米中関係悪化警戒一服、米株の堅調さなどを受けてドル円はしっかり=NY為替概況
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米中関係悪化警戒一服、米株の堅調さなどを受けてドル円はしっかり=NY為替概況 きょうのNY為替市場、東京市場からロンドン朝にかけての下げが一服。反発する展開となった。昨日海外市場からロンドン朝まで続いた下げは、米中関係の悪化懸念と、米地方銀行における信用不安への警戒感が材料となっていた。米中関係については、トランプ大統領やハセット米大統領経済諮問委員会(NEC)委員長などから楽観的な見方が示されたこともあって、警戒感が後退。米銀行関連は、木曜日に市場の警戒の対象となった地銀二行の株に買いが入り、銀行株全般も買いが目立つ展開となったこともあって、警戒感が後退。株高の動きからのドル円の上昇も見られた。 木曜日海外市場の151円40銭台から今日のロンドン朝の149円30銭までの2円強の下げには行き過ぎ感もあり、週末を前に反発が入りやすい展開。 米連邦政府の一部閉鎖につながった10月からの米連邦予算の合意については、昨日10回目の否決となるなど、状況の改善がみられない。ただ、20日前後には解決に向かうとの見方が一部出ていただけに、週末をはさんだポジションの維持に慎重な姿勢がみられた面もある。 ドル円は今日の戻り高値県となる150円60銭台で週の取引を終えている。 ユーロ円はドル円の下げもあってロンドン朝に174円82銭を付けたが、その後のリスク警戒後退などにしっかりと買われた。一時175円70銭前後を付けている。 ポンド円も200円69銭までの下げから大きく反発し、202円10銭台と金曜日東京朝の水準を超えて上昇。 ユーロドルはロンドン朝のドル安局面で1.1728を付けた後、ドル高に押されて軟調。1.1650台とほぼ安値圏で引けた。 ポンドドルは1.34台前半推移。ロンドン朝のドル安局面での1.3470台から1.3391まで下げたが、1.34割れでの売りに慎重で、NY午後は少し買戻しが入った。 MINKABU PRESS