午前:債券サマリー 先物は続落、財政拡張懸念で売り優勢
投稿:
7日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。自民党の新総裁に選出された高市早苗氏が積極財政を志向しているとの見方を背景に、拡張的な財政政策を警戒した売りが優勢だった。 高市新総裁は4日の記者会見で、消費税減税について「選択肢として放棄しない」と述べており、首相に指名されれば積極的な財政政策を進めるとの思惑が強まっている。前日に米長期金利が上昇したことも円債に影響し、債券先物は朝方に135円65銭まで軟化する場面があった。その後は下げ渋る動きとなったが、きょう財務省が実施する30年債入札への警戒感から戻りは限定的。日経平均株価が大幅に続伸したことも安全資産とされる債券の重荷となった。 午前11時の先物12月限の終値は、前日比17銭安の135円73銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時、前日に比べて0.015%高い1.695%をつけた。 出所:MINKABU PRESS