2日の株式相場見通し=5日ぶり反発へ、欧米株全面高受け買い戻し優勢に

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市況

 2日の東京株式市場は主力株を中心に広範囲に買い戻しが優勢となり、日経平均株価は5日ぶりに反発に転じる公算が大きい。前日の欧州株市場はほぼ全面高商状となり、独DAXは1%近い上昇で4連騰、英FTSE100、仏CAC40なども揃って4日続伸した。特段目立った買い材料は見当たらないものの、ここにきて欧州市場は再びリスク選好の流れとなっている。欧州全体の主要企業の株価動向を示すストックス・ヨーロッパ600は3月初旬につけた史上最高値を約7カ月ぶりに更新した。米国株市場でも欧州株市場の強気優勢の流れを引き継ぎ上値指向が強い。NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに4日続伸し、ダウは上げ幅こそわずかだったが連日の最高値更新。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も4日続伸し、9月22日以来7営業日ぶりに最高値となった。米国では「つなぎ予算」の成立を巡る調整が難航し、期限までに成立しなかったことで米政府機関が一部閉鎖される事態に陥っているが、民主党側が折れる形で比較的短い期間で合意に至るとの見方が強く、過度に不安視する動きはみられなかった。政府機関閉鎖の影響で3日に予定の9月の米雇用統計発表は遅れる可能性が高いが、これに先立って発表されたADP全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数は3万2000人減と4万5000人の増加を見込んでいたコンセンサスに反し減少した。また、8月分についても下方修正されており、FRBによる追加利下げ期待を後押しする形となっている。東京市場では前日の欧米株市場が全面高に買われたことを受け、リバウンド狙いの買いが入りそうだ。ただ、今週4日に自民党総裁選を控えており、この結果を見極めたいとの思惑から買い一巡後は上値が重くなる可能性もある。

 1日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比43ドル21セント高の4万6441ドル10セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同95.14ポイント高の2万2755.15だった。

 日程面では、きょうは9月のマネタリーベース、週間の対外・対内証券売買契約、9月の消費動向調査、9月の財政資金対民間収支など。また、全国証券大会が行われ、日銀の内田真一副総裁が午後に挨拶を行う予定。海外では8月のユーロ圏失業率、週間の米新規失業保険申請件数、8月の米製造業受注など。なお、中国(上海・深セン)市場やインド市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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