前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■エディア <3935> 1,265円 (+74円、+6.2%) エディア <3935> [東証S]が続急伸。18日、ニンテンドースイッチ向けゲーム「虧月の夜(きげつのよる)」を来年1月29日に発売すると発表しており、好材料視された。「虧月の夜」は、現代の高校生が大量殺人事件の「当事者」として、鬱屈とした空気感に閉ざされた昭和初期の農村に転生。事件に巻き込まれ死亡することで同じ時間を繰り返しながら、正しい選択を見つけ生き残りを目指すタイムリープサバイバルホラーアドベンチャーゲームという。 ■スターシーズ <3083> 854円 (+48円、+6.0%) スターシーズ <3083> [東証S]が急反発。同社は17日、和歌山県紀の川市で2基目となる「紀の川桃山町蓄電所」の建設工事に着手したと発表。運転開始は26年1月初旬を予定しており、今後の業績への寄与などが期待されたようだ。この蓄電所は4日に工事着工を公表した「紀の川上田井蓄電所」とともに年内に完成する見通し。同社は12月末までに更に3カ所の蓄電所の着工を計画しており、26年2月期には合計5カ所の運転開始を見込んでいる。 ■東エレク <8035> 25,455円 (+1,205円、+5.0%) 東京エレクトロン <8035> [東証P]が10日続急伸。半導体主力銘柄の中では底値圏で出遅れていたが、今月に入ってから満を持して動きを一変させており、前日17日まで9連騰を記録、この間に4500円近い上昇をみせていた。前日17日はプライム市場で売買代金首位となり、株価も5%を超える大幅高で日経平均株価を下支えする役割を担ったが、18日もスピード調整の売りに対し法人筋とみられる押し目買いが受け皿となっていた。前日17日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が10営業日ぶりに反落したが、東京市場の半導体セクターへの影響は軽微だった。そのなか同社株は、外資系証券の投資判断も最近は総じて強気で合致しており、これも先高期待につながっていたもようだ。 ■電算システム <4072> 3,680円 (+170円、+4.8%) 電算システムホールディングス <4072> [東証P]が大幅高で3日続伸。18日午後3時ごろ、子会社の電算システムがブロックチェーン研究・開発企業であるAltX Research(東京都港区、以下アルトエクス社)とビジョンパートナー契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のパートナー契約により、アルトエクス社が開発中のブロックチェーンJapan Smart Chain(JSC)と、ブロックチェーン技術を活用したBtoC向け流通・決済ネットワークインフラ及び次世代決済サービスの社会実装に向けたユースケースの創出について共同検討を行うとしている。 ■Fスターズ <3687> 1,870円 (+81円、+4.5%) フィックスターズ <3687> [東証P]が大幅反発。量子コンピューター関連は「高市トレード」の有力対象として認知されているが、「ここ最近は自民党総裁選で高市氏が最終的に勝利する可能性が後退しているという見方も一部にあり、投資マネーもやや離散気味となっていた」(中堅証券ストラテジスト)。しかし、元来人気素地に富む銘柄が多く、全体指数が最高値圏を走るなかで改めて買いを誘導、直近はトランプ米政権が打ち出す政策に絡み株価が刺激されていた部分もあるようだ。英国と米国の両政府が、人工知能(AI)や量子コンピューターなどの先端分野に関する技術協定に合意し、米ビッグテックが英国に日本円換算で6兆円以上を投資するという話が伝わっている。またグローバルに注目度が高まっている量子コンピューターだが、日本製部材が使用されている割合が高いことが今月9日に産業技術総合研究所などが公開した報告書で明らかとなっており、海外投資家などの視線が東京市場の関連株に向かう契機となっていた。 ■ホギメデ <3593> 5,400円 (+180円、+3.5%) ホギメディカル <3593> [東証P]が大幅続伸。18日朝方、マージャーマーケットの有料会員向け英文記事の配信で、非公開化に向けた検討が進捗していると再度報じられたことについてコメントを発表した。「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討」しているとした上で「現時点で決定した事実はない」とした。 ■ジャパンエン <6016> 9,990円 (+290円、+3.0%) ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]が3日ぶり大幅反発。複数のメディアが17日、政府が2035年の国内造船業の年間造船量について現在の約2倍に引き上げる目標を掲げると報道しており、需要の拡大に期待して造船関連の銘柄を物色する動きが広がった。名村造船所 <7014> [東証S]、三井E&S <7003> [東証P]、古野電気 <6814> [東証P]、中国塗料 <4617> [東証P]も堅調に推移していた。 ■セレス <3696> 2,583円 (+67円、+2.7%) セレス <3696> [東証P]が反発。18日午後1時ごろ、フリーランスや小規模事業者向けに請求書の買い取りを行うAIファクタリングサービスや事業費用の支払いをクレジットカードで先延ばしができるカード決済サービスを展開する子会社ラボルが、総額約32億円の資金調達を実施したと発表したことが好感された。計7社の投資家を引受先とした第三者割当増資により約10億円を調達したほか、複数の金融機関からの融資により約22億円のデット調達を実施した。調達資金は、既存ビジネスであるAIファクタリングサービス「labol(ラボル)」及び「labol カード払い」の機能拡充に加え、M&Aや新規事業、AI研究開発、組織体制の強化に用い、成長を加速させる方針だ。 ■gumi <3903> 629円 (+16円、+2.6%) gumi <3903> [東証P]が3日ぶり反発。18日、新作アプリゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ」を9月25日にリリースすると発表しており、好材料視された。同ゲームは、「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメーションIPを活用したシミュレーションRPGで、アニメに登場するおなじみのキャラクター達を自由に編成し、ハイエンドなグラフィックで表現された必殺技をはじめとした臨場感ある戦いが楽しめる作品。9月16日時点で事前登録者数は80万人を突破していることから、業績への貢献が期待されたようだ。 ■フィナHD <4419> 1,268円 (+31円、+2.5%) Finatextホールディングス <4419> [東証G]が反発。18日、子会社ナウキャストがチョイス(東京都目黒区)と協業し、商業施設や小売店向けの店舗開発コンサルティングを行うと発表しており、好材料視された。チョイスは店舗施設開発における開業・リニューアル、店舗入れ替えなどにおけるリーシング業務を手掛けており、クレジットカード決済データや人流データなどのオルタナティブデータと生成AIを用いて店舗開発業務を効率化・最適化し、データドリブンな意思決定を助けるツール「DataLens店舗開発」を提供するナウキャストのデータ活用ノウハウを組み合わせることで、より効果的な店舗開発コンサルティングを提供する。一方、ナウキャストはチョイスから得られる顧客からのフィードバックを「DataLens店舗開発」の機能改善や拡充に反映させるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。 ■東エレデバ <2760> 3,050円 (+63円、+2.1%) 東京エレクトロン デバイス <2760> [東証P]が反発。同社は18日、米グリーン テクノロジーズと販売代理店契約を締結し、統合型企業内ナレッジ活用AIプラットフォームの販売を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。 ■デジタルHD <2389> 2,001円 (+31円、+1.6%) デジタルホールディングス <2389> [東証P]が続伸。同社は18日、子会社のオプトがLeanGo(東京都目黒区)と共同で、ウェブ広告などのLP(ランディングページ)において購入や問い合わせに至るコンバージョン率(CVR)を継続的に向上させる運用型LPOの自動最適化を、AIの活用により実現するサービス「Shioume AI」の提供を始めたと発表。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。LeanGoが展開するCVR改善ツールの自動最適化技術と、オプトが持つLPOの効果改善の知見を組み合わせ、デジタルマーケティングの成果向上を支援する。これまでLPOは検証に時間を要することがあり、PDCA(計画・実行・評価・改善)のサイクルが停滞するなど、スピード面での課題を抱えていた。LPOに関する課題解決につながる新サービスの活用により、顧客企業は業務効率を高め、機会損失を最小化できるようになるという。 ■サンケン <6707> 7,646円 (+78円、+1.0%) サンケン電気 <6707> [東証P]が反発。17日の取引終了後、自社株417万2700株(消却前発行済み株数の16.63%)を10月3日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2092万5360株となる。 ※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース