午後:債券サマリー 先物続急落、日銀会合の結果発表後に売り 長期金利1.640%に急上昇

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市況

 19日の債券市場で、先物中心限月12月限は続急落した。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.50%で据え置くことが決まったが、今回の会合では2人の委員が政策金利据え置きの方針に反対した。これを受けて次回会合以降に日銀が早期に利上げに踏み切るとの思惑が広がり、先物売りを促した。

 高田創審議委員と田村直樹審議委員が反対した。また、政策金利を0.50%から0.75%に引き上げるための議案が提出されたが、こちらは反対多数で否決された。このほか、日銀は保有するETF(上場投資信託)の市場売却を決定。ETFについては簿価ベースで年間3300億円程度(時価ベースで6200億円程度)のペースで、REITについては年間50億円程度(同55億円程度)のペースで売却を行う方針を示した。

 決定会合の結果が伝わると先物は急落し、一時136円03銭まで売られた。その後は植田和男総裁の記者会見の内容を見極めたとのムードが強まった。

 先物12月限は前営業日比46銭安の136円10銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.040ポイント高い1.640%に急上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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