話題株ピックアップ【昼刊】:グロービング、助川電気、サイゼリヤ

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■グロービング <277A>  2,848円   +478 円 (+20.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 グロービング<277A>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2870円に買われた。同社は15日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正しており、これを好感した買いが集まった。今期の最終利益予想を従来の見通しから2億9200万円増額して25億5700万円(前期比44.6%増)に引き上げた。AI事業を起点としたコンサルティングが拡大。利益率の上昇による影響を反映した。売上高予想は据え置いた。6~8月期の売上高は前年同期比54.6%増の26億6000万円、最終利益は同69.9%増の6億7900万円だった。

■助川電気工業 <7711>  9,460円   +1,500 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 助川電気工業<7711>が強烈な上昇波動を形成、前日に続いてきょうも連日のストップ高に買われるなど異色人気となっている。前日に高市早苗自民党総裁と日本維新の会の吉村洋文代表が会談を行い、首相指名選挙での協力及び維新との連立政権確立に向けた協議を16日に始める方向となった。維新との連携が実現すれば高市氏が首相となる可能性が高まることから、高市トレードが改めて勢いを増している。助川電気は、高市氏が打ち出す政策関連テーマの一つである核融合発電でシンボルストックに位置付けられる銘柄であり、個人投資家を中心とした短期筋の攻勢が目先加速する格好となっている。

■サイゼリヤ <7581>  5,500円   +705 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 サイゼリヤ<7581>がストップ高の水準となる前営業日比705円高の5500円に買われた。同社は15日の取引終了後、25年8月期の連結決算発表にあわせ、26年8月期の業績予想を開示した。今期の最終利益予想は前期比11.1%増の124億円と前期に続き過去最高益の更新を見込む。好業績見通しを示したことで見直し買いが集まったようだ。売上高予想は同7.6%増の2763億円とした。国内では出店数40、退店数20とし20店の純増を計画。海外では出店数121、退店数44と77店の純増を予定する。既存店売上高は国内では6.5%増、海外では3.7%減を計画。年間配当予想は横ばいの30円とした。25年8月期の売上高は前の期比14.3%増の2567億1400万円、最終利益は同37.0%増の111億6400万円だった。連結の売上高は計画をやや下回った一方で、最終利益は計画に対し上振れして着地した。単独ベースでは既存店売上高が好調に推移したことを背景に、売上高、最終利益ともに計画を上回った。

■ソフトバンクグループ <9984>  23,390円   +1,445 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 ソフトバンクグループ<9984>がマドを開けて大幅高に買われる異彩人気。売買代金も2位以下を大きく引き離す圧倒的な物色人気を集めている。前日の米国株市場ではNYダウが後半値を消し小幅マイナス圏で引けたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は買い直され上昇して引けた。米ハイテク株高は同社株には追い風となる。また同社傘下のアーム・ホールディングスも堅調だった。一方、信用取組は直近で買い残が増加し売り残が減少したが、それでも信用倍率が1.2倍と拮抗した状態にあることに変わりはなく、日証金では貸借倍率が0.89倍と依然として売り長状態となっており、引き続き株式需給面の思惑も錯綜している。直近のニュースフローではスイスの金融大手クレディ・スイスが英金融機関の金融商品を巡って、ソフトバンクGに4億4000万ドルの損害賠償を求める裁判を起こしていたが、前日に英高等法院がクレディ・スイスの訴えを棄却したことが報じられており、これも株価にポジティブ材料として働いている。

■ベクトル <6058>  1,210円   +69 円 (+6.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 15日に決算を発表。「上期経常は96%増益で上振れ着地」が好感された。
 ベクトル <6058> [東証P] が10月15日大引け後(15:30)に決算を発表。26年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比95.5%増の39.1億円に拡大し、従来予想の20億円を上回って着地。

■純金信託 <1540>  22,300円   +1,250 円 (+5.9%)  11:30現在
 純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が上げ足加速、マドを開けて6%を超える上昇をみせ連日の上場来高値更新となっている。金市況高が止まらず、これを受けて株式市場でも金関連のETFへの投資資金流入が顕著となっている。前日はNY金先物が中心限月の12月限で0.9%高に買われており4連騰。3営業日連続で過去最高値を更新している。そうしたなか、純金信託はETFの中でも現物国内保管型であることから安心感があり、投資マネーに選好されやすい背景ともなっている。

■FPパートナー <7388>  2,330円   +125 円 (+5.7%)  11:30現在
 FPパートナー<7388>がマドを開けて急反発した。同社は15日の取引終了後、25年11月期の単独業績予想の修正を発表。営業利益予想を従来の見通しから4億500万円増額して24億5700万円(前期比53.9%減)、最終利益予想を3億3300万円増額して16億7000万円(同57.2%減)に見直した。利益予想の引き上げが株価の刺激材料となったようだ。保障系商品を中心に販売商品構成が改善。保険会社からの業務品質支援金料率の上昇も寄与し、利益を押し上げる。一方、今期の売上高予想は6億4600万円減額して319億5700万円(同10.3%減)に引き下げた。第3四半期累計(24年12月~25年8月)決算も発表。売上高は前年同期比9.7%減の243億5800万円、営業利益は同49.8%減の22億2800万円、最終利益は同51.1%減の15億2800万円だった。

■スギホールディングス <7649>  3,556円   +155 円 (+4.6%)  11:30現在
 スギホールディングス<7649>は反発している。15日の取引終了後に発表した9月度の月次速報で、既存店売上高は前年同月比5.8%増となった。2022年5月以来、41カ月連続で前年同月を上回ったことが好感されている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,050円   +100 円 (+3.4%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が続伸している。15日の取引終了後、同社が提供する契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」について、石川県が導入したと発表しており、自治体への採用拡大を好感する買いが入っている。石川県は行政サービスの利便性向上や事務の効率化などを図り、2022年に「石川県デジタル化推進計画」を策定。同取り組みの一環として、今月1日からクラウドサインを活用した電子契約サービスの運用を試験的に始めていた。

■H2Oリテイ <8242>  2,071円   +57.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は7日ぶりに反発。15日の取引終了後、東宝<9602>が実施する自社株の公開買い付け(TOB)に対し、保有株の一部について応募することを決めたと発表した。発行済み株式総数の1%に相当する170万株を1株8782円で売却する。売却予定総額は149億2940万円。応募株式の全部の買い付けが行われた場合、H2Oリテイは26年3月期第3四半期(10~12月)において約133億円の譲渡益を特別利益として計上する予定とあって、発表内容を材料視した買いが入ったようだ。H2Oリテイは東宝の発行済み株式の5.19%に相当する879万7852株を保有する。26年3月期の業績予想への影響は現在精査中とし、公表すべき事象が発生した場合は速やかに開示する。なお、H2Oリテイは9月度の営業概況も発表。連結売上高は前年同月比3.9%増となった。百貨店事業は同2.5%増だった。

■TENTIAL <325A>  4,290円   -700 円 (-14.0%) ストップ安   11:30現在
 TENTIAL<325A>がストップ安の水準となる前営業日比700円安の4290円に売られた。同社は15日の取引終了後、25年8月期の単独決算(7カ月の変則決算)を発表。売上高は111億3400万円、最終利益は8億1700万円だった。決算期間の変更のため、前の期と比較した増減率の記載はない。あわせて100株以上を6カ月以上継続保有する株主を対象に、保有株式数に応じてオンラインストアや直営店で利用できるマイルを贈呈する株主優待制度の導入も発表した。株式市場ではいったん材料出尽くしとの受け止めから、売りが優勢となったようだ。26年8月期の売上高は280億4600万円、最終利益は20億5400万円を計画する。

■ホギメディカル <3593>  5,230円   -120 円 (-2.2%)  11:30現在
 ホギメディカル<3593>が反落した。同社は15日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の営業利益予想は従来の見通しから15億3000万円減額して27億7000万円(前期比27.3%減)、最終利益予想は9億9000万円減額して20億3000万円(同33.6%増)に引き下げた。営業利益は増益予想から一転、減益を計画する格好となり、株価の重荷となった。もっとも同社はこれまで非公開化の検討に関する一部報道を受けて、7月と9月にコメントを開示しいる。9月のコメントでは「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討している」と表明していることもあって、TOB(株式公開買い付け)を巡る思惑がくすぶっており、深押しは回避している。今期の売上高予想は25億5000万円減額して392億4000万円(同0.3%増)に見直した。医療機関における赤字施設の拡大など、事業環境が一段と悪化するなか、4~9月期の売上高が計画に対し未達となった。人材関連や研究開発、DXに関連する費用に加え、本社移転や構造改革に伴う一時費用も発生し、利益を押し下げる。配当予想は据え置いた。

■インタライフ <1418>  473円   +79 円 (+20.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 インターライフホールディングス<1418>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の474円に買われた。同社は15日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の最終利益予想について従来の見通しから1億5000万円増額して7億5000万円(前期比6.4%増)に見直した。減益予想から一転、最終増益を計画する。期末配当予想は5円増額して15円とした。年間配当は25円(前期比5円増配)となる。これらを評価した買い注文が集まった。今期の売上高予想は据え置いた。内装工事事業や音響・照明設備事業で大型工事の売上高の計上が計画以上に進んだ。利益率の高い案件の完工や粗利の改善効果もあって、業績予想に反映した。8月中間期の売上高は前年同期比9.3%増の89億1700万円、最終利益は同70.2%増の6億5500万円だった。

■ヒーハイスト <6433>  661円   +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 ヒーハイスト<6433>がカイ気配スタートで一気に上げ足を強めている。急勾配の5日移動平均線を足場にマドを開けて600円台に再浮上してきた。産業ロボット向け直動機器(ベアリング)の製造を主力としている。また、同社の高技術力を背景としたヒューマノイドロボット分野への取り組みにも注目が集まっている。今月2日には「KyoHA(京都ヒューマノイドアソシエーション)」に参画すると発表。KyoHAは、ヒューマノイドロボット産業の再興を目指して京都を拠点に設立された新団体で、上場企業では村田製作所<6981>やSREホールディングス<2980>なども参画している。株式市場ではAI分野における次のステージとしてロボットとAIの融合などをコンセプトとした「フィジカルAI」が投資マネーの関心を集めており、同社は時価総額50億円未満の小型株ながら、関連有力株の1社として頭角を現している。

■AGS <3648>  1,409円   +213 円 (+17.8%)  11:30現在
 AGS<3648>が急速人気化。大口の買い注文を受け寄り付き商いが成立せず、気配値でのスタートで大幅続伸と気を吐いている。独立系の情報処理サービス企業で、データセンターを運用基盤とした受託計算サービスを行うほか、アプリケーション・ソフトウェアの受託開発、ネットワーク構築などを手掛ける。情報処理は金融機関向けやデータセンター案件などが好調で収益押し上げに貢献。また、ソフト開発も自治体向け案件の増加を背景に高水準の伸びを示している。15日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの20億5000万円から23億5000万円(前期比27%増)に増額したほか、今期年間配当も従来計画の28円から32円に上乗せしており、これを好感する買いが集中する形となった。

■スーパーバリュー <3094>  748円   +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 スーパーバリュー<3094>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の748円でカイ気配となっている。同社は15日の取引終了後、食品スーパーマーケット「ロピア」を運営するOICグループ(川崎市幸区)がスーパーVに対し、完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株795円で、スーパーVの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。OICグループはスーパーVの株式を65.24%保有する親会社。TOB成立後、所定の手続きを経てスーパーVは上場廃止となる見通し。買付予定数は449万7317株で下限と上限は設定しない。買付期間は16日から12月1日まで。スーパーVはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は10月15日付でスーパーVを監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄
 アールシーコア <7837>  521円   +80 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 リップス <373A>  2,575円   -700 円 (-21.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 グッドパッチ <7351>  716円   -150 円 (-17.3%) ストップ安   11:30現在
 ヨシムラHD <2884>  734円   -150 円 (-17.0%) ストップ安   11:30現在
 ペイクラウド <4015>  544円   -100 円 (-15.5%) ストップ安   11:30現在
 など、5銘柄

株探ニュース

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