前週末26日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■リンクユーG <4446>  466円 (+80円、+20.7%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。Link-Uグループ <4446> [東証P]がストップ高。26日午前10時ごろ、世界最大級のアニメ配信サービスなどを手掛ける米国のクランチロール社と提携し、新たな海外向けマンガサービス「Crunchyroll Manga(クランチロール・マンガ)」を10月9日にリリースすると発表しており、これを好感した買いが殺到した。新サービス「クランチロール・マンガ」は、まずアメリカ及びカナダで提供を開始する有料会員向けのオプションサービス。配信予定作品には、「ONE PIECE」「呪術廻戦」「文豪ストレイドッグス」「ダンジョン飯」「薬屋のひとりごと」「その着せ替え人形は恋をする」など数百タイトルに及ぶ日本の主要出版社の人気マンガを揃え、更に集英社、J-Novel Club、サード・ライン・ネクスト、ハイストーンをはじめとする追加の出版社も参画予定としている。

■FフォースG <7068>  650円 (+100円、+18.2%) ストップ高

 フィードフォースグループ <7068> [東証G]がストップ高。約1ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。25日取引終了後に6-8月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比13.9%増の11億9900万円、営業利益は同37.5%増の4億8300万円だった。運用型広告代行やデジタルマーケティング支援を手掛ける主力のプロフェッショナルサービス事業が好調に推移し、全体を牽引した。通期の増収増益見通しに変更はない。好決算を評価した買いが集まった。

■NCS&A <9709>  1,718円 (+258円、+17.7%)

 NCS&A <9709> [東証S]が3日ぶり急反騰。25日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を207億円から213億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を22億5000万円から26億円(同30.5%増)へ、純利益を15億6000万円から18億5000万円(同12.3%減)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間20円・期末24円の年44円から中間25円・期末30円の年55円(前期40円)に引き上げたことが好感された。マイグレーションサービスや主力ソリューションが堅調に推移したことが要因としている。

■ピアズ <7066>  772円 (+100円、+14.9%) ストップ高

 ピアズ <7066> [東証G]がストップ高。同社は通信業界の企業を主要顧客に企画提案や人材派遣・育成などを手掛けるが、人工知能(AI)を活用したオンライン接客サービスやAI研修事業などに傾注し、需要を開拓している。そうしたなか、25日取引終了後、NTTドコモから金融領域向けAIシステムの開発業務を受託したことを発表、これが株価を強く刺激した。これまで同社が培ってきたAI分野における知見を生かし、金融事業のコンプライアンス対応や内部統制といったバックエンド業務に生成AIを使ったシステムの導入を行う。今回の業務受託による業容拡大効果に期待した投資マネーを呼び込む格好となった。

■ビーマップ <4316>  1,150円 (+129円、+12.6%) 一時ストップ高

 ビーマップ <4316> [東証G]が4日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。同社は25日、米国自治領・北マリアナ諸島連邦(CNMI)政府と、サイパンに設立予定の「宇宙防衛通信研究所」に関する相互協力の書簡を交換したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。この度の書簡によるCNMI政府との協力確認は、地域に根差した活動を広げるとともに、アジア太平洋地域における技術連携や人材交流を推進するもの。今後は観光振興や雇用創出といった地域社会への貢献にもつなげていく予定だとしている。

■ニイタカ <4465>  2,430円 (+218円、+9.9%)

 ニイタカ <4465> [東証S]が急反発。同社は25日の取引終了後、26年5月期第1四半期(6-8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.8%増の60億600万円、経常利益は同40.0%増の6億1600万円だった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約36%と順調な滑り出しとなっており、業績の上振れを期待した買いが入った。ケミカル事業では洗剤が大手外食チェーンに採用されて収益が拡大した。ヘルスケア事業によるコストダウン効果も利益を押し上げる要因となった。

■旭コン <5268>  1,037円 (+87円、+9.2%)

 旭コンクリート工業 <5268> [東証S]が続急伸。25日移動平均線を足場にマドを開けて上放れ、一気に4ケタ大台を回復した。ヒューム管やボックスカルバートなど下水道関連のコンクリート二次製品を製造・販売している。26年3月期第1四半期(25年4-6月)は営業利益が前年同期比で大幅減少しているが、同社は官需が売り上げの80%以上を占めており、下期の伸びが期待でき通期ベースでは増益基調が維持できる見通し。中期的にも国土強靱化の国策を背景とした下水道インフラ関連で活躍が期待されている。また、東京都が計画する無電柱化(電線地中化)を加速させる方針で、指定地域で新たに宅地を開発する際の電柱新設を原則禁止する方針が伝わったが、ここでも同社の収益機会拡大が見込まれる。

■アクセルM <3624>  113円 (+9円、+8.7%)

 アクセルマーク <3624> [東証G]が急反発。同社は26日、子会社のスパイラルセンスがタカラトミー <7867> [東証P]グループのタカラトミーアーツが24日にリリースした人気アニメのアラームアプリ「ひみつのアイプリ きゃらあらーむ!」の開発・制作を担当したことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。これは、アクセルMグループが掲げるエンターテインメント領域での事業拡大戦略の一環。今後もスパイラルセンスが持つ開発力と、グループが培ってきた事業ノウハウを組み合わせることで、多様なエンターテインメントコンテンツを創出するとしている。

■千葉興 <8337>  1,762円 (+132円、+8.1%)

 東証プライムの上昇率3位。千葉興業銀行 <8337> [東証P]が6日続急伸。2007年7月以来の高値圏に浮上した。日本経済新聞電子版が25日夜、「千葉銀行と千葉興業銀行が9月中にも経営統合で基本合意する」と報じた。「2027年4月以降に持ち株会社を設立し、両行が傘下に入る方向で検討している」という。報道を受けて千葉興は26日午前8時30分にコメントを開示。「千葉銀行との間で経営統合を検討していることは事実」としたうえで、今後開示すべき事項を決定した場合は速やかに公表するとした。千葉興のPBR(株価純資産倍率)は足もとで0.8倍近辺。統合比率などへの期待もあって、買いが集まったようだ。千葉銀行 <8331> [東証P]も26日午前8時30分、千葉興との間で経営統合を検討していることは事実、とのコメントを開示した。経営統合に関する報道を受けて東京証券取引所は千葉興と千葉銀の株式売買を同日午前8時20分から8時45分の間に一時停止。両行のコメント開示を受け、8時46分から売買を再開した。

■群馬銀 <8334>  1,694円 (+126円、+8.0%)

 東証プライムの上昇率4位。群馬銀行 <8334> [東証P]が続急伸。同社は25日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想と配当予想の修正を発表。経常利益予想を700億円から780億円(前期比25.7%増)、最終利益予想を490億円から550億円(同25.3%増)に引き上げた。あわせて配当予想を中間・期末各25円の年50円の予想から、中間・期末各30円の年60円(前期は45円)へ増額修正した。業況と株主還元姿勢を評価する買いを引き寄せた。貸出金利息や有価証券利息配当金の増加などを背景に、コア業務純益が堅調に推移する。

■粧美堂 <7819>  950円 (+63円、+7.1%)

 粧美堂 <7819> [東証S]が急反発。同社は26日午前11時30分ごろ、25年9月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の12億円から14億円(前期比38.6%増)に引き上げた。売上高予想は従来通り220億円(同5.2%増)で据え置いたが、キャラクター商品を含めた商品力アップにより利益率の高いナショナルブランド(NB)商品を中心に順調に推移したことに加え、自社企画商品全体で販売単価が上昇したほか、第2四半期から連結対象となったピコモンテ・ジャパンの化粧品販売について順調に推移したことで、利益率が大きく向上したとしている。また、期末配当を従来計画比5円増額の16円50銭とすることも発表。中間配当の11円50銭をあわせた年間配当は28円(前期は22円)となる。

■スターマイカ <2975>  1,203円 (+61円、+5.3%)

 東証プライムの上昇率7位。スター・マイカ・ホールディングス <2975> [東証P]が3日続急伸。年初来高値を更新した。25日の取引終了後、中核事業会社が保有する中古区分所有マンション群を、新設企業のエルバイト合同会社に譲渡し、新たな不動産流動化ファンドを組成したと発表。ファンドビジネスの拡大を期待した買いが入ったようだ。スターマイカは今年4月に日本政策投資銀行と資本・業務提携契約を締結。その結果として、多様な投資家の参画など拡張性を考慮した新たな私募ファンドを組成することになった。運用開始日は9月25日。組み入れ資産は首都圏や近畿圏を中心とする賃貸中の中古区分所有マンション154戸で総額30億円。スターマイカは政投銀との資本・業務提携により調達した資金の一部をもとに、ファンドへの匿名組合出資を行っているという。

■アルファP <9467>  1,578円 (+77円、+5.1%)

 アルファポリス <9467> [東証G]が続急伸。26日朝方、小説「Re:Monster」のテレビアニメについて、第2期の制作が決定したと発表した。続報は公式サイトなどで順次発表される見通し。これが手掛かりとなったようだ。

■ステップ <9795>  2,577円 (+120円、+4.9%)

 東証プライムの上昇率8位。ステップ <9795> [東証P]が大幅高で6日続伸。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を28万株(自己株式を除く発行済み株数の1.78%)、または6億7200万円としており、取得期間は10月1日から来年9月30日まで。資本効率の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、譲渡制限付株式報酬制度で交付される株式に充当するためとしている。

■プラスゼロ <5132>  3,910円 (+180円、+4.8%)

 pluszero <5132> [東証G]が大幅続伸。25日取引終了後、アップセルテクノロジィーズ(東京都豊島区)と共同で開発・運営するAIオペレーター「miraio」を基盤に、ホリイフードサービス <3077> [東証S]の飲食店における予約受付業務の効率化を目的としたサービスを共同開発すると発表した。人手不足の解消とユーザー利便性の向上に資する次世代店舗運営の構築を目指す。これが材料視された。

■東邦銀 <8346>  456円 (+19円、+4.4%)

 東邦銀行 <8346> [東証P]が大幅続伸。26日正午ごろ、9月中間期の連結業績予想について、最終利益を42億円から60億円(前年同期比31.2%増)へ上方修正したことが好感された。銀行単体において資金利益及び有価証券関係損益が計画を上回る一方、与信関係費用が想定を下回る見込みであることが要因としている。

■フロンテオ <2158>  1,069円 (+39円、+3.8%)

 FRONTEO <2158> [東証G]が大幅高で4日続伸。26日、10月2~3日に米国カリフォルニア州サンディエゴで開催される創薬国際展示会「Discovery&Development US 2025」に初出展すると発表しており、米国でのライフサイエンスAI事業の展開加速を期待した買いが入った。同展示会は、 創薬・前臨床開発・製剤分野における北米有数の国際カンファレンス。同社は、独自のAI「KIBIT(キビット)」と創薬研究者及びAIエンジニアの知見を融合したAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」(DDAIF)の展示を行うとともに、取締役/CSOの豊柴博義氏による講演を行うとしている。

■マイクロ波 <9227>  644円 (+19円、+3.0%)

 マイクロ波化学 <9227> [東証G]が3日ぶり大幅反発。25日取引終了後、三菱ケミカルグループ <4188> [東証P]傘下の三菱ケミカルと共同開発するマイクロ波を利用した熱分解リサイクル技術で再生したアクリル樹脂リサイクル材について、ホンダ <7267> [東証P]の電気自動車(EV)「N-ONE e:(エヌワンイー)」用ドアバイザーに採用されたと発表した。自動車用品におけるアクリル樹脂リサイクル材の採用は業界初という。これが材料視された。

■大垣共立 <8361>  3,485円 (+95円、+2.8%)

 大垣共立銀行 <8361> [東証P]が6日続伸。同社は25日の取引終了後、中期経営計画の財務目標を引き上げると発表しており、利益拡大や資本効率の向上に対する姿勢を評価する買いが集まった。27年3月期の計数目標について、最終利益は当初の120億円以上から180億円以上(25年3月期は147億1800万円)、ROE(自己資本利益率)は3.5%以上から5.0%以上(同4.4%)に引き上げたほか、コアOHR(経費率)を75%以下から65%以下へ変更。当初の計画に織り込んでいなかった日本銀行の政策金利の利上げによる影響などを踏まえた。

■リクルート <6098>  8,243円 (+221円、+2.8%)

 リクルートホールディングス <6098> [東証P]が続伸。25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を1500万株(自己株式を除く発行済み株数の1.05%)、または1300億円としており、26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得するとしている。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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