話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松建、東エレデバ、金ETF

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■西松建設 <1820>  5,242円   +59 円 (+1.1%)  本日終値
 西松建設<1820>が反発。大和証券は29日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を5600円から6800円に引き上げた。同証券では26年3月期の連結営業利益を前期比23.2%増の260億円(会社計画250億円)と予想。第1四半期は減益だったが、第2四半期から増益に転じると見込む。今期の単体建築の完成工事総利益率は10.5%(同10.0%)を予想。国内建築は不採算案件の売り上げ比率が大きく低下するとみている。27年3月期の同利益は310億円を見込んでいる。

■東エレデバ <2760>  2,980円   +31 円 (+1.1%)  本日終値
 東京エレクトロン デバイス<2760>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後、持ち分法適用関連会社であるカナダのファイダス・システムズ社の全株式を譲渡するのに伴い、26年3月期第3四半期に関係会社株式売却益約9億円を特別利益として計上すると発表したことが材料視された。なお、26年3月期通期業績予想への影響は、その他の事項を含めて精査中としている。

■SPDR <1326>  52,790円   +490 円 (+0.9%)  本日終値
 金ETFが高い。SPDRゴールド・シェア<1326>やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>などが値を上げた。29日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、12月限が前週末比46.2ドル高の1トロイオンス=3855.2ドルと上昇し過去最高値を更新した。米国の追加利下げ観測を背景にしたドル安懸念が根強いなか、ドルと逆相関性が高い金への買い需要が膨らんだ。また、米つなぎ予算の成立が難航し米政府機関の一部閉鎖の可能性も高まっていることも、安全資産である金の買い要因となっている。

■岡谷鋼機 <7485>  8,180円   +50 円 (+0.6%)  本日終値
 岡谷鋼機<7485>が高い。午前11時30分ごろに発表した8月中間期連結決算で営業利益が213億1100万円(前年同期比23.6%増)と大幅増益となったことに加えて、期末配当予想を75円から80円に引き上げ年間配当を155円としたことが好感された。売上高は5706億4800万円(前年同期比5.7%増)だった。情報・電機事業で情報インフラ関連及び車載部品が増加したほか、非鉄金属部門で自動車関連及び環境配慮型材料が伸長したことが貢献。また、産業資材事業で自動車関連及び航空機向け部材が増加したほか、生活産業事業で昨年8月に配管機器事業会社が加わったことも寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高1兆1000億円(前期比1.9%減)、営業利益340億円(同9.0%減)、純利益250億円(同7.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、オープンソースの自動運転システム「Autoware」の開発を主導するティアフォー(東京都品川区)のグループ会社マップフォー(名古屋市中区)株式の一部を9月16日付で取得したと発表した。自動運転分野における技術開発や事業展開を加速するのが狙い。なお、同件による業績予想への変更はないとしている。

■栗田工業 <6370>  5,049円   +13 円 (+0.3%)  本日終値
 栗田工業<6370>が3日ぶりに反発。この日、純水供給サービス「KWSS」が、大和ハウス工業<1925>グループの大和ハウスパーキングが運営する洗車場「D-Wash」に洗車場業界で初めて採用されたと発表しており、好材料視された。「KWSS」は、小から中規模の純水装置を希望する顧客が初期投資をすることなく、クリタグループの資産として顧客の敷地内に装置を設置することで、月額の定額料金で純水を利用できるサービス。半導体業界の工場を中心に多くの導入実績を有しているが、半導体業界で使われている最高グレードの純水を使用することで品質面での差別化を図りたい大和ハウスパーキングと、「KWSS」の特徴が一致し今回の採用に至ったとしている。

■Heartseed <219A>  2,550円   -700 円 (-21.5%) ストップ安   本日終値
 Heartseed<219A>がストップ安。同社は30日、事業パートナーであったノボノルディスク・エーエスより、他家iPS細胞由来心筋球に関する治療プログラムでの全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約について、解消するとの通知を受けたと発表。株式市場においてネガティブ・サプライズと受け止められたようだ。ノボノルディスク・エーエスは、主力事業領域の糖尿病・肥満領域に注力する方針を示しており、戦略の見直しの一環で今回のライセンス契約の解消に至った。開発プログラム自体に起因するものではないという。ノボノルディスク・エーエスに導出していたハートシードの開発・製造・販売に関する権利と知的財産権は返還される。25年12月期の業績予想は修正しないとしつつ、パートナー戦略や事業戦略について今後、検討していくとしている。

■ミガロホールディングス <5535>  631円   -150 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ミガロホールディングス<5535>はストップ安。29日取引終了後、550万株の新株式発行と、上限82万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表した。発行価格は10月6~8日のいずれかの日に決定する。調達資金はDX推進事業における設備投資資金と運転資金、DX不動産事業における運転資金に充てる。株主価値の希薄化を懸念した売りが膨らんだ。

■しまむら <8227>  9,889円   -1,036 円 (-9.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 しまむら<8227>が3日ぶりに急反落。同社は29日の取引終了後、26年2月期第2四半期累計(2月21日~8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.9%増の3435億7700万円、営業利益は同0.2%増の314億6100万円、最終利益は同3.6%増の229億100万円となった。直近3カ月間の第2四半期では売上高は同5.5%増となった一方で、営業利益は同4.0%減となっており、営業減益での着地となったことをネガティブ視した売りが膨らんだ。しまむら事業の売上高は上期では計画を上回った半面、アベイル事業では土日の天候不順が響いた。

■タイミー <215A>  1,477円   -78 円 (-5.0%)  本日終値
 タイミー<215A>は急反落した。SBI証券が29日、タイミーの目標株価を従来の2450円から1800円に減額修正した。投資判断は「買い」を継続する。飲食・小売業界を中心にコスト抑制の動きが継続し、第4四半期(8~10月)で売上高の成長が再加速する可能性は低いと想定。26年10月期第1四半期(25年11月~26年1月)以降は施策効果の顕在化により成長率が回復に向かうとみる。同証券はタイミーの27年10月期営業利益予想を従来の134億円から124億4000万円に引き下げた。

■イオレ <2334>  5,210円   +705 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 イオレ<2334>がストップ高。同社は29日朝、暗号資産・ステーブルコインを利用できるクリプトクレジットカード「SlashCard」を開発・提供するSlash Vision(シンガポール)と、暗号資産金融事業における資本・業務提携を締結したと発表。更に同日の取引時間中には暗号資産の運用を行う事業会社の設立について開示した。暗号資産領域での事業展開と今後の収益貢献の思惑から前日後場に上げ足を速めたが、30日も資金流入が続き株価を押し上げた。イオレは10月31日に第三者割当を引き受け、Slash Vision株を8082株取得する予定。出資額が約2億400万円で、取得割合は今ラウンド終了時見込みで5.05%。Slash Visionが提供するセルフカストディ型ウォレット及びステーブルコイン対応クリプトクレジットカード機能と、イオレが進める暗号資産レンディングを中心とした金融サービスを連携させる。あわせてイオレは、暗号資産金融事業における資産運用の取り組み拡大を目的に子会社「Neo Crypto Bank」を29日に設立したと開示した。

株探ニュース

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