午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、投資家心理悪化で安全資産を選好

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市況

 14日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続伸。国内の政局不安や米中貿易摩擦の再燃懸念から投資家心理が冷え込むなか、安全資産とされる債券が選好された。

 前週末に公明党が自民党との連立政権から離脱する方針を示したことで、首相指名の行方や新政権の枠組みが見通しにくくなっている。自民党の高市早苗総裁が掲げる経済政策方針の前提が揺らぎかねないほか、政治情勢の混迷を受けて日銀が利上げに動きにくくなるとの見方が広がった。加えて、トランプ米大統領が10日に中国からの輸入品にかける関税を11月1日から100%上乗せすると表明したことで、トランプ政権の中国に対する関税政策への懸念が再燃。トランプ氏は12日に自身のSNSに「中国については心配いらない。すべてうまくいく」と投稿したが、米中の対立激化への懸念はくすぶっている。日経平均株価の大幅安で投資家心理が悪化するなか、債券先物は午後2時30分すぎに136円47銭まで上伸する場面があった。

 先物12月限の終値は、10日に比べ43銭高の136円33銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で10日に比べて0.035%低い1.655%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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