【↑】日経平均 大引け| 急反発、高市新首相が期待され最高値更新 (10月20日)
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日経平均株価 始値 48332.71 高値 49185.50 安値 48254.83 大引け 49185.50(前日比 +1603.35 、 +3.37% ) 売買高 17億9405万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆2873億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.自民と維新の連立合意でリスクオン 2.米地銀信用リスク後退で買い戻しも 3.初の4万9000円台突入で全面高 4.上げ幅1600円超で高値引け 5.高市新首相の誕生期待で関連株に資金 ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは前日比238ドル高と3日ぶりに反発した。米地銀の信用不安の後退や米中貿易交渉を続けるとの観測から買いが優勢となった。 週明けの東京市場では、日経平均株価は急反発し、4万9000円台に突入。過去最高値を更新した。自民党と日本維新の会が連立政権樹立で合意することが明らかとなり、自民の高市早苗総裁の新首相選出期待が改めて広がった。 高市総裁が女性初の首相に選出されることが確実視され、政治情勢を巡る不透明感が後退したとの受け止めから幅広く買いが優勢となり、全面高商状となった。東証全33業種が上昇。銀行業が上昇率トップとなり、情報・通信や電気機器など景気敏感セクターの上げが目立った。米地銀の信用リスクを巡る投資家の懸念が前週末の米株式市場で後退したことも、投資家心理の改善に寄与した。先物への断続的な買いが現物株に上昇圧力を掛け、日経平均は強調展開となり、後場の取引開始直後に史上初となる4万9000円台に突入した後も利益確定売りをこなしながら上げ幅を広げ、高値引けとなった。TOPIXも高値引けで、9日につけた終値の最高値に接近。日経平均と東証グロース市場250指数の上昇率は3%を超えた。防衛関連など高市総裁に関連する銘柄群を物色する姿勢も広がった。 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで急伸。キオクシアホールディングス<285A>やレーザーテック<6920>が値を飛ばし、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>が頑強。みずほフィナンシャルグループ<8411>やIHI<7013>が値を上げ、安川電機<6506>やファナック<6954>、古野電気<6814>が大幅高となったほか、アステリア<3853>やフィックスターズ<3687>、東洋エンジニアリング<6330>が買われ、ANYCOLOR<5032>やPKSHA Technology<3993>が株価水準を大きく切り上げた。 半面、JX金属<5016>と住友金属鉱山<5713>が軟調推移。良品計画<7453>やアスクル<2678>が売られ、ゼンショーホールディングス<7550>やFOOD & LIFE COMPANIES<3563>が冴えない展開。アイコム<6820>が安く、ベイカレント<6532>やヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が下値を探り、アンビスホールディングス<7071>が一時ストップ安となった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約923円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はベイカレント <6532>、良品計画 <7453>、信越化 <4063>、住友鉱 <5713>、住友ファーマ <4506>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約17円。 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)銀行業、(2)情報・通信業、(3)電気機器、(4)ゴム製品、(5)証券・商品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)倉庫・運輸、(2)水産・農林業、(3)鉄鋼、(4)陸運業、(5)繊維製品。 ■個別材料株 △テンシャル <325A> [東証G] 取得上限15万株の自社株買いを好感。 △F-ブレイン <3927> [東証G] PCログ管理ツールを三井住友FG子会社のサービスに提供。 △スピー <4499> [東証S] 「3メガ銀がステーブルコイン発行」との報道。 △FフォースG <7068> [東証G] プロフェッショナルサービス好調で業績予想を上方修正。 △ユニバンス <7254> [東証S] 9月中間期は計画上振れで着地。 △安永 <7271> [東証S] 26年3月期業績予想及び配当予想を上方修正。 △扶桑電通 <7505> [東証S] オフィス部門好調で25年9月期業績は計画上振れで着地。 △MTG <7806> [東証G] 新ブランドライン「リファモンテカティーニ」を展開。 △三菱UFJ <8306> [東証P] 米地銀巡る懸念後退で買い戻しの流れ。 △アジア投資 <8518> [東証S] データセンタープロジェクトに3億円を出資。 ▼アスクル <2678> [東証P] システム障害で受注・出荷業務を停止と発表。 ▼アンビスHD <7071> [東証P] 特別調査委員会対応響き25年9月期業績は計画下振れで着地。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東洋エンジ <6330>、(2)デジタルHD <2389>、(3)アステリア <3853>、(4)古野電 <6814>、(5)ボードルア <4413>、(6)日シス技術 <4323>、(7)Fスターズ <3687>、(8)エニーカラー <5032>、(9)キオクシア <285A>、(10)SBG <9984>。 値下がり率上位10傑は(1)アンビスHD <7071>、(2)リンクユーG <4446>、(3)アスクル <2678>、(4)サンウェルズ <9229>、(5)ADWG <2982>、(6)良品計画 <7453>、(7)オープンG <6572>、(8)ヨシムラHD <2884>、(9)ギフトHD <9279>、(10)ゼンショHD <7550>。 【大引け】 日経平均は前日比1603.35円(3.37%)高の4万9185.50円。TOPIXは前日比78.01(2.46%)高の3248.45。出来高は概算で17億9405万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1456、値下がり銘柄数は132となった。東証グロース250指数は730.75ポイント(21.59ポイント高)。 [2025年10月20日] 株探ニュース