前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■WNIウェザ <4825>  4,315円 (-475円、-9.9%)

 東証プライムの下落率トップ。ウェザーニューズ <4825> [東証P]が5日ぶり急反落。同社は8日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6-8月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.8%増の60億600万円、営業利益が同2.0倍の9億1200万円、最終利益が同2.4倍の6億7200万円だった。第1四半期として売上高、各段階利益ともに過去最高となったものの、直近で好決算を期待した先回り買いが入っていたこともあり、材料出尽くし感から利益確定売りが優勢になった。エネルギー市場のほか、建設・物流・工場など新市場でサービスの導入が進み増収につながった。利益面では広告戦略の変更などによる販促費の削減が業績を押し上げた。

■ABCマート <2670>  2,650円 (-256円、-8.8%)

 東証プライムの下落率2位。エービーシー・マート <2670> [東証P]が4日ぶり急反落。8日取引終了後に3~8月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比0.9%増の1901億3200万円、営業利益は同1.2%減の336億4400万円だった。新規出店など各種施策が奏功した一方、前年に比べ為替が円高に振れたことによる影響があった。営業利益の対通期進捗率は5割程度と順調で、ことさらネガティブ視される内容ではないものの、決算通過による材料出尽くし感から目先利益確定の動きが優勢となったようだ。

■ラウンドワン <4680>  1,211円 (-71円、-5.5%)

 東証プライムの下落率8位。ラウンドワン <4680> [東証P]が急反落。9日午前11時30分に発表した9月度の売上速報で、日本既存店売上高が前年同月比1.1%減となり、16ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。コラボキャンペーンや値上げの影響などにより客単価が上昇したものの、前年よりも土日祝日数が1日少ない影響が大きかった。一方、米国の既存店売上高は同4.9%減と3ヵ月ぶりに前年割れとなった。曜日まわりの影響に加えて、前期オープン店舗のオープン景気の反動などが響いた。

■コメダ <3543>  3,005円 (-45円、-1.5%)

 コメダホールディングス <3543> [東証P]が反落。8日の取引終了後に発表した8月中間期連結決算は、売上高285億2900万円(前年同期比23.7%増)、営業利益46億9900万円(同5.5%増)、純利益31億7300万円(同6.0%増)と増収増益となったものの、通期計画に対する営業利益の進捗率が5割を下回っていることがネガティブ視されたようだ。上期は、国内でコメダ珈琲店を11店舗、おかげ庵を1店舗出店したことに加えて、各種キャンペーンの実施や季節ごとの限定商品発売が奏功。FC加盟店向け卸売の既存店売上高は前年同期比12.4%増、全店売上高は同17.2%増となり、国内事業の売上高を牽引した。また、海外事業ではシンガポールでカフェ及びタイ料理レストラン30店舗を運営するPOON株式の70%を取得し連結子会社化したことも寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高548億8000万円(前期比16.6%増)、営業利益100億円(同13.4%増)、純利益67億7000万円(同16.4%増)の従来見通しを据え置いた。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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