話題株ピックアップ【夕刊】(3):すかいらーく、JINSHD、アークランズ

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■すかいらーく <3197>  2,985円   +44.5 円 (+1.5%)  本日終値
 すかいらーくホールディングス<3197>は反発。前週末3日取引終了後、9月度のグループIRレポート(速報値)を発表。既存店売上高は前年同月比3.3%増とプラス基調を継続した。「ガスト」など主要ブランドで導入したフェアメニューが客単価増に寄与した。「資さんうどん」は両国店で8月から開始した宅配事業が好調で、週を追うごとに売り上げが増加しているという。全店ベースでは同9.5%増だった。これが好感された。

■ジンズホールディングス <3046>  8,530円   +110 円 (+1.3%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が4日ぶりに反発。前週末3日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比7.5%増と32カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。残暑が続いたことによる季節要因やインバウンドに関連した需要が引き続き堅調に推移したほか、販促施策も奏功した。なお、全店売上高は同11.9%増だった。

■アークランズ <9842>  1,825円   -3 円 (-0.2%)  本日終値
 アークランズ<9842>が4日続落。前週末3日の取引終了後に発表した8月中間期連結決算で、営業利益が88億7800万円(前年同期比12.8%減)となり、通期計画に対する進捗率も46%にとどまったことが嫌気された。売上高は1707億5200万円(同7.3%増)だった。小売事業で大型ホームセンター2店舗の新規出店に加えて、食品スーパーのロピア(FC)を1店舗出店したことが寄与。また、外食事業で主力のかつや・からやまの既存店が好調に推移したことも貢献した。ただ、新規出店の影響で販管費が増加したほか、外食事業でコメ価格が高止まりしたことや、人件費単価・水道光熱費・物流コストなどの販管費増が利益を圧迫した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高3350億円(前期比6.1%増)、営業利益193億円(同18.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■モブキャスト <3664>  75円   +30 円 (+66.7%) ストップ高   本日終値
 モブキャストホールディングス<3664>がストップ高の75円に買われた。前週末3日の取引終了後、暗号資産であるソラナ(SOL)を戦略的に保有・活用するソラナ・トレジャリー事業を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。新事業は、財務基盤を戦略的に強化し、株主価値の最大化と上場維持基準の達成のほか、次なる収益エンジンの確立を図るのが狙い。また、将来的には主力事業である「ソーシャル・エンターテイメント&メディア事業」と連携させることで、同事業を加速させるエンジンとして機能させるとしている。同時に、EVO FUND(ケイマン諸島)などを割当先とする第三者割り当てにより、第36回新株予約権(行使価額修正条項付)、第37回新株予約権、第38回新株予約権及び第2回無担保普通社債(少人数私募)を発行すると発表した。これらにより13億6420万円を調達する予定で、調達資金はソラナ・トレジャリー事業の運用や子会社及び投資先企業の成長資金、新規IPの創出及び新規事業の推進のための資金、M&A費用、運転資金などにあてられる。

■助川電気工業 <7711>  4,830円   +700 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 核融合関連と位置付けられる助川電気工業<7711>や木村化工機<6378>、サイバーセキュリティー関連のFFRIセキュリティ<3692>が急騰。サイバーセキュリティクラウド<4493>に加え、量子コンピューター関連のフィックスターズ<3687>やエヌエフホールディングス<6864>が急伸している。4日投開票の自民党総裁選を経て、高市早苗前経済安保相が新総裁に選出された。国会での首相指名選挙で選出されれば、女性初の総理大臣の誕生となる。高市体制のもとで財政拡張的な政策がとられるとの思惑が株式市場に台頭。「高市トレード」の一環として、新総裁の関連銘柄に短期志向の資金が流入した。宇宙関連株のQPS研究所<5595>も大幅高となった。

■サイバートラスト <4498>  1,519円   +141 円 (+10.2%)  本日終値
 サイバートラスト<4498>は大幅続伸。前週末3日の取引終了後、Wi-Fiセンシング技術を開発する米国のオリジン・ワイヤレス社(メリーランド州、以下OW社)に出資を行ったと発表しており、好材料視された。OW社は、モバイル通信用無線電波のAI分析をもとにした高精度位置計測技術を開発・提供するベンチャー企業で、ワイヤレスセンシングとAI技術を応用し、GPSが届かない屋内でも極めて高精度で位置情報を検知できる技術を有し、住居、商業・公共施設などで見守りや監視サービスをはじめ幅広い活用が見込まれているという。サイバトラスでは、OW社の高精度のセンシング技術とともに、データの真正性の確保や国際安全基準・法規制への適合などに自社のデジタルトラストが活用できると判断し、今回の出資に至ったという。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■ミタチ産業 <3321>  1,685円   +110 円 (+7.0%)  本日終値
 ミタチ産業<3321>は大幅高で3日続伸し、2018年2月以来、7年8カ月ぶりの高値をつけた。同社は前週末3日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.0倍の277億3900万円、営業利益は同2.8倍の7億900万円となっており、好業績を評価する買いが集まっている。6~8月期は国内事業、海外事業ともに大幅な増収増益になった。国内は自動車部品メーカー向けの半導体の販売やアミューズメント分野の売り上げが伸長。海外はOA機器向けや産業機器関連のEMS受注が堅調に推移した。

■ACSL <6232>  1,021円   +61 円 (+6.4%) 一時ストップ高   本日終値
 ACSL<6232>が3連騰。この日、米国子会社を通じて、米国の電波塔運営会社最大手級のアメリカン・タワー社(マサチューセッツ州、以下ATC)と、重要インフラ産業におけるドローン技術の導入と活用に向けた戦略的パートナーシップに関する覚書(MOU)を締結したと発表しており、好材料視された。ATCは、米国内で4万2000件以上、米国含む世界22カ国に約15万件の通信インフラ施設を保有している企業。今回のパートナーシップにより、ACSLは通信インフラ施設の点検用途に向けて、ATCに対し自社製ドローン製品及び関連オプション品の提供・販売を行うとともに、製品開発に関する情報提供を実施。また、製品テストやマーケティング活動を共同で推進し、ACSL製品の市場展開と普及促進に取り組むとしている。

■テクノホライゾン <6629>  424円   +18 円 (+4.4%)  本日終値
 テクノホライゾン<6629>が大幅高で3日続伸。前週末3日の取引終了後、「オンライン数学克服塾MeTa」を運営するMeTa(仙台市青葉区)の全株式を10月3日付で取得したと発表しており、好材料視された。MeTaは、宮城県仙台市を拠点に中学生・高校生・再受験生を対象とした数学特化のオンライン進学塾を運営する企業。TホライゾンはELMOブランドで教育現場を中心に書画カメラや電子黒板などのICT機器を展開し、学びの環境づくりを支援してきたが、今回MeTaがグループ入りすることで、グループ各社が教育事業で培ったノウハウやリソースを基にすることで、更なるサービスを充実させるという。

■ファーストA <5588>  1,353円   +44 円 (+3.4%)  本日終値
 ファーストアカウンティング<5588>は大幅続伸。同社は6日、米ドキュサインの日本法人であるドキュサイン・ジャパンと新リース会計基準に対応する共同ソリューションの提供に向けたパートナー契約を締結したと発表しており、材料視した買いが入った。今回の協業によって両社のサービスを連携することで、リース契約書のデジタルデータから新基準でリースに当たるかを自動的に判定できるソリューションを提供する。なお、新リース会計基準は2027年4月以降から始まる事業年度から適用される。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  1,310円   +300 円 (+29.7%) ストップ高   本日終値
 Heartseed <219A>  1,928円   +400 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 QPS研究所 <5595>  2,048円   +400 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値
 岡野バルブ製造 <6492>  8,970円   +1,500 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 ダイセキS <1712>  1,799円   +300 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 など、15銘柄

●ストップ安銘柄
 大和自動車交通 <9082>  1,777円   -500 円 (-22.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

株探ニュース

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