話題株ピックアップ【昼刊】:安川電、三菱重、高市新総裁関連

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■古野電気 <6814>  6,600円   +1,000 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 古野電気<6814>がストップ高の6600円に買われている。前週末3日の取引終了後、集計中の8月中間期連結業績について、売上高が従来予想の645億円から686億円(前年同期比9.2%増)へ、営業利益が65億円から93億円(同27.4%増)へ、純利益が50億円から101億円(同99.3%増)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことを好感した買いが流入している。舶用事業における販売が好調に推移しており、商船向けでは、中国における造船会社の高水準な手持ち工事量を背景に建造能力の拡大が進んだ結果、納期の全体的な前倒しが発生し販売が増加。また、プレジャーボート向けでは、今期に上市した戦略商品の販売が好調だったことに加え、4月に発表された米国関税政策の影響による前倒し需要が発生し、売上高・利益を押し上げたとしている。

■安川電機 <6506>  3,743円   +565 円 (+17.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 安川電機<6506>はマドを開けて上放れ、3連騰となっている。同社は前週末3日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算の発表にあわせて、26年2月期の通期業績予想を上方修正した。売上高予想をこれまでの5150億円から5250億円(前期比2.4%減)、営業利益予想を430億円から480億円(同4.3%減)、最終利益予想を330億円から370億円(同35.1%減)に引き上げており、評価されたようだ。8月中間期の業績と足もとの需要環境を踏まえた。想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=160円、1人民元=20円で変更しない。6~8月期の受注額は1340億円で前年同期比6%増。前四半期比では5%増となった。8月中間期は売上高が2601億9500万円(前年同期比0.5%減)、営業利益が233億3400万円(同1.8%増)、最終利益が182億4700万円(同2.2%増)だった。新規受注を確実に売り上げにつなげたほか、モーションコントロールセグメントにおける付加価値改善や間接費の抑制が増益に寄与した。

■三菱重工業 <7011>  4,174円   +484 円 (+13.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 三菱重工業<7011>が急騰。前週は調整局面にあったが、きょうは満を持して急速に切り返す動きをみせている。4日に行われた自民党総裁選では大方の予想を覆し高市早苗氏が勝利し新総裁の座を射止めた。株式市場では高市トレードが一気に加速する動きとなっており、そのなか高市氏は防衛力強化に前向きな発言をしていることで同社株を筆頭とする防衛関連株に軒並み買いが集まっている。半導体関連と比較して株価的には目先調整を入れていた分だけ、追随買いも入りやすくなっている面もあるようだ。

■アドバンテスト <6857>  17,740円   +2,050 円 (+13.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 アドバンテスト<6857>がカイ気配スタートで急騰。大方の予想を覆し高市早苗氏が自民党総裁選に勝利し新総裁に選ばれたことで、株式市場では先物を絡めて大幅続伸歩調にある。そのなか、インデックス買いを背景として日経平均構成比でトップとなっている同社株への株価浮揚力が高まっている。また、構成比でアドテストに次ぐ第2位に位置するソフトバンクグループ<9984>にも同様に先物絡みで買いの勢いが強く、こちらもカイ気配スタートで最高値街道をまい進する展開となっている。

■ソニーFG <8729>  159円   +13.7 円 (+9.4%)  11:30現在
 3日に発表した「ブラックロックの5%超保有が判明」が買い材料。
 ブラックロック・ジャパンが3日付で大量保有報告書を提出。ブラックロックと共同保有者のソニーFG株式保有比率は6.39%となり、新たに5%を超えたことが判明した。

■SMC <6273>  51,500円   +3,180 円 (+6.6%)  11:30現在
 SMC<6273>が大幅高で3連騰と気を吐き、3000円を超える上昇で5万1500円台に駆け上がった。FA関連機器の大手メーカーで空圧制御機器では世界トップシェアを誇る。9月下旬に底入れ反転し、ここ戻り足を強めていたが、きょうは全体リスクオン相場に乗りマドを開けて買われる人気となっている。外資系証券の投資判断では強気と弱気が入り交じっている銘柄だが、足もとで出遅れ修正を狙った買いが顕著となっている。生成AI市場の拡大を背景としたデータセンター増設に伴う半導体需要などを背景に、同社の空圧制御機器にも追い風が強まっている。26年3月期は増収・営業2ケタ増益が見込まれているが、中長波動では時価は依然として底値圏に位置することから、機関投資家の仕切り直しの買いを誘導しているもようだ。

■ベイカレント <6532>  8,918円   +510 円 (+6.1%)  11:30現在
 ベイカレント<6532>が大幅続伸している。前週末3日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、資産運用会社のブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.02%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は9月30日としている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,987円   +147.5 円 (+5.2%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が株価水準を切り上げ3000円大台復帰を視界に入れている。4日に行われた自民党総裁選では大方の予想を覆し高市早苗氏が勝利したことから、その政策期待が株式市場でリスク選好の地合いを加速させている。高市新総裁は財政拡張と金融緩和路線を経済政策の主眼に置いていることで、外国為替市場では足もとで急速にドル高・円安方向に振れている。これが自動車株など輸出セクターには追い風材料となるが、そのなか為替感応度の高さで際立つトヨタは円安恩恵を享受する代表格として、投資マネーを誘引した。同社の26年3月期想定為替レートは1ドル=145円で実勢よりも4円以上円安に設定されており、収益押し上げ効果が期待される。

■Appier <4180>  1,533円   +69 円 (+4.7%)  11:30現在
 Appier Group<4180>が大幅続伸している。前週末3日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、資産運用会社のブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.67%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は9月30日としている。

■データセクション <3905>  2,214円   +99 円 (+4.7%)  11:30現在
 データセクション<3905>は大幅続伸している。前週末3日の取引終了後、豪・シドニーで構築を予定している新たなAIデータセンターに関して、業務提携先であるナウナウジャパン(東京都中央区)を通じて、大口の利用契約を締結したと発表しており、好材料視されている。受注金額は年2億6600万ドル(約395億円)で、顧客の企業情報は非開示。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

■ispace <9348>  550円   +21 円 (+4.0%)  11:30現在
 ispace<9348>は3連騰している。この日の寄り前、ヨーロッパ現地法人を通じて、米国マグナ・ペトラ社(デラウェア州)とペイロードサービス契約を締結すると発表しており、好材料視されている。マグナ・ペトラ社は、月面でのヘリウム3同位体の探査、採掘及び地球への帰還を目指す初の月面資源開発企業で、アイスペースとは昨年12月に将来的な月面探査実施に向けた覚書締結で合意している。今回の契約はミッション3(正式名称「Team Draper Commercial Mission 1」)での打ち上げを前提として契約しており、契約金額は約32億円に上る。なお、26年3月期業績予想に織り込み済みとしている。

■アイスタイル <3660>  470円   +10 円 (+2.2%)  11:30現在
 アイスタイル<3660>が高い。5日朝に放送されたTBSテレビ系経済情報バラエティ番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが好材料視されている。「ランキングでがっちりビジネス!」の特集で取り上げられた3社のうちの1社として、同社が運営するコスメ・化粧品・美容の総合情報サイト「アットコスメ」や実店舗である「アットコスメストア」などが紹介された。

■コシダカHD <2157>  1,344円   +21 円 (+1.6%)  11:30現在
 コシダカホールディングス<2157>は続伸。前週末3日取引終了後、固定資産の譲渡に伴い、特別利益を計上すると発表した。譲渡するのは子会社が神奈川県厚木市に保有する「厚木ビスタホテル」で、譲渡益は約9億円(現状想定概算値)。今月10日に発表予定の25年8月期決算短信において公表する26年8月期業績予想の算出に加味するという。これが材料視されているようだ。

■すかいらーく <3197>  2,966.5円   +26 円 (+0.9%)  11:30現在
 すかいらーくホールディングス<3197>は反発。前週末3日取引終了後、9月度のグループIRレポート(速報値)を発表。既存店売上高は前年同月比3.3%増とプラス基調を継続した。「ガスト」など主要ブランドで導入したフェアメニューが客単価増に寄与した。「資さんうどん」は両国店で8月から開始した宅配事業が好調で、週を追うごとに売り上げが増加しているという。全店ベースでは同9.5%増だった。これが好感されている。

■ジンズホールディングス <3046>  8,480円   +60 円 (+0.7%)  11:30現在
 ジンズホールディングス<3046>が4日ぶりに反発している。前週末3日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比7.5%増と32カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。残暑が続いたことによる季節要因やインバウンドに関連した需要が引き続き堅調に推移したほか、販促施策も奏功した。なお、全店売上高は同11.9%増だった。

■モブキャスト <3664>  75円   +30 円 (+66.7%) ストップ高   11:30現在
 モブキャストホールディングス<3664>がストップ高の75円に買われている。前週末3日の取引終了後、暗号資産であるソラナ(SOL)を戦略的に保有・活用するソラナ・トレジャリー事業を開始すると発表しており、これを好感した買いが入っている。新事業は、財務基盤を戦略的に強化し、株主価値の最大化と上場維持基準の達成のほか、次なる収益エンジンの確立を図るのが狙い。また、将来的には主力事業である「ソーシャル・エンターテイメント&メディア事業」と連携させることで、同事業を加速させるエンジンとして機能させるとしている。同時に、EVO FUND(ケイマン諸島)などを割当先とする第三者割り当てにより、第36回新株予約権(行使価額修正条項付)、第37回新株予約権、第38回新株予約権及び第2回無担保普通社債(少人数私募)を発行すると発表した。これらにより13億6420万円を調達する予定で、調達資金はソラナ・トレジャリー事業の運用や子会社及び投資先企業の成長資金、新規IPの創出及び新規事業の推進のための資金、M&A費用、運転資金などにあてられる。

■助川電気工業 <7711>  4,830円   +700 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 核融合関連と位置付けられる助川電気工業<7711>や木村化工機<6378>、サイバーセキュリティー関連のFFRIセキュリティ<3692>がストップ高カイ気配。サイバーセキュリティクラウド<4493>に加え、量子コンピューター関連のフィックスターズ<3687>やエヌエフホールディングス<6864>が急伸している。4日投開票の自民党総裁選を経て、高市早苗前経済安保相が新総裁に選出された。国会での首相指名選挙で選出されれば、女性初の総理大臣の誕生となる。高市体制のもとで財政拡張的な政策がとられるとの思惑が株式市場に台頭。「高市トレード」の一環として、新総裁の関連銘柄に短期志向の資金が流入している。宇宙関連株のQPS研究所<5595>も大幅高となった。

●ストップ高銘柄
 ビーマップ <4316>  1,310円   +300 円 (+29.7%) ストップ高   11:30現在
 アズジェント <4288>  603円   +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 FFRIセキュリティ <3692>  9,170円   +1,500 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 大和自動車交通 <9082>  1,777円   -500 円 (-22.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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