<動意株・17日>(大引け)=JMDC、dely、GMOペパボなど
投稿:
JMDC<4483.T>=マド開け3連騰で新高値。8月7日につけた4662円を上回り約1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。健康保険組合の医療情報を匿名加工してビッグデータ化し、これを製薬会社や保険会社などへ提供するビジネスを展開する。業績は高成長トレンドをまい進しており、26年3月期は21%増収、営業32%増益を見込んでいる。業績成長力の高さから40倍台のPERにも割高感は感じられない。16日に同社の子会社であるリアルワールドデータが医療法人徳洲会(東京都千代田区)及び徳洲会インフォメーションシステム(大阪市)と追加データ収集型製造販売後データベース調査の実施に関する業務提携を締結したことを発表しており、これが新たに株価を刺激する材料となった。 dely<299A.T>=切り返し急。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」の運営を行っており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などにも横軸展開しており、業績は絶好調に推移している。トップラインの伸びが際立つなか、増収効果で利益も押し上げられており、26年3月期は営業利益段階で前期比27%増の33億7400万円を見込む。続く27年3月期も高水準の伸びが期待できる状況にある。株価は9月以降陰線続きで下値模索の動きを余儀なくされてきたが、目先売り物が枯れきょうは久々に大陽線で切り返し波動転換を示唆している。10月1日には現社名をクラシルに商号変更することで、マーケットにおける知名度も高まりそうだ。 GMOペパボ<3633.T>=ストップ高。16日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を8億8800万円から9億2500万円(前期比11.6%増)へ、純利益を5億3600万円から7億6200万円(同28.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を67円から96円(前期57円)へ引き上げたことが好感されている。GMOクリエイターズネットワークが株式譲渡により連結範囲から除外されたため、売上高は111億8400万円から109億5600万円(同0.3%増)へ下方修正したが、営業利益は増加する見通し。また、受取配当金3億200万円を営業外収益に計上することも寄与する。 ユカリア<286A.T>=急伸。16日の取引終了後、北海道で平岸病院(赤平市)や北の峰病院(富良野市)を運営する博友会(赤平市)とパートナーシップ協定を締結すると発表しており、好材料視されている。同協定により、ユカリアは長年にわたり蓄積してきた病院経営に係る知見を博友会に提供し経営支援や運営支援を行うほか、ユカリアが持つ全国規模のネットワークを活用して、国の地域医療構想に沿った最適な病院運営モデルの構築につなげるという。なお、ユカリアの提携医療法人数は計30病院となった。 プレシジョン・システム・サイエンス<7707.T>=商い伴い一時ストップ高。16日の取引終了後、同社の全自動遺伝子検査システム「geneLEAD 8」とドイツのSMD社の分子診断薬(SMD leadキット)について、シスメックス<6869.T>の欧州統括現地法人であるシスメックス・ヨーロッパ社がフランス、ドイツ、オーストリア、スイスでの販売を開始したと発表しており材料視されている。なお、同件による業績への影響は、業績予想に織り込み済みとしている。 tripla<5136.T>=3日ぶりに大幅反発。同社は16日の取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比42.8%増の18億2400万円、最終利益は同5.4倍の3億800万円となった。業況を評価した買いが入ったようだ。主要サービスの「tripla Book」や「tripla Bot」の施設数が増加し、収益を押し上げた。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS