【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 新政権の命運握る「維新の会」関連でイザ勝負!
投稿:
「新政権の命運握る『維新の会』関連でイザ勝負!」 ●初の女性首相誕生に期待、「高市銘柄」は目先反落あっても再浮上へ 日本のリーダーは誰になるのか。見極め難い日々が続いたが、ようやく高市早苗自民党総裁に決まりそうだ。しかし、それにしても揉めるものだ。株式市場も高値圏で不安的な展開になってしまったが、高市首相の誕生により上昇トレンドに回帰する。こう見てよい。 ただ、お断りしておきたいが、この原稿を書いている時点(10月17日)ではまだ高市首相の誕生は決まっていない。そのため、自民党と野党との組み合わせ次第では、高市首相の誕生は実現しないかもしれない。そうなると、株式市場はどうなるか。私の予想では、そんなことになったとしても、東京市場の上昇トレンドは変わらない。こうなる。 確かに、いわゆる「高市銘柄」は下げてしまうだろう。しかし、それは一時的な下げに終わる。「高市銘柄」には時代の先端を行く科学技術に関するものが多い。実は、それらに関与する銘柄群は米国市場でも話題になっている。目先は「高市銘柄」という認識でよいものの、基本的には海外銘柄主導で動いているのだ。そのため、高市首相誕生が実現しなくても、「高市銘柄」のほとんどは目先多少の反落はあっても、再浮上と続伸が見込める。 では、高市首相誕生ならどうなるか。日本維新の会の政策が受け入れられる可能性が高まるのだから、同党の政策に関わる銘柄への投資が有望になる。 日本維新の会の政策の柱は、 (1)社会保険料の引き下げ (2)減税による成長戦略の推進 (3)副首都構想の実現 (4)身を切る選挙制度改革 (5)教育・保育の無償化 主にこれらであり、今後、関連銘柄は次第に買いを集めるだろう。終わったばかりの大阪・関西万博が予想以上の大成功だったこともあり、大阪府知事で日本維新の会代表の吉村洋文氏に対する信頼感は現在、この上なく高まっている。当然、吉村氏が主導する政策への関心は当面高まることはあっても、すぐに失速してしまうことは考えられない。 ●医療DX、大阪IR関連で注目株をピックアップ 日本維新の会は社会保険料引き下げを実現するための改革の具体策として、「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた効率的で質の高い医療の実現」などを掲げている。そこでまず注目するのは、医療機関の作業効率の改善や人手不足の解消に寄与する電子カルテ関連株の中から、CEホールディングス <4320> [東証S]を。札幌に拠点を置き、中小病院向けに電子カルテシステムサービスを提供し、収益を着実に伸ばし続けている。株価は高値圏ながら目先小反落の兆しを見せており、狙いどころだ。 日本システム技術 <4323> [東証P] は、製造業や通信業、官公庁向けシステム開発に強いことで知られているが、医療ビッグデータの利用やレセプト点検サービス分野でも高い信頼性を得ており、株の有望度も高い。株価がこのところ反落し、押し目を入れている点も好ましい。 医療機関への医療機器、設備を一括納入するほか、施設の運営、物流まで手がけることで医療機関の経営合理化をサポートしているのがシップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P]。高齢者施設の運営まで展開しており、収益を着実に伸ばしているため、投資の安全度は高い。 人材派遣企業にも目を向けておくと、ヒューマンホールディングス <2415> [東証S]がある。医療分野への人材派遣に特化しているわけではないが、いまはITエンジニア、建設、設計分野向けが伸びていて、医療分野向けも好調。医療機関の人手不足問題の解決に寄与していることになり、今後もニーズは増加を続けるとみるのが自然だ。株価も続伸する確率が高い。 最後に大阪となると、私がすぐに思い浮かべるのは、総合型リゾートの大阪IR。大阪・関西万博が終わったのだから、今後は夢洲でのプロジェクト開花が楽しみだ。私が住む横浜では市民の支持が得られず、誘致は実現しなかった。しかし、夢洲では実現する。関連株は夢洲や近隣に土地を所有する企業から人気を集めるだろうが、私は「なんと言っても カジノでしょ」となるので、セガサミーホールディングス <6460> [東証P]をお勧めしておきたい。この会社は韓国でIR施設の開発・運営に参画した実績があるだけに、夢洲でもカジノやその周辺施設の開設に関わる可能性が高い。ただ、株価はいまのところ失速続き。そのため、投資するなら浮上に時間がかかる恐れがあることは頭に入れておきたい。 2025年10月17日 記 株探ニュース