JMC、今期経常を一転90%減益に下方修正
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JMC <5704> [東証G] が10月17日大引け後(15:30)に業績修正を発表。25年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億3000万円→1200万円(前期は1億2200万円)に94.8%下方修正し、一転して90.2%減益見通しとなった。 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の経常利益も従来予想の3億2400万円→1億0600万円(前年同期は4600万円)に67.3%減額し、増益率が7.0倍→2.3倍に縮小する計算になる。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 2025年12月期は、当社の主要顧客である国内自動車メーカーでのEV(電気自動車)開発が勢いを取り戻し、試作・開発市場の製造案件量も回復の途上にあります。 このような状況において、当社では主力の鋳造事業で、顧客の高い品質要求の達成や、量産を見据えた新たな開発プロジェクトでの試作フェーズに対応する施策を粛々と進めてまいりました。 とりわけ、鋳造工程での新合金材への取り組みや、高難度の鋳造基幹部品の製造技術習得、また従前より継続している大型鋳造品の量産需要の取り込みを強力に推進したものの、新規要素が強い一部の製造案件では、要求品質を満たした製品の安定的な確保に時間を要したことで、生産コストを想定以上に費やす結果となりました。 現在に至るまで、受注案件量増加の継続性や、製造部門を中心とした生産コスト改善の取り組み進捗に加え、鋳造以外の事業セグメントにおける足下の状況を織り込みながら、通期業績の見極めを続けておりましたが、鋳造事業において見通し修正値が、売上高2,060百万円(前回予想売上高比△140百万円、△6.4%)、営業利益50百万円(同利益比△190百万円、△79.2%)と、利益項目において、生産コスト増加による影響を補いきれない見通しが強まったことから、前回予想の修正を余儀なくされました。なお、3Dプリンター事業およびCT事業の売上高・セグメント利益は、概ね想定どおり推移しております。 また、鋳造事業の業績回復の遅れを踏まえ、BtoCビジネスとして進めておりました、レストア関連部品の製造を終了いたします。これによる業績への影響は軽微であります。同時に、鋳造事業セグメントの事業基盤の見直しも実施してまいります。(注)上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な 要因によって予想数値と異なる可能性があります。開示すべき重要な事項が発生した場合には速やかに業績への影響をお知らせいたします。