午後:債券サマリー 先物は小幅続落、10年債入札控え持ち高調整 長期金利1.645%
投稿:
1日の債券市場で、先物中心限月12月限は小幅に続落した。日銀がこの日発表した9月の全国企業短期経済調査(短観)の結果を受けて買い戻しが入り、プラス圏で推移する場面があったが、翌日に国内では10年債入札を控えており、持ち高調整目的の売りが出て軟化した。 9月の日銀短観は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14と2四半期連続で改善した。市場予想とほぼ同水準の結果となったが、10月の利上げシナリオの確度を高めるには更なるデータが必要との見方が多く、売り持ち高を解消する目的の買いを誘う格好となった。 米国ではつなぎ予算が成立することなく、政府機関の一部が閉鎖されることとなった。米株価指数先物は下落し、安全資産とされる円債には一定のサポート要因となった。ただし翌日の10年債入札が低調な結果となるリスクが一部で意識されているもよう。先物12月限は米連邦政府予算が失効した日本時間午後1時過ぎに一時135円95銭まで買われた後は値を消した。 先物12月限は前営業日比1銭安の135円78銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は横ばいの1.645%で推移。一時1.635%まで低下した後に戻した。 出所:MINKABU PRESS