話題株ピックアップ【昼刊】:さくらネット、助川電気、イビデン

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材料

■さくらインターネット <3778>  3,855円   +545 円 (+16.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 さくらインターネット<3778>が連日急騰している。同社は18日、Preferred Networks(東京都千代田区)及び情報通信研究機構(NICT)と、国産生成AIのエコシステム構築を目指すことで合意したと発表。これが材料視されているようだ。この取り組みでは、日本の文化や社会などに留意した高品質かつ大量の学習データを用いた安全で高性能な国産LLM(大規模言語モデル)の開発と、そのサービス化を実施。更にそれらを通じて、日本全体の生産性を向上させることのできる国産生成AIに関する学習データの収集、クリーニング、構築から生成AIの学習、チューニング、サービス提供・実活用まで含めたエコシステムを構築するとしている。

■助川電気工業 <7711>  5,790円   +760 円 (+15.1%)  11:30現在
 核融合関連の助川電気工業<7711>が上値追い鮮烈。サーバーセキュリティー関連のFFRIセキュリティ<3692>や量子コンピューター関連のフィックスターズ<3687>、宇宙関連のQPS研究所<5595>が堅調に推移している。高市早苗前経済安全保障相は18日、自民党総裁選への出馬を表明した。19日は記者会見を予定している。記者会見で政策やビジョンが示されるとの期待感が広がるなか、これまで高市前経済安保相が携わってきた政策領域に関連する銘柄群の一角に対し、先回り的な短期資金が流入しているようだ。

■イビデン <4062>  8,613円   +651 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 イビデン<4062>は大幅高。今月12日に続き、再び年初来高値を更新してきた。業績不振に陥っている米インテルに対し、エヌビディアが50億ドル(約7400億円)を出資し、半導体を共同開発することが18日に明らかとなった。これを受け、同日の米国株市場ではインテル株が急騰し、エヌビディアも4日ぶりに上昇に転じるなど話題を呼んでいる。こうしたなか、両社を主要顧客に持つイビデンの株価も強く刺激される格好となったようだ。

■ニコン <7731>  1,901.5円   +140.5 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 ニコン<7731>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。18日の取引終了後、「レイバン」や「オークリー」などのブランドを展開する仏光学大手エシロールルックスオティカが、ニコンの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、エシロールルックスオティカの保有割合は8.45%から9.47%に上昇した。報告義務発生日は10日。保有目的は「長期純投資」としている。

■ニッピ <7932>  12,370円   +750 円 (+6.5%)  11:30現在
 ニッピ<7932>は3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は18日の取引終了後、取得総数11万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.82%)、取得価額10億円を上限とする自社株買いを発表しており、株主還元への姿勢を評価する買いが集まっている。取得期間は10月1日から2026年3月31日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施。資本効率の向上及び株主還元の充実を図る。ニッピは同時に、固定資産の減損に伴う特別損失の計上を開示した。コラーゲン・ケーシング事業において、採算の改善が見込めない一部の海外向け特別仕様製品の生産から撤退する。同製品を生産するための設備及び改造費用などの減損を行い、除却損や解体撤去費用なども含め合計4億6100万円の特別損失を計上する。ただし、現在精査している解体撤去費用の影響で変更する可能性もあるほか、投資有価証券などの資産売却による特別損失の一部補填も検討している。26年3月期の連結業績予想についても精査中とし、修正が必要な場合は速やかに発表するとした。

■GENDA <9166>  941円   +29 円 (+3.2%)  11:30現在
 GENDA<9166>は反発。18日取引終了後、鉄人化ホールディングス<2404>傘下の鉄人エンタープライズからカラオケ施設運営事業などを一部譲受すると発表した。カラオケ施設など7店舗を譲り受ける。これが材料視されている。

■アドバンテスト <6857>  14,900円   +370 円 (+2.6%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が軒並み上げ足を強めている。世界的な半導体セクターへの投資マネー流入を背景に東京市場でも同関連銘柄の上値を買い進む動きが加速している。前日の米国株市場ではエヌビディアの出資発表を受け20%を超える暴騰を演じたインテルをはじめ半導体関連株が一斉に買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.6%高と急伸、東京市場でも投資家の強気マインドを後押しする格好となった。そのなか、アドテストは連日の上場来高値更新と気を吐いている。

■ベルテクス <5290>  1,558円   +36 円 (+2.4%)  11:30現在
 ベルテクスコーポレーション<5290>はしっかり。18日取引終了後、30万株(自己株式を除く発行済み株数の0.60%)を上限に19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ベルテクスは19日に予定通り買い付けを実施し、30万株を取得した。

■アイ・ピー・エス <4390>  3,325円   +75 円 (+2.3%)  11:30現在
 アイ・ピー・エス<4390>が高い。同社は18日の取引終了後、フィリピンで電気通信事業を展開する連結子会社が、高品質でセキュアな政府ネットワークの構築に関して同国の情報通信技術省と基本合意書を締結したと発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入ったようだ。基本合意に基づき、フィリピンの国家ブロードバンド計画で定められた国内外の接続に関する目標の強化と早期達成を狙うほか、ネットワークの回復力と冗長性の強化に向け政府と民間セクターの間のインフラ協力を促進。同国におけるサイバーセキュリティーの取り組みも後押ししていく。

■三菱電機 <6503>  3,823円   +60 円 (+1.6%)  11:30現在
 三菱電機<6503>が続伸している。同社は18日の取引終了後、フランス国立デジタル科学技術研究所(Inria)と共同で、AIの信頼性を保証する技術開発を開始すると発表。株式市場においてAI関連株に対する関心度合いが高まるなか、今回の発表は三菱電の株価の支援材料となったようだ。Inriaの大規模な産学連携プログラムの一環として実施する。数学的アプローチであるフォーマルメソッド技術とAI技術を融合し、信頼性の高いAIの実現につなげる。今年9月から4年間の期間でプロジェクトを進め、三菱電側は社会実装の視点に立ったドメイン知識の提供や、産業応用の実績に基づく技術開発を担う。

■アズワン <7476>  2,590円   +37 円 (+1.5%)  11:30現在
 アズワン<7476>が4日ぶりに反発している。同社は18日、病院向けDX支援システム「Mare's(マーレズ)」の提供を始めたと発表しており、材料視した買いが入っている。同システムには看護用品や介護用品、感染対策資材などを中心に1200万点を超えるアイテムが簡単に注文できるEC機能と、ICタグ技術を活用し在庫管理・発注業務を自動化する機能がある。実証実験に協力した病院では発注業務にかかる時間の短縮や発注ミスの削減が確認された。

■技術承継機構 <319A>  6,580円   +90 円 (+1.4%)  11:30現在
 技術承継機構<319A>が3日ぶりに反発した。同社は18日の取引終了後、連結子会社を通じて自動車用ブレーキやEV(電気自動車)の金属ばね部品の製造を手掛ける多賀製作所(さいたま市南区)の全株式を取得すると発表した。業績押し上げ効果を見込んだ買いが入ったようだ。取得価額は23億7900万円。取引実行日は10月10日を予定。25年12月期の連結業績については負ののれんが発生し特別利益として計上する見込み。そのほかの影響も含め現在精査中としている。

■東宝 <9602>  9,621円   +36 円 (+0.4%)  11:30現在
 東宝<9602>が5日続伸となっている。同社は18日取引終了後、子会社の東宝東和がワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下のワーナー・ブラザーズ・モーション・ピクチャー・グループと、ワーナー・ブラザーズが扱う洋画作品の日本国内における劇場配給について合意したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。この合意に基づき、東宝東和の子会社である東和ピクチャーズを通じて2026年から国内配給を開始する予定。なお、宣伝業務は東和ピクチャーズ、営業業務は東宝が担当するという。

■ランドビジネス <8944>  258円   +41 円 (+18.9%)  11:30現在
 ランドビジネス<8944>は急騰し年初来高値を更新している。同社は18日の取引終了後、自社株343万4685株(消却前発行済み株数の12.83%)を9月26日付で消却すると発表しており、市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方が買いを引き寄せている。消却後の発行済み株数は2334万6115株となる。

■システムソフト <7527>  70円   +11 円 (+18.6%)  11:30現在
 システムソフト<7527>は商い伴い急動意。18日取引終了後、民事再生手続き中のAI開発企業オルツ(東京都港区)の傘下でSES・DXコンサルティング事業などを営む「わさび」「Green&Digital Partners」の2社を子会社化すると発表した。取得価額は2社合計で2億3500万円。株式譲渡実行日は10月1日の予定。これが材料視されている。

■ビートレンド <4020>  745円   +100 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ビートレンド<4020>はストップ高の水準の745円でカイ気配となっている。同社は18日の取引終了後、25年12月末日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、好感した買いが優勢になっている。毎年12月末日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、Amazonギフトカードなどと交換できるデジタルギフトを保有株数100株以上1000株未満の株主には3000円分、保有株数1000株以上の株主には1万5000円分贈呈する。同時に、25年12月期の単独業績予想について、売上高を12億4900万円から11億5900万円(前期比0.3%増)へ、営業損益を4800万円の赤字から1億300万円の赤字(前期8000万円の黒字)へ、最終損益を5000万円の赤字から1億700万円の赤字(同6000万円の黒字)へ下方修正した。予定していた案件の納品計上までの遅れが発生したことや大規模なカスタマイズ開発が減少することが要因。また、中期経営計画の目標達成に向けて広告宣伝費やパートナー向け販売促進費の確保が必要となったことも損益を悪化させる。

■テノ.ホールディングス <7037>  657円   +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 テノ.ホールディングス<7037>はストップ高カイ気配。18日取引終了後、25年12月期の配当予想を9円から10円(前期9円)に増額修正すると発表した。あわせて株主優待制度を導入すると発表した。毎年6月末・12月末を基準日として、600株以上を半年以上継続して保有する株主が対象。優待内容は1万5000円分のデジタルギフト。来年6月から始める。これらが好感され買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 野村台湾テク <412A>  2,580円   +500 円 (+24.0%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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