午前:債券サマリー 先物は続落、長期金利は1.650%に上昇し17年ぶり高水準
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22日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は続落した。日銀の利上げ観測が台頭するなか、債券売りが継続した。 日銀が前週末19日までに開いた金融政策決定会合では、政策金利の据え置きが決まったが、この方針に対し2人の委員が反対した。その後の植田和男総裁の記者会見では、データを重視する姿勢が示されたものの、週明けの円債市場において日銀が早期に利上げに踏み切るとの見方が継続し、相場の重荷となった。 前週末のニューヨーク市場では米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が続くなかにあって、長期債に対しては持ち高調整目的の売りが優勢となり、米長期金利は上昇(債券価格は下落)した。米債券安も円債への売りを促した。 先物12月限は前営業日比12銭安の135円98銭で午前を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い1.650%に上昇し、2008年7月以来、約17年ぶりの高水準をつけた。 出所:MINKABU PRESS