前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■東電HD <9501>  643.1円 (-54.9円、-7.9%)

 東証プライムの下落率7位。東京電力ホールディングス <9501> [東証P]が6日ぶり急反落。新潟県が1日、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働を巡る県民意識調査の中間報告を公表した。柏崎刈羽原発6号機と7号機について「再稼働の条件は現状で整っている」との設問に対し、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」との回答の割合は合計で37%にとどまった。半面、「そうは思わない」と「どちらかといえばそうは思わない」との回答の割合は合計で60%となった。無回答は3%だった。再稼働への県民の理解が高まっていないとの受け止めが広がるなか、東電HDへの業績貢献を巡る楽観的な見方が後退し、売りがかさんだようだ。調査は9月3日から18日までの間、18歳以上の県内居住者6000人を対象に実施。有効回収率は56.0%だった。

■ナガイレーベ <7447>  1,813円 (-101円、-5.3%)

 ナガイレーベン <7447> [東証P]が4日続急落。同社が1日の取引終了後に発表した25年8月期の連結決算は、営業利益が増益予想から一転し減益で着地しており、失望売りがかさんだ。売上高は前の期比3.5%増の169億8300万円(従来予想は175億円)、営業利益は同10.5%減の35億8300万円(同40億8200万円)だった。原材料価格や人件費、物流費などの増加により、売上利益率が悪化した。また、25年8月期は主力のコア市場が第3四半期(3-5月)まで高機能商品群を中心に順調に推移していたが、第4四半期(6-8月)は予定した大型案件の納入が今期へ後ろ倒しになり同期間の売上計画を下回った。26年8月期の連結業績予想は売上高予想を前期比6.0%増の180億円、営業利益予想を同12.3%増の40億2500万円とした。ヘルスケアウェアなどのコア市場では前期から繰り越された大型案件に加え、高付加価値の新商品群と低価格市場の海外一貫戦略商品の市場浸透を図る。また、海外素材の導入や海外生産への移行、生産性向上のための生産設備の導入による原価低減、価格改定による収益構造の強化に努める。期末一括配当予想は60円(前期は100円)とした。前期は創業110周年の記念配当40円を上乗せしており、普通配当は据え置きとする。

■ワークマン <7564>  5,890円 (-230円、-3.8%)

 ワークマン <7564> [東証S]が続落。1日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比8.2%増と7ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、サプライズ感はなく利益確定売りに押された。セーフティシューズや手袋、工具などの作業関連商品は低調だったものの、リカバリーウェアの販売が好調に推移し売り上げを牽引した。また、残暑が続いたことで、半袖Tシャツなどの夏物衣料も伸長した。なお、全店売上高は同13.9%増だった。

■アサヒ <2502>  1,731.5円 (-47円、-2.6%)

 アサヒグループホールディングス <2502> [東証P]が反落。同社は1日、サイバー攻撃に伴うシステム障害の影響で、10月に予定していた新商品の発売を延期すると発表した。影響の長期化による収益の下振れリスクが警戒され、売りを促したようだ。アサヒ飲料の「三ツ矢ミックス果実のフルーツソーダ」や「ウィルキンソン ドライジンジャエールレモン」などに加え、アサヒグループ食品の「ミンティアブリーズ シャインマスカット」などの発売を延期する。発売日は現時点で未定であり、決まり次第ホームページで公表するとしている。

※2日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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