修」へのシフトが進んだことで、既存顧客からの1対1型サービスの受注が拡大したことが要因。またDX事業において、大型案件に係る成果報酬型案件の成果が第4四半期に確定したことも寄与する。

■中央経済HD <9476>  728円   +35 円 (+5.1%)  本日終値
 中央経済社ホールディングス<9476>が急反発。20日の取引終了後に25年9月期の期末一括配当予想を13円(前の期10円)にすると発表しており、株主還元姿勢が好感されたようだ。

■北川精機 <6327>  829円   +34 円 (+4.3%)  本日終値
 北川精機<6327>が続伸。20日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に本拠を置く投資運用会社リム・アドバイザーズ社の保有割合が17.02%から18.24%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は10月14日となっている。

■エコモット <3987>  464円   +18 円 (+4.0%)  本日終値
 エコモット<3987>は大幅続伸。20日の取引終了後、子会社の「GRIFFY」が提供する体調管理ソリューション「GenVital LTE(ゲンバイタルLTE)」にメッセージ送信機能とIoT連携機能を追加したと発表しており、サービスの拡充を好感する買いが入った。ゲンバイタルLTEはリストバンドより収集された現場作業員の心拍数や現場内の暑さ指数から、現場作業員の体調を4段階で判定し作業管理者と本人にアラート通知するサービス。今回の新機能の追加により、管理者がメッセージを送信し迅速かつ効率的な作業指示や注意喚起ができるようになった。また、クラウド計測サービスとの連携により、雨量や風速などの計測値が警戒値を超えた際に、自動通知を行うこともできる。

■ワシントンホテル <4691>  1,602円   +61 円 (+4.0%)  本日終値
 ワシントンホテル<4691>は大幅続伸。投資運用業の米ケンブリッジ・アジアが20日の取引終了後に関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たにワシントンHの株式について5%を超えて保有していることが明らかになり、需給思惑的な買いが集まっている。大量保有報告書によると、ケンブリッジ・アジアの保有割合は5.01%。報告義務発生日は9月30日。保有目的は「投資及び状況に応じた重要提案行為等」としている。

■yutori <5892>  3,535円   +125 円 (+3.7%)  本日終値
 yutori<5892>が続伸。複数のストリートブランドを展開する同社の株価は8月に6260円の最高値をつけた後、17日の3220円まで5割近く下落したことから値頃感からの買いが流入した様子だ。26年3月期連結営業利益は前期比31.1%増の8億8000万円と最高益の見通しだが、来月13日には第2四半期決算が発表される予定であり、その内容も注目されている。なお、同社は20日の取引終了後、K-POPアイドルのチャ・ウヌ氏を起用したフォトカードプロモーションを実施すると発表している。

株探ニュース

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