前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■東京個別 <4745>  405円 (+80円、+24.6%) ストップ高

 東京個別指導学院 <4745> [東証S]がストップ高。同社は14日の取引終了後、来年1月8日に上場を廃止すると発表した。今年12月8日の臨時株主総会での決議を経て、上場廃止後の来年1月13日付で支配株主をベネッセホールディングス(HD)のみとするための株式併合を実施。ベネッセHD以外の株主が保有する1株未満の端数に相当する株式については、1株450円で買い取りを行う予定で、東京個別はベネッセHDの完全子会社となる。東京個別に対しては、買取価格を意識した買い注文が集まったようだ。東京証券取引所は10月14日付で東京個別を監理銘柄(確認中)に指定した。12月8日から来年1月7日の間は、整理銘柄に指定される予定となっている。

■ヴレインS <135A>  2,887円 (+500円、+21.0%) ストップ高

 VRAIN Solution <135A> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3-8月)の単独決算を発表。売上高は10億4700万円(前年同期比29.5%増)、営業利益は9500万円(同49.7%減)だった。中間期では減益となったものの、第2四半期(6-8月)は売上高が8億5100万円(前年同期比92.3%増)、営業利益は3億2400万円(同2.6倍)となった。加えて、受注残は11億2600万円(同3.0倍)に上った。直近の大幅な増収増益と高水準な受注残による下期以降の業績期待が買いを引き寄せていた。6~8月期は取引社数が増加し、食品を中心に金属・製紙などの素材産業や医薬品分野で顧客基盤を拡大。3-5月期の進捗の遅れを挽回した。

■Aバランス <3856>  978円 (+150円、+18.1%) ストップ高

 Abalance <3856> [東証S]がストップ高。15日午前11時ごろ、連結子会社のトーヨー  がテキサス州ヒューストン市に構える太陽光パネル新工場について、ヒューストン市当局から入居・操業許可証を取得したと発表した。現在の試作段階に対し、今後は量産規模への生産の拡大と米国顧客への販売の本格化が始まるとしており、材料視された。同工場における高効率太陽光パネルの生産能力は年間1ギガワットを目指す。Aバランスによると、米国政府による税制優遇措置の対象になることから、同国内の大規模な太陽光発電開発業者からの旺盛な需要が見込まれるという。

■川崎地質 <4673>  4,600円 (+700円、+18.0%) ストップ高

 川崎地質 <4673> [東証S]がストップ高。15日午後3時ごろに25年11月期の連結業績予想について、売上高を110億円から125億円(前期比30.8%増)へ、営業利益を4億5000万円から6億1000万円(同41.5%増)へ、純利益を4億2500万円から5億4200万円(同53.2%増)へ上方修正したことが好感された。国土強靱化推進業務をはじめとする自然災害・防災関連などの業務や、道路・下水道維持管理をはじめとするインフラメンテナンス業務、再生可能エネルギー、海洋資源開発などの関連業務に注力したことが奏功。また、大型案件の収益認識基準完成に伴い、第3四半期時点で売上高及び利益が例年に比して大きく計上された影響も寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年12月-25年8月)決算は、売上高89億7200万円(前年同期比37.0%増)、営業利益5億9800万円(同3.6倍)、純利益5億3600万円(同4.3倍)だった。

■アールシー <7837>  441円 (+64円、+17.0%) 一時ストップ高

 アールシーコア <7837> [東証S]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。14日の取引終了後に、旭化成 <3407> [東証P]子会社の旭化成ホームズと資本・業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが流入した。提携により、移住・二拠点居住など都市部から郊外・地方への住み替えの選択肢を増やす取り組みやストック住宅の流通活性化など、多様化するライフスタイルへの提案に向けた事業連携を行う。資本面では、旭化成ホームズがアールシーの既存株主から63万5096株を10月17日付で市場外での相対取引により取得し、議決権割合で14.01%を取得する。なお、資本・業務提携による業績への具体的な影響額については未定としている。また、アールシーは26年3月期の連結業績予想について、売上高を123億5000万円から117億円(前期比6.5%増)へ、営業損益を3000万円の黒字から4億2000万円の赤字(前期4億9100万円の赤字)へ、最終損益を2000万円の黒字から5億6000万円の赤字(同5億3000万円の赤字)へ下方修正した。第1四半期の商品施策が弱く新規契約の獲得に大幅な遅れが生じたことや、建築基準法の改正に伴う確認申請の許可長期化により着工や部材納品などに遅れが生じたこと、原価率の高い期間限定商品などの受注割合の増加、商品開発などの戦略的先行投資が増加したことなどが要因としている。

■エムビーエス <1401>  1,411円 (+188円、+15.4%)

 エムビーエス <1401> [東証G]が急反騰。同社は14日取引終了後、26年5月期第1四半期(6-8月)の単独決算を発表。営業利益が前年同期比2.5倍の1億2400万円となったことが好感されたようだ。売上高は同35.6%増の10億9700万円で着地。工事が順調に進捗したことで、主力のホームメイキャップ事業が増収増益となったことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来見通しを据え置いた。

■プロパテクノ <5527>  763円 (+100円、+15.1%) ストップ高

 property technologies <5527> [東証G]がストップ高。14日の取引終了後、25年11月期の連結業績予想について、売上高を460億円から500億円(前期比20.2%増)へ、営業利益を16億4000万円から20億円(同46.8%増)へ、純利益を7億3000万円から10億円(同57.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を15円から25円へ引き上げ年間配当予想を25円としたことが好感された。第3四半期時点で、主力商品中古マンションでの厳選仕入れを進めた結果、販売数の増加と売上単価、粗利単価の上昇効果があったことに加えて、収益性の高い開発案件(区分マンション、戸建以外で単発で取り扱う不動産取引)の販売を行ったことが要因としている。なお、第3四半期累計(24年12月-25年8月)連結決算は、売上高360億7100万円(前年同期比29.6%増)、営業利益15億4400万円(同3.6倍)、純利益7億8000万円(同16.3倍)だった。同時に、25年11月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視された。毎年11月30日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に一律でQUOカード5000円分を贈呈する。

■JMACS <5817>  511円 (+65円、+14.6%) 一時ストップ高

 JMACS <5817> [東証S]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。15日午後2時ごろに発表した8月中間期単独決算で、営業利益が2億4400万円(前年同期比22.2倍)と大幅増益となり、通期計画を上回って着地したことが好感された。短納期対応を生かし、工場プラント案件や交通信号線などの案件を着実に受注したことで、売上高は28億5800万円(同18.1%増)と伸長した。また、原価低減や多能工化など、多方面で工夫・業務改善に取り組み販管費を抑制したことも奏功した。26年2月期通期業績予想は、売上高57億円(前期比9.6%増)、営業利益1億7100万円(同2.5倍)の従来見通しを据え置いた。強みである計装ケーブルを主軸に、通信線や交通信号線などの獲得に注力するとしている。

■メルカリ <4385>  2,380円 (+295.5円、+14.2%)

 東証プライムの上昇率トップ。メルカリ <4385> [東証P]が4日ぶり急反騰。同社は14日、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」のサービスを12月18日で終了すると発表しており、これが評価されたようだ。市場環境の変化やサービスの利用状況などから総合的に判断したという。同社は経営資源の再配置を行い、今後もグループミッションである「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」の実現を目指し、あらゆる価値が循環するエコシステムの拡大を目指すとしている。

■松竹 <9601>  13,990円 (+1,540円、+12.4%)

 東証プライムの上昇率2位。松竹 <9601> [東証P]が3日続急騰。同社は15日午後2時、26年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の売上高予想を従来の見通しから20億円増額して970億円(前期比15.5%増)、最終損益の黒字額の予想を11億円増額して40億円(前期は6億6400万円の赤字)に見直した。演劇事業では歌舞伎公演が好調に推移し、夏の映画興行も想定を上回る結果となったことから、業績予想に反映した。8月中間期の売上高は前年同期比25.4%増の496億2900万円、最終損益は41億2000万円の黒字(前年同期は6億8100万円の赤字)だった。

■リックス <7525>  3,685円 (+395円、+12.0%)

 東証プライムの上昇率3位。リックス <7525> [東証P]が急騰。15日、2.5次元・3次元実装技術に対応した次世代 半導体向けフラックス洗浄装置を開発し特許出願中であると発表しており、好材料視された。新開発した洗浄装置は、従来の方法では洗浄困難であった狭い隙間にも、フラックス洗浄液を充填させる減圧機構を有することが特徴。この新技術により、近年の2.5次元実装技術において進歩している有機インタポーザーなどの大判化実装品の狭い隙間に残っているフラックスも効果的に洗浄することができ、次世代半導体の生産性向上に貢献する。なお、既に複数の大手半導体関連企業から受注があり納入しているという。

■イオン <8267>  2,055円 (+176.5円、+9.4%)

 東証プライムの上昇率5位。イオン <8267> [東証P]が3日続急伸。2000円台に乗せ、上場来高値を更新した。14日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結決算を発表した。売上高が5兆1899億7000万円(前年同期比3.8%増)、営業利益が1181億2900万円(同19.8%増)、最終利益が40億4800万円(同9.1%増)だった。売上高、営業利益ともに過去最高を更新しており、好業績を評価する買いが流入した。主力のGMS(総合スーパー)事業は店舗DXによる人時生産性向上や経費構造改革が進み、営業損失を大幅に縮小。ヘルス&ウエルネス事業やディベロッパー事業などの営業利益が大きく伸び、業績を押し上げた。ヘルス&ウエルネス事業はプライベートブランドの拡販や店舗オペレーションの効率化により収益性が向上。ディベロッパー事業は涼感スポットとしての集客施策などが奏功したほか、インバウンドによる免税売り上げも増えた。

■Syns <290A>  915円 (+60円、+7.0%)

 Synspective <290A> [東証G]が3日ぶり急反発。15日の寄り前、自社7機目の小型SAR(合成開口レーダー)衛星の軌道投入とアンテナ展開に成功したと発表しており、好材料視された。ニュージーランドのマヒア半島にあるロケット・ラボ  の発射場からElectronロケットにより打ち上げられ、アンテナ展開に成功。試験のための通信が正常に機能し、制御可能であることを確認したという。今後数ヵ月をかけて、観測やデータ取得をはじめとする機能検証を実施する予定としている。

■アークス <9948>  3,185円 (+170円、+5.6%)

 アークス <9948> [東証P]が3日ぶり急反発。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の1.30%)、または25億円としており、取得期間は10月15日から来年1月15日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とするためとしている。また、同時に発表した8月中間期連結決算が、売上高3136億9300万円(前年同期比3.6%増)、営業利益79億8100万円(同11.4%増)、純利益57億1300万円(同14.3%増)と2ケタ営業増益となったことも好材料視されたようだ。既存店売上高が同3.3%増と伸長したことに加えて、水道光熱費や備品・修繕費の節減などにより販管費比率が22.4%(同0.2ポイント減)と改善したことが寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高6230億円(前期比2.4%増)、営業利益164億円(同2.9%増)、純利益112億円(同1.2%増)の従来見通しを据え置いた。

■タイミー <215A>  1,358円 (+69円、+5.4%)

 タイミー <215A> [東証G]が3日ぶり急反発。メルカリ <4385> [東証P]が14日の取引終了後、スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」を12月18日をもって終了すると発表しており、競争緩和への期待から買われたようだ。メルカリによると、市場環境の変化やサービスの利用状況などから総合的に判断し、サービス提供を終了するという。なお、事業撤退による採算改善期待から、メルカリも大幅反発していた。

■IHI <7013>  2,886.5円 (+142.5円、+5.2%)

 IHI <7013> [東証P]が4日ぶり急反発。14日、グループ会社IHI運搬機械(東京都中央区)が、「空飛ぶクルマ」の開発・製造・販売を行うSkyDrive(愛知県豊田市)に機体搬送装置を提供したと発表しており、好材料視された。SkyDriveは、軽量で3人乗りの空飛ぶクルマを開発し、大阪・関西万博で「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のデモフライトを行った実績を有している。一方、IHI運搬機械は、空飛ぶクルマの高頻度・高密度な運航を可能とするバーティポート(空飛ぶクルマ向けの離着陸場)の実現を目指しており、機体を安全かつ手軽に搬送する車輪とジャッキアップ機構を設けた自由度の高い搬送装置を開発。同装置を使用することで、限られたスペースでのオペレーションを可能にする。

■SBG <9984>  21,945円 (+1,065円、+5.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日ぶり急反発。AI関連のシンボルストックとして注目度が高く、売買代金はプライム市場で2位以下を大きく引き離し断トツとなった。日経平均寄与度が群を抜いて高い銘柄であることで、株価の連動性も際立った。同社株は前日14日まで2営業日で2000円以上水準を切り下げており、直近も日経平均との波動が合致していた。15日は同社株1銘柄で日経平均に130円近い押し上げ効果をもたらしていた。株式需給面では直近信用倍率が0.85倍と売り買いがっぷり四つの中で1倍を下回った状態にあった。ファンダメンタルズ面からのアプローチでもトランプ米政権肝いりの「スターゲート」計画への参画で機関投資家筋の評価が高い。そうしたなか、東海東京証券では14日付で同社の投資判断を「アウトパフォーム」継続で目標株価を1万3450円から2万5730円に引き上げているが、その背景として25年6月末以降にソフトバンクGが将来「ASI(超知能)のナンバーワン・プラットフォーマー」となることへの期待感に基づく未来志向の株価形成が進行中、として高い評価を与えている。

■ルネサス <6723>  1,793円 (+82.5円、+4.8%)

 ルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]が5日ぶり大幅反発。ロイター通信が米国時間14日、ルネサスがタイミング部門の売却を検討しており、売却額は20億ドル近くになる可能性があると報じた。報道に反応した買いが株価を押し上げたようだ。記事では、テキサス・インスツルメンツ  や独インフィニオンなど同業大手が事業取得に関心を示すとみられている、と伝えている。

■JEH <5889>  2,120円 (+94円、+4.6%)

 Japan Eyewear Holdings <5889> [東証S]が大幅反発。14日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けてスタンダートからプライムへ上場市場区分が変更されることになったと発表しており、指数連動型ファンドの資金の流入による需給改善効果を期待した買いが優勢になった。同社はあわせて日本企業成長投資1号投資事業有限責任組合など既存株主による合計509万5600株の売り出しと上限76万4300株のオーバーアロットメントによる売り出しを開示した。売り出し価格は10月22日から27日までのいずれかの日に決める。株式売却の意向を確認した株主に円滑な売却機会を提供しつつ、株式の流動性の向上及び株主層の拡大を図る。29日から11月4日までのいずれかの日となる受渡期日をもってプライム市場へ市場区分を変更する。JEHは同時に26年1月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想をこれまでの190億5000万円から189億円(前期比13.4%増)に引き下げた。「25年7月に日本で地震が発生する」との情報がSNSなどで拡散されたことにより、アジア一部地域からの インバウンド売り上げが一時的に減少した。一方、眼鏡フレーム販売価格の改定や販管費の効率化などによる収益性改善が見込まれるため、各利益予想は据え置いた。

■三菱電 <6503>  3,939円 (+146円、+3.9%)

 三菱電機 <6503> [東証P]が4日ぶり大幅反発。14日の取引終了後、100%子会社の三菱電機ハイドロニクス&アイティークーリングシステムズ(イタリア)を通じて、ドバイに空調・ITクーリング機器販売・サービス会社を設立したと発表しており、好材料視された。IoT技術の発展などを背景に、データセンターの建設が世界各地で活発化し、それに伴いデータセンター内の温度と湿度を調整・維持するITクーリングの需要も増加。中東地域でも今後の市場伸長が期待されていることから、同地域におけるワンストップサービスの提供を実現することで、データセンター向け空調機器需要の獲得を目指すとしている。

■極東証券 <8706>  1,494円 (+55円、+3.8%)

 極東証券 <8706> [東証P]が3日ぶり大幅反発。同社は15日、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結業績速報値を公表した。経常利益は前年同期比14.1%増の21億1100万円となった。2ケタの経常増益で着地することとなり、これを好感した買いが入ったようだ。営業収益は同0.5%増の43億1700万円。受け入れ手数料の増加が寄与した。一方、特別利益の減少を背景に純利益は同6.6%減の24億5100万円となった。同社は30日に中間期決算を発表する。

■BUF <6676>  3,550円 (+100円、+2.9%)

 バッファロー <6676> [東証S]が3日ぶり反発。同社は14日の取引終了後、自社株消却の実施を発表。市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めが広がったようだ。発行済み株式総数の5.08%に相当する65万株を10月31日に消却する。消却後の自社株は5万6388株となる。

■キユーピー <2809>  4,309円 (+109円、+2.6%)

 キユーピー <2809> [東証P]が3日続伸。大和証券は14日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに目標株価を4300円から4700円に引き上げた。25年11月期の会社計画の連結営業利益は345億円(前期比0.5%増)の見込み。同証券では336億円とみているが、26年11月期は381億円と最高益を予想。国内で価格改定の浸透が順調なほか、海外成長の確度が着実に高まってきており、2ケタ増益を見込んでいる。中長期的にもキユーピーブランドのグローバル成長も期待でき、バリュエーションは切り上がってくるとみている。

■山善 <8051>  1,428円 (+32円、+2.3%)

 山善 <8051> [東証P]が3日ぶり反発。15日午後2時、26年3月期の連結業績予想の修正を発表した。営業利益予想をこれまでの90億円から100億円(前期比4.9%増)、最終利益予想を70億円から71億5000万円(同8.9%減)に引き上げた。営業利益予想が減益予想から一転増益予想となり、評価されたようだ。売上高予想は据え置いた。26年3月期第2四半期までの諸施策の徹底した見直しによる費用削減効果などで各利益は前回予想を上回る。

■PRTIME <3922>  2,984円 (+61円、+2.1%)

 PR TIMES <3922> [東証P]が続伸。14日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、売上高を92億500万円から95億2200万円(前期比19.0%増)へ、営業利益を31億4900万円から36億円(同91.8%増)へ、純利益を21億2200万円から24億1000万円(同2.2倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を13円20銭から13円60銭(前期10円30銭)へ引き上げたことが好感された。主力のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」が堅調に推移しており、26年2月期第2四半期のプレスリリース件数が前年同期比19.1%増と13四半期ぶりに成長率が15%を超えたことに加えて、「PRパートナーサービス」がデータとAIのビジネス実証に対する大企業顧客からの評価が契約継続につながり、計画以上の立ち上がりを見せていることが要因としている。なお、同時に発表した8月中間期決算は、売上高46億7400万円(前年同期比20.1%増)、営業利益18億9200万円(同97.4%増)、純利益12億7200万円(同2.0倍)だった。

■スズキ <7269>  2,212円 (+26円、+1.2%)

 スズキ <7269> [東証P]が5日ぶり反発。モルガン・スタンレーMUFG証券は14日、同社株の投資判断「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を2200円から2700円に引き上げた。インドの物品・サービス税の引き下げによりスズキが強みを有する低価格帯車種を中心に、これまで自動車を購入できなかった層の初回購入が広がると予想。また、スズキはコスト競争力の高さや印僑ネットワークを活用した販売網で強みを持ち、インドからの自動車輸出には再評価余地があるとみている。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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