【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり反発、半導体関連株中心に買い優勢 (10月2日)
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日経平均株価 始値 44736.03 高値 45125.96 安値 44659.22 大引け 44936.73(前日比 +385.88 、 +0.87% ) 売買高 25億1065万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆4768億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は5日ぶり反発、一時570円超高 2.米SOX2%高追い風に半導体株急伸 3.医薬品や非鉄株にも資金流入 4.4万5000円台では戻り売りも 5.値下がり銘柄6割超でTOPIX続落 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比43ドル高と4日続伸した。労働市場の減速を示す経済指標の発表を受け、追加利下げへの期待から買いが優勢となった。 東京市場では、半導体関連株への資金シフトが鮮明となり、日経平均株価を押し上げた。上げ幅は一時570円を超えたものの、4万5000円を上回る価格帯では戻り売り圧力が顕在化し伸び悩んだ。 前日の米株式市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%の上昇となり、東京市場において半導体関連株への買いを誘発する要因となった。アジア市場では韓国の総合株価指数(KOSPI)が大幅高となったほか、台湾の加権指数が最高値を更新するなど、リスク選好ムードが強まった。米国市場で医薬品株が物色された流れを引き継ぐ形で、東証の業種別指数では医薬品が上昇率でトップとなり、非鉄金属がこれに続いた。午後も半導体関連への物色意欲が高まった状態が続き、日経平均は堅調に推移したが、終値での4万5000円台の回復には至らなかった。内需関連株や銀行株は総じて軟調で、プライム市場の値下がり銘柄数は6割超。TOPIXは取引時間中にプラス圏で推移する場面があったものの、下半期入りとなったことに伴う機関投資家による益出し売りが続き、続落で終了した。東証グロース市場250指数は4日続落した。 個別では、ディスコ<6146>が売買代金トップで急伸。ソフトバンクグループ<9984>や東京エレクトロン<8035>が大きく株価水準を切り上げ、KOKUSAI ELECTRIC<6525>や日東紡績<3110>が値を飛ばし、キオクシアホールディングス<285A>がストップ高。サンリオ<8136>や第一三共<4568>、熊谷組<1861>が大幅高。レゾナック・ホールディングス<4004>や三井金属<5706>が買われ、住友金属鉱山<5713>やニコン<7731>、KeePer技研<6036>が頑強な動きとなり、JX金属<5016>が新値追いの展開となった。 半面、ソニーグループ<6758>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、リクルートホールディングス<6098>が軟調推移。アサヒグループホールディングス<2502>や三越伊勢丹ホールディングス<3099>、JR東日本<9020>が冴えない展開となったほか、フジクラ<5803>が値を下げ、ソニーフィナンシャルグループ<8729>が下値を探り、東京電力ホールディングス<9501>が大幅安。三菱重工業<7011>は続落した。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ディスコ <6146>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約581円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、ソニーG <6758>、テルモ <4543>、トレンド <4704>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約108円。 東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)非鉄金属、(3)精密機器、(4)金属製品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス、(2)サービス業、(3)空運業、(4)不動産業、(5)陸運業。 ■個別材料株 △熊谷組 <1861> [東証P] 大和証券が投資判断「1」へ引き上げ。 △PRISMバ <206A> [東証G] 新規骨格を有する化合物群の特許取得。 △キオクシア <285A> [東証P] AIサーバー向けSSDの需要拡大で投資マネーが攻勢強める。 △テクニスコ <2962> [東証S] AIデータセンター関連で特需期待。 △技術承継機構 <319A> [東証G] 新たに2社の取得を発表し収益貢献を期待。 △メタプラ <3350> [東証S] ビットコイン事業好調で業績予想を上方修正。 △リミックス <3825> [東証S] 3期ぶり復配見通しをポジティブ視。 △メガチップス <6875> [東証P] 旧村上ファンド系の大量保有で思惑買い。 △アルゴグラフ <7595> [東証P] 株主優待を新設。 △SBG <9984> [東証P] 傘下の英アーム「V9」を米クアルコムが採用と伝わる。 ▼ナガイレーベ <7447> [東証P] 25年8月期は一転営業減益で着地。 ▼東電HD <9501> [東証P] 柏崎刈羽原発の再稼働巡り新潟県が県民意識調査の中間報告を公表。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)メガチップス <6875>、(2)キオクシア <285A>、(3)日本マイクロ <6871>、(4)日東紡 <3110>、(5)CKD <6407>、(6)ディスコ <6146>、(7)タツモ <6266>、(8)コクサイエレ <6525>、(9)TOWA <6315>、(10)ニッパツ <5991>。 値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)ミガロHD <5535>、(3)リンクユーG <4446>、(4)インターメス <262A>、(5)日ヒュム <5262>、(6)ソニーFG <8729>、(7)東電HD <9501>、(8)マネフォ <3994>、(9)Aクリエイト <8798>、(10)三井松島HD <1518>。 【大引け】 日経平均は前日比385.88円(0.87%)高の4万4936.73円。TOPIXは前日比7.34(0.24%)安の3087.40。出来高は概算で25億1065万株。東証プライムの値上がり銘柄数は546、値下がり銘柄数は1033となった。東証グロース250指数は715.09ポイント(4.97ポイント安)。 [2025年10月2日] 株探ニュース