【↓】日経平均 大引け| 3日続落、機関投資家の持ち高調整の売りが優勢 (9月30日)
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日経平均株価 始値 45054.96 高値 45126.23 安値 44733.60 大引け 44932.63(前日比 -111.12 、 -0.25% ) 売買高 22億1950万株 (東証プライム概算) 売買代金 5兆1274億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は3日続落、米株高でもリスク回避ムード継続 2.「つなぎ予算」成否に絡む米政府機関の閉鎖懸念が重荷 3.機関投資家の持ち高調整の売りと円高進行も警戒材料に 4.朝方300円超の下落も、その後は押し目買いに下げ渋る 5.9月は月間で日経平均が5%強高く、6ヵ月連続の上昇 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前週末比68ドル高と続伸した。政府機関の閉鎖懸念も米国の利下げが続くとの期待から買いが優勢となった。 東京市場では、日経平均株価が軟調な推移となった。ただ、朝方に300円超下げたものの、その後は下げ渋りプラス転換する場面もあった。 30日の東京市場は、見送りムードが強い地合いだった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続伸したが、ダウの上昇率はわずかにとどまった。9月30日の会計年度末までに「つなぎ予算」を成立させないと米政府機関が一部閉鎖する懸念があり、これが買い手控え要因となっている。東京市場では外国為替市場で足もとドル安・円高方向に振れていることが警戒されたほか、中間期末に伴う機関投資家のポジション調整の売りが観測され投資家のセンチメントを冷やした。また、今週末の米雇用統計や10月4日に投開票が行われる自民党総裁選の結果を見極めたいとの思惑が上値を押さえた。しかし、押し目買いも活発でTOPIXはプラス圏で引けている。なお、9月は月間では日経平均が約5.2%水準を切り上げ、6ヵ月連続上昇となっている。 個別では、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>が下落したほか、フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が冴えず、三菱重工業<7011>、商船三井<9104>も安い。INPEX<1605>も下値を探った。ミガロホールディングス<5535>がストップ安に売り込まれ、しまむら<8227>が大幅安。アステリア<3853>が大きく水準を切り下げ、ソニーフィナンシャルグループ<8729>、GMOインターネット<4784>などの下げも目立った。 半面、レーザーテック<6920>が売買代金首位となり株価もしっかり。キオクシアホールディングス<285A>が物色人気、IHI<7013>も値を飛ばした。ベイカレント<6532>、JX金属<5016>が高く、キーエンス<6861>も大きく水準を切り上げた。Link-Uグループ<4446>がストップ高で値上がり率トップ。富山第一銀行<7184>が値を飛ばし、オリオンビール<409A>も活況高となった。三井松島ホールディングス<1518>の上げ足の強さも目を引いた。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、コナミG <9766>、中外薬 <4519>、信越化 <4063>、日東電 <6988>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約75円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約259円。うち134円はアドテスト1銘柄によるもの。 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)銀行業、(3)精密機器、(4)医薬品、(5)証券・商品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)鉄鋼、(4)繊維製品、(5)パルプ・紙。 ■個別材料株 △イオレ <2334> [東証G] 暗号資産・ステーブルコイン関連の材料相次ぎ資金流入が続く。 △キオクシア <285A> [東証P] AI需要に対応した北上工場第2製造棟が稼働。 △スピー <4499> [東証S] 東証が30日付で貸借銘柄に選定。 △ベイカレント <6532> [東証P] 日経平均リバランスでの買い需要を意識。 △IHI <7013> [東証P] 「航空エンジンの保有部品販売が好調」との報道。 △富山第一銀 <7184> [東証P] 業績・配当予想の上方修正を好感。 △abc <8783> [東証S] RWAfi領域に本格参入へ。 △マイクロ波 <9227> [東証G] 三井物 <8031> とマイクロ波を用いた共同開発プロジェクトに期待。 △邦ガス <9533> [東証P] 自社株買いを好感。 △エイビック <9554> [東証G] エンタープライズ顧客の受注案件寄与し業績予想を上方修正。 ▼ミガロHD <5535> [東証P] 公募増資の実施を発表。 ▼しまむら <8227> [東証P] 第2四半期は営業減益で着地しネガティブ視。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リンクユーG <4446>、(2)富山第一銀 <7184>、(3)日鉄鉱 <1515>、(4)ニッパツ <5991>、(5)荏原 <6361>、(6)三井松島HD <1518>、(7)オリオン <409A>、(8)四国銀 <8387>、(9)オーケストラ <6533>、(10)邦ガス <9533>。 値下がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)しまむら <8227>、(3)アステリア <3853>、(4)ソニーFG <8729>、(5)コプロHD <7059>、(6)GMOインタ <4784>、(7)デジハHD <3676>、(8)アズワン <7476>、(9)特種東海 <3708>、(10)千葉興 <8337>。 【大引け】 日経平均は前日比111.12円(0.25%)安の4万4932.63円。TOPIXは前日比6.03(0.19%)高の3137.60。出来高は概算で22億1950万株。東証プライムの値上がり銘柄数は521、値下がり銘柄数は1040となった。東証グロース250指数は745.40ポイント(10.96ポイント安)。 [2025年9月30日] 株探ニュース