話題株ピックアップ【昼刊】:さくらネット、フロンテオ、日ヒュム
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■さくらインターネット <3778> 3,310円 +502 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ さくらインターネット<3778>はストップ高。読売新聞オンラインが18日、「政府は自国のデータや技術をもとにした国産AI(人工知能)の開発に乗り出す」と報じた。記事によると、総務省が所管する情報通信研究機構(NICT)が収集した日本語データを提供し、プリファード・ネットワークス(東京都千代田区)がAIを共同開発。開発した国産AIをさくらネットが国内のデータセンターを通じて提供することが想定されているという。この報道を受けて買いが膨らんでいる。 ■FRONTEO <2158> 958円 +66 円 (+7.4%) 11:30現在 FRONTEO<2158>は急反発している。18日、同社の医学論文探索AI「KIBIT Amanogawa」が寝具ブランド「NELL」を展開するMorght(東京都港区)に導入されたと発表しており、材料視した買いが入っている。フロンテオのKIBIT Amanogawaは論文探索と仮説生成の効率化・高精度化を目的に開発された独自のアルゴリズムを搭載している。疾患名や症状、調査テーマに関する単語、仮説を入力すると、特化型AIが米国国立医学図書館国立生物科学情報センターの生物・医学論文データベース「PubMed」に掲載されている論文データから高い類似性・関連性を持つ情報を即時に検出し解析・提示する。PubMedには3000万を超える論文データがある。Morghtは同サービスの導入を通じ、新製品開発に向けたエビデンスの探索を強化する。 ■日本ヒューム <5262> 4,015円 +185 円 (+4.8%) 11:30現在 日本ヒューム<5262>が反発している。国土交通省が17日、埼玉県八潮市の下水道管路の破損事故を受けて要請した下水道管路の全国特別重点調査の優先実施箇所(約813キロメートル)の調査結果を発表。8月までに約730キロメートルで目視調査などを実施した結果、原則1年以内の速やかな対策が必要と見込まれる緊急度1の要対策延長が約72キロメートルあり、貫入試験などにより空洞があることが確定した箇所が6カ所確認されたとした。これを受けて、下水道対策が改めて注目されており、下水道管更新の思惑から買われているようだ。 ■東京エレクトロン <8035> 25,350円 +1,100 円 (+4.5%) 11:30現在 東京エレクトロン<8035>は前日終値近辺でのもみ合いながら、根強い買いが目先筋の利食いをこなしている。半導体主力銘柄の中では底値圏で出遅れていたが、今月に入ってから満を持して動きを一変させており、前日まで9連騰を記録、この間に4500円近い上昇をみせていた。前日はプライム市場で売買代金首位となり、株価も5%を超える大幅高で日経平均株価を下支えする役割を担ったが、きょうもスピード調整の売りに対し法人筋とみられる押し目買いが受け皿となっている。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が10営業日ぶりに反落したが、東京市場の半導体セクターへの影響は軽微だ。そのなか同社株は、外資系証券の投資判断も最近は総じて強気で合致しており、これも先高期待につながっているもようだ。 ■フィックスターズ <3687> 1,851円 +62 円 (+3.5%) 11:30現在 フィックスターズ<3687>、エヌエフホールディングス<6864>、HPCシステムズ<6597>、テラスカイ<3915>、ブレインパッド<3655>といった量子コンピューターのテーマで注目度の高い銘柄群が一斉高に買われている。量子コンピューター関連は「高市トレード」の有力対象として認知されているが、「ここ最近は自民党総裁選で高市氏が最終的に勝利する可能性が後退しているという見方も一部にあり、投資マネーもやや離散気味となっていた」(中堅証券ストラテジスト)。しかし、元来人気素地に富む銘柄が多く、全体指数が最高値圏を走るなかで改めて買いを誘導、直近はトランプ米政権が打ち出す政策に絡み株価が刺激されている部分もあるようだ。英国と米国の両政府が、人工知能(AI)や量子コンピューターなどの先端分野に関する技術協定に合意し、米ビッグテックが英国に日本円換算で6兆円以上を投資するという話が伝わっている。またグローバルに注目度が高まっている量子コンピューターだが、日本製部材が使用されている割合が高いことが今月9日に産業技術総合研究所などが公開した報告書で明らかとなっており、海外投資家などの視線が東京市場の関連株に向かう契機となっている。 ■フィナHD <4419> 1,279円 +42 円 (+3.4%) 11:30現在 Finatextホールディングス<4419>が反発している。この日、子会社ナウキャストがチョイス(東京都目黒区)と協業し、商業施設や小売店向けの店舗開発コンサルティングを行うと発表しており、好材料視されている。チョイスは店舗施設開発における開業・リニューアル、店舗入れ替えなどにおけるリーシング業務を手掛けており、クレジットカード決済データや人流データなどのオルタナティブデータと生成AIを用いて店舗開発業務を効率化・最適化し、データドリブンな意思決定を助けるツール「DataLens店舗開発」を提供するナウキャストのデータ活用ノウハウを組み合わせることで、より効果的な店舗開発コンサルティングを提供する。一方、ナウキャストはチョイスから得られる顧客からのフィードバックを「DataLens店舗開発」の機能改善や拡充に反映させるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。 ■サンケン電気 <6707> 7,780円 +212 円 (+2.8%) 11:30現在 サンケン電気<6707>が反発している。17日の取引終了後、自社株417万2700株(消却前発行済み株数の16.63%)を10月3日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は2092万5360株となる。 ■ホギメディカル <3593> 5,360円 +140 円 (+2.7%) 11:30現在 ホギメディカル<3593>は高い。この日朝方、マージャーマーケットの有料会員向け英文記事の配信で、非公開化に向けた検討が進捗していると再度報じられたことについてコメントを発表した。「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を継続的に検討」しているとした上で「現時点で決定した事実はない」とした。 ■カウリス <153A> 2,582円 +500 円 (+24.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 カウリス<153A>はストップ高カイ気配。金融機関向けマネーロンダリング対策に特化したクラウド型不正アクセス検知サービスを展開している。大手電力10社が不正な預金口座開設や悪用を防ぐマネロン対策で金融機関と連携することが報じられているが、同社はそのキーカンパニーとして注目度が高まった。朝方取引開始前に同社は、現在展開する不正検知サービスについて「全国規模で均一に利用可能な仕組みを構築するために全国10社の一般送配電事業者と業務提携した」と開示している。新たな事業として電力10社と連携し、電力契約情報を活用した不正口座開設防止・継続的顧客管理の高度化及び管理コストの低減を同時に実現するサービス提供を開始するとしている。これを受け同社の中長期的な業容拡大への期待が膨らみ、投資マネーを呼び込む格好となっている。 ■AB&Company <9251> 1,148円 +150 円 (+15.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 AB&Company<9251>はストップ高の水準の1148円でカイ気配となっている。同社は17日の取引終了後、配当方針の変更を発表した。新たな方針では配当性向50%を基準に算出した額と60円を比べて高い額を配当とする。これに伴い、25年10月期の期末一括配当予想を前回予想から31円93銭増額の60円(前期は28円07銭)に引き上げており、株主還元に意欲的な姿勢を評価する買いが集まっている。AB&Cはあわせて株主優待の変更も開示した。従来はオンラインストア優待券について、100株以上500株未満を保有する株主に8000円相当、500株以上を保有する株主に2万4000円相当贈っていた。今後は100株以上200株未満を保有する株主に7000円相当のオンラインストア割引券、200株以上500株未満を保有する株主に1万円相当のオンラインストア優待券、500株以上を保有する株主に2万円相当のオンラインストア優待券を贈呈。600株以上を保有する株主は優待券の代わりに2万6000円相当のオリジナルドライヤーを選ぶこともできる。そのほか、美容室の運営に取り組む同業のSENSE(東京都千代田区)を完全子会社化することも発表した。取得価額は非開示。9月26日を株式譲渡実行日とする。連結業績に与える影響は軽微とした。 ■東京衡機 <7719> 304円 +30 円 (+11.0%) 一時ストップ高 11:30現在 東京衡機<7719>が急動意、カイ気配スタートで4日ぶりに大きく切り返す動きとなっている。素材や部材などの試験・計測機メーカーで自動車や総合重機、鉄鋼メーカー向けなどで実績が高く、エンジニアリング事業にも展開する。採算性向上に向けた経営努力を反映し、足もとの利益は従前の想定を上回って推移している。17日取引終了後、同社は26年2月期の業績予想の修正を発表、営業利益は1億2600万円から1億7700万円(前期比7.1倍)に増額した。これを手掛かり材料に上値を見込んだ投資資金の流入が加速する格好となった。 ■キッズスター <248A> 2,120円 +157 円 (+8.0%) 11:30現在 キッズスター<248A>が大幅反発している。17日の取引終了後、子ども社会体験アプリ「ごっこランド」及び海外版「Gokko World」が累計1000万ダウンロード(DL)を達成したと発表しており、好材料視されている。「ごっこランド」は13年5月にサービスを開始した、実在する企業のお仕事の“ごっこ遊び”をしながら社会のしくみを学べる子ども向けの社会体験アプリ。25年6月末時点で90社以上の企業が出店し更なる増加が見込まれるほか、25年末から26年初頃にはタイ、インドネシアの2カ国での配信を予定し、英語版の準備も進めていることから、今後のDL数の増加も期待されている。 ■ジャストプランニング <4287> 555円 +35 円 (+6.7%) 11:30現在 ジャストプランニング<4287>が大幅反発している。17日の取引終了後に、自社株22万2750株(消却前発行済み株数の1.79%)を9月25日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は1222万9888株となる。 ■AIメカテック <6227> 4,660円 +270 円 (+6.2%) 11:30現在 AIメカテック<6227>が大陽線で切り返し急、一時約7%高の4695円と値を飛ばし、前週12日につけた戻り高値4595円をクリアしもみ合い上放れの様相をみせている。前日の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が10営業日ぶりに反落したものの下げ幅はわずかで依然として最高値圏に位置しており、東京市場も半導体セクターに法人筋とみられる継続的な資金流入が観測されている。半導体関連の指標としてはNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信<200A>が最高値圏ではないもののきょうで10連騰と気を吐いており、米国の半導体株人気と並走していることが分かる。そうしたなか、個別には好業績で株価的に出遅れ感のある半導体関連株に物色の矛先が向いており、微細化・積層化ニーズに対応した半導体パッケージ関連装置及び半導体プロセス装置事業を手掛ける同社株に見直し買いが流入している。 ■マーケットE <3135> 1,837円 +87 円 (+5.0%) 11:30現在 マーケットエンタープライズ<3135>は堅調。17日取引終了後に発表した8月の月次連結売上高(速報)は前年同月比18.3%増だった。前月(10.7%増)に続きプラスとなった。これが手掛かりとなっている。 ■電算 <3640> 3,160円 +504 円 (+19.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 電算<3640>がストップ高の3160円でカイ気配となっている。17日の取引終了後、9月中間期の連結業績予想について、売上高を89億9400万円から105億円(前年同期比44.0%増)へ、営業利益を9億1300万円から16億円(同5.5倍)へ、純利益を6億3800万円から10億2500万円(同4.6倍)へ上方修正したことが好感されている。自治体情報セキュリティー対策などの新規案件の獲得や受注額の増加など販売が順調に推移したことに加えて、下期から上期に前倒しで売り上げを計上できた案件があったことなどが要因としている。 ●ストップ高銘柄 IGS <4265> 571円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 11:30現在 インタースペース <2122> 1,390円 +300 円 (+27.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、6銘柄 ●ストップ安銘柄 創建エース <1757> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安売り気配 11:30現在 以上、1銘柄 株探ニュース