東京株式(大引け)=399円安と4日ぶり反落、半導体関連株などが下落

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市況

 26日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反落。前日の米株安を受けて相場をけん引してきた半導体関連株などに利益確定売りが優勢となった。ただ、内需系のバリュー株は堅調でTOPIXは小幅に上昇し最高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前日比399円94銭安の4万5354円99銭。プライム市場の売買高概算は22億181万株。売買代金概算は6兆2067億円となった。値上がり銘柄数は1197と全体の約74%、値下がり銘柄数は376、変わらずは44銘柄だった。

 前日の米株式市場ではNYダウが173ドル安となり、ナスダック指数も下落した。米経済指標が堅調な内容で、米利下げに対する期待感が後退した。米株安を受け、東京株式市場も軟調にスタート。半導体関連株などに売りが先行する展開となった。ただ、為替は1ドル=149円台後半へ急激な円安が進行したほか、きょうは3月決算企業の中間配当の権利付き最終売買日で、配当権利取りの動きも流入し、前場には一時日経平均株価はプラス圏に浮上する場面があった。しかし、後場に入ると再び売りの勢いが強まり、日経平均株価は400円近く下落して取引を終えた。今晩は8月米個人消費支出(PCE)物価指数の発表が予定されており、様子見姿勢も強まった。もっとも、東証プライム市場に上場する7割強の銘柄は上昇。銀行や不動産、食品、建設といった内需系のバリュー株は堅調でTOPIXは小幅に4日続伸し最高値を更新した。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920.T>やディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>が安く、ソフトバンクグループ<9984.T>が下落した。フジクラ<5803.T>や古河電気工業<5801.T>が軟調でサンリオ<8136.T>やJX金属<5016.T>、日立製作所<6501.T>が値を下げた。中外製薬<4519.T>や第一三共<4568.T>も売られた。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>が高く、トヨタ自動車<7203.T>や三菱重工業<7011.T>が値を上げた。東京海上ホールディングス<8766.T>やファーストリテイリング<9983.T>、リクルートホールディングス<6098.T>、富士フイルムホールディングス<4901.T>、キーエンス<6861.T>が買われた。

出所:MINKABU PRESS

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