【↓】日経平均 大引け| 反落、自公連立協議を警戒し利益確定売りが優勢 (10月10日)
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日経平均株価 始値 48510.72 高値 48510.72 安値 47962.61 大引け 48088.80(前日比 -491.64 、 -1.01% ) 売買高 24億9730万株 (東証プライム概算) 売買代金 6兆3382億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は491円安と反落、一時4万8000円台を割り込む 2.前日の米国はNYダウが243ドル安でナスダック指数も下落 3.自民党と公明党の連立協議を警戒し利益確定売りが優勢の展開 4.相場をけん引役となってきたSBGやアドテストが値を下げる 5.今期業績の増益見通しを公表したファストリが大幅高に買われる ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比243ドル安と4日続落した。政府機関閉鎖の長期化を警戒し利益確定売りが優勢となった。 東京市場では、日経平均株価は反落。前日までの急伸の反動が出たほか自民党と公明党の連立を巡る協議が警戒され売りが優勢となった。 前日の米株式市場は、NYダウが4日続落となり、ナスダック指数も下落した。米国株が軟調な値動きとなるなか、東京市場も値を下げて始まった。日経平均は前日に大幅高となり4万8500円台に乗せ最高値を更新していただけに、高値警戒感も浮上。相場のけん引役となっていたソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト<6857>などに売りが膨らんだ。特に、本日は自民党の高市早苗総裁と公明党の斉藤鉄夫代表が午後に協議を行うことから、連立政権の行方を見極めたいとの見方が強まった。加えて、明日から3連休となることもあり、持ち高調整や利益確定売りが優勢となり、午後1時過ぎには下げ幅は600円を超え4万8000円を割り込む場面があった。ただ、大引けにかけてはやや下げ渋った。なおきょう算出された株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)値は4万8779円14銭だったとみられている。 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>が安く、フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が値を下げた。トヨタ自動車<7203>や三菱重工業<7011>、IHI<7013>、日立製作所<6501>が下落し、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>も軟調だった。伊藤忠商事<8001>やNEC<6701>も値を下げた。 半面、26年8月期業績の増益予想を公表したファーストリテイリング<9983>が急伸したほか、サンリオ<8136>や良品計画<7453>がしっかり。レーザーテック<6920>が上昇し、キーエンス<6861>やファナック<6954>、安川電機<6506>が値を上げた。荏原<6361>や中外製薬<4519>が買われた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、中外薬 <4519>、ファナック <6954>、キーエンス <6861>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約292円。うち259円はファストリ1銘柄によるもの。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、TDK <6762>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約301円。 東証33業種のうち上昇は小売業のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)空運業、(3)サービス業、(4)海運業、(5)陸運業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)証券・商品、(2)鉱業、(3)石油・石炭、(4)鉄鋼、(5)銀行業。 ■個別材料株 △アルバイトT <2341> [東証S] 3~8月期増収増益を好感。 △インタファク <4057> [東証G] 第1四半期営業益2.7倍で通期計画進捗率53%超。 △フィナHD <4419> [東証G] 子会社が三菱UFJMS証券とデジタル証券取引サービスを共同運営。 △東海ソフト <4430> [東証S] 6~8月期好決算発表で割安な投資指標にも注目。 △サン電子 <6736> [東証S] バリューアクトが7.87%保有で思惑。 △ハイレックス <7279> [東証S] 投資有価証券売却益計上で25年10月期最終利益予想を上方修正。 △セルシード <7776> [東証G] 臨床試験で第1例目の症例登録。 △ReYuu <9425> [東証S] 東証が信用取引に関する臨時措置を解除。 △吉野家HD <9861> [東証P] 26年2月期営業益予想と配当計画を上方修正。 △ファストリ <9983> [東証P] 想定以上の好決算発表で安心感が優勢に。 ▼セブン&アイ <3382> [東証P] 国内コンビニ事業伸び悩み26年2月期業績予想を下方修正。 ▼エアウォータ <4088> [東証P] 不適切会計巡り特別調査委設置。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)PHCHD <6523>、(2)ファストリ <9983>、(3)吉野家HD <9861>、(4)スパークス <8739>、(5)芝浦 <6590>、(6)アキレス <5142>、(7)Aクリエイト <8798>、(8)カーブスHD <7085>、(9)板硝子 <5202>、(10)楽天グループ <4755>。 値下がり率上位10傑は(1)エアウォータ <4088>、(2)SBI <8473>、(3)アステナHD <8095>、(4)トレファク <3093>、(5)古野電 <6814>、(6)三光合成 <7888>、(7)CSP <9740>、(8)クミアイ化 <4996>、(9)武蔵精密 <7220>、(10)日鉄鉱 <1515>。 【大引け】 日経平均は前日比491.64円(1.01%)安の4万8088.80円。TOPIXは前日比60.18(1.85%)安の3197.59。出来高は概算で24億9730万株。東証プライムの値上がり銘柄数は149、値下がり銘柄数は1442となった。東証グロース250指数は746.37ポイント(12.87ポイント安)。 [2025年10月10日] 株探ニュース