東京株式(大引け)=513円高で最高値更新、FOMC通過し半導体関連に資金流入

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市況

 18日の東京株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し買い安心感が広がるなか、日経平均株価はフシ目の4万5000円を突破し過去最高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比513円05銭高の4万5303円43銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は17億4799万株、売買代金概算は4兆8546億円。値上がり銘柄数は912、対して値下がり銘柄数は637、変わらずは69銘柄だった。

 16~17日開催のFOMCでは市場の予想通り0.25%の利下げが決まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見など重要イベントを経て、年内の追加利下げの期待感が広がるなか、時間外取引で米株価指数先物が上昇した。投資家のリスク許容度が高まり東京市場では半導体関連株を中心に投資資金が流入。先物買いも手伝って日経平均の上げ幅は一時700円を超え、午後にザラ場ベースの最高値となる4万5508円67銭まで水準を切り上げた。一方、為替は一時1ドル=147円50銭台まで円安方向に振れたものの、自動車株への買い意欲は高まらず、鉄道や電気・ガスなど内需関連の一角が売られ、プライム市場の値上がり銘柄数の割合は全体の56%にとどまった。高市早苗前経済安全保障相が18日、自民党総裁選に出馬する意向を表明したものの、全体相場の反応は限定的だった。

 個別では、ディスコ<6146.T>が急伸し売買代金トップ。東京エレクトロン<8035.T>が大幅高で10連騰となったほか、アドバンテスト<6857.T>やKOKUSAI ELECTRIC<6525.T>、レゾナック・ホールディングス<4004.T>が値を飛ばした。芝浦メカトロニクス<6590.T>やSUMCO<3436.T>も大幅高。ソニーグループ<6758.T>やTDK<6762.T>、フジクラ<5803.T>が堅調に推移し、日本ヒューム<5262.T>や三井金属<5706.T>、フィックスターズ<3687.T>が株価水準を大きく切り上げ、さくらインターネット<3778.T>がストップ高となった。

 半面、東京電力ホールディングス<9501.T>や東京ガス<9531.T>、JR東海<9022.T>が下値を探り、任天堂<7974.T>やサイバーエージェント<4751.T>が軟調。トヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>が値を下げたほか、日東紡績<3110.T>が売られ、KLab<3656.T>が急落した。

出所:MINKABU PRESS

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