話題株ピックアップ【昼刊】:三井E&S、太平洋工、任天堂

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■三井E&S <7003>  5,100円   +510 円 (+11.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 三井E&S<7003>は大幅高で約18年ぶりの高値圏を舞う展開となっている。SMBC日興証券が16日付で目標株価を3400円から5400円へ引き上げており、これが材料視されている。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券では、今第1四半期に舶用推進システムと物流システムで大きな収益性改善を確認でき、第2四半期決算時には会社計画の増額修正に期待したいとしている。また、同社の松村竹実副社長兼財務統括責任者が米ブルームバーグ通信の17日付インタビュー記事で、船用エンジン事業と港湾クレーン事業の今第2四半期の利益成長が予想を大幅に上回ったと述べた。これも材料視されているようだ。

■太平洋工業 <7250>  2,623円   +60 円 (+2.3%)  11:30現在
 太平洋工業<7250>が続伸している。16日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社エフィッシモ キャピタル マネージメントの保有割合が11.47%から12.49%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月8日となっている。

■千代田インテグレ <6915>  3,195円   +55 円 (+1.8%)  11:30現在
 千代田インテグレ<6915>が反発している。16日の取引終了後に、自社株200万株(消却前発行済み株数の17.20%)を11月28日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は962万8929株となる。

■任天堂 <7974>  12,325円   +175 円 (+1.4%)  11:30現在
 任天堂<7974>は持ち直し、一時2%を超す上昇となった。米ブルームバーグ通信は17日、「任天堂が、新型ゲーム機『スイッチ2』について、2026年3月末までに最大2500万台規模を生産する計画だとわかった」と報じた。発売初年度としても史上最高の販売台数を達成する見込みだ、とも伝えており、業績上振れを期待した買いが入ったようだ。報道では、生産計画をもとに予測すると今期中にニンテンドースイッチ2の販売台数は約2000万台を超える可能性があると指摘。任天堂が発表した今期のニンテンドースイッチ2の予想販売数量1500万台から大きく上振れすることになる。

■助川電気工業 <7711>  9,150円   -310 円 (-3.3%)  11:30現在
 助川電気工業<7711>は3日ぶり反落。東京証券取引所が17日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られている。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。

■三越伊勢丹 <3099>  2,451.5円   -79 円 (-3.1%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>やJ.フロント リテイリング<3086>、高島屋<8233>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など大手百貨店株が軒並み安となっている。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「政府は2026年度にも査証(ビザ)の申請にかかる手数料を欧米並みに引き上げる」と報じられたことを受けて、インバウンド需要への影響を警戒した売りが出ているようだ。

■三菱UFJ <8306>  2,244.5円   -56.5 円 (-2.5%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が軟調推移。銀行株は軒並み安となり、東証の業種別指数で銀行業の下落率は2%を超えた。米国では16日、地銀のウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションが商業用不動産ローン債権に関して借り手の不正が判明したことを背景に、訴訟を提起したと明らかにした。同じく地銀のザイオンズ・バンコープは、同行のカリフォルニア・バンク&トラスト部門が引き受けた融資を巡り、貸倒引当金と貸倒償却の計上を発表した。地銀2行の融資問題を受けて信用懸念が拡大するリスクが警戒され、同日の米株式市場では金融株への売り圧力が高まり、17日の東京市場において銀行株の重荷となった。

■アドバンテスト <6857>  17,110円   -380 円 (-2.2%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>は強弱観対立、前日終値近辺で売り物をこなす展開だが寄り付きはやや売りに押される状況となっている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調だったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら続伸、アドテストが主要顧客としているエヌビディアも高く引けた。アナリストの目標株価引き上げを受けマイクロン・テクノロジーが大幅高に買われるなど、半導体セクターへの物色意欲は根強い。ただ、足もと外国為替市場でドル安・円高方向に振れており、これが向かい風となっておりポジション調整の売り圧力がアドテストなど半導体主力株の上値を押さえる形となっている。

■リクルート <6098>  7,590円   -56 円 (-0.7%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>は一進一退。16日の取引終了後、取得総数3800万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.68%)、取得総額2500億円を上限とする自社株買いを発表した。もっとも、これを手掛かりに買い向かう姿勢は広がらず、株価の反応は限られている。取得期間は10月17日から2026年4月30日まで。資本効率の向上と株主還元の充実を図る。自社株取得は東京証券取引所における市場買い付け及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で実施する。リクルートは更に、ToSTNeT-3において自社株150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.11%)の買い付けの委託を17日に実施すると発表。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、17日に1株7646円で111万1100株の買い付けを行った。

■丸三証券 <8613>  943円   -4 円 (-0.4%)  11:30現在
 丸三証券<8613>が3日ぶりに反落している。16日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の決算速報を発表した。営業収益が95億9600万円(前年同期比0.3%減)、営業利益が16億9600万円(同12.4%減)、最終利益が23億100万円(同46.4%増)だった。特別利益の増加により最終利益は大幅な増益となったものの、減収・営業減益と、本業の部分が冴えない結果となったことを嫌気した売りが優勢になったようだ。株式委託手数料及び投資信託の信託報酬が増えた一方、投資信託の募集手数料が減った。加えて、販管費が増加したことも営業利益を押し下げた。決算は30日に正式発表を予定する。

■UNIVA <3113>  102円   +30 円 (+41.7%) ストップ高   11:30現在
 UNIVA・Oakホールディングス<3113>が反発している。この日、台湾でWeb3.0ブロックチェーン技術を活用した国際決済サービスや総合宿泊サービスを展開するアウルティング・グループの持ち株会社で、出資先であるオーブック・ホールディングスが米国ナスダック市場に上場したと発表しており、好材料視されている。米国証券取引所の公開情報によると、オーブック社はアジア初のナスダックへの直接上場となるフィンテック企業になるという。なお、同件が連結財務諸表に与える影響は精査中としている。

■ヒーハイスト <6433>  713円   +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 ヒーハイスト<6433>が続急騰。前日は一時ストップ高に買われ、大引けは伸び悩んだものの、きょう改めて買い直され足もとで値幅制限上限に張り付く人気となっている。産業ロボット向け直動ベアリングの製造を主力としているが、高技術力を駆使してロボティクス分野への展開に積極的な姿勢をみせている。ロボティクスと人工知能(AI)の融合などをコンセプトとした「フィジカルAI」が世界的にテーマ性を帯びるなか、同社はその有力銘柄として活躍期待が高まっている。システム製品分野では、世界初の「転がり案内による球面軸受け」を開発し、ロボット関節への採用実績もあり、今後の商機拡大につながっていく可能性が意識されている。株価は需給相場の様相を強めるなか、2018年3月以来約7年半ぶりの高値圏に突入している。

■イトーヨーギョー <5287>  1,392円   +160 円 (+13.0%)  11:30現在
 イトーヨーギョー<5287>が全体地合い悪に抗してマドを開けての急騰を演じている。マンホールなどのコンクリート2次製品の製造・販売を手掛けるが、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品などで実績が高く、国家的な課題となっている下水道インフラの点検・補修や予防保全で同社製品への需要拡大が見込まれる。自民党の高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表が会談を行い、17日午後に政策の再協議をスタートさせる。そうしたなか、維新の「副首都構想」に絡み大阪に本社を構える不動産や社会インフラに関わる企業に物色の矛先が向いている。同社はその条件にも沿う銘柄として水準訂正狙いの買いが集中した格好だ。

■エムビーエス <1401>  1,479円   +166 円 (+12.6%)  11:30現在
 エムビーエス<1401>が急反発。16日の取引終了後、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.42%)、取得総額1億5000万円を上限とする自社株買いの実施を発表。加えて、建設・土木現場のAIロボット化に向け、ヒューマノイド(人型ロボット)を開発するドーナッツロボティクス(東京都港区)と資本・業務提携をすると公表した。資本効率の向上に向けた取り組みへの評価とともに、AI搭載の人型ロボット領域での事業展開への期待から、物色されたようだ。自社株の取得期間は10月17日から11月20日まで。ドーナッツロボティクスへの出資予定額は約1億円。払い込み期日は10月31日を予定する。

■櫻島埠頭 <9353>  2,515円   +199 円 (+8.6%) 一時ストップ高   11:30現在
 櫻島埠頭<9353>が前日のストップ高に続きこの日も一時ストップ高の2816円に買われる場面があった。自民党の高市早苗総裁と日本維新の会の吉村洋文代表が会談を行い、16日に両党の政策協議がスタートしたことで、維新の会が目指す「副首都構想」が現実味を帯びてきたことから、その関連銘柄として思惑的な買いが入っているようだ。

●ストップ高銘柄
 アールシーコア <7837>  621円   +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 リップス <373A>  2,075円   -500 円 (-19.4%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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