午後:債券サマリー 先物は反発、20年債入札結果で買われる 長期金利1.590%で推移

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市況

 17日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。この日実施された20年債入札の結果が強めと受け止められ、超長期債の需給懸念が後退。長期債との連動性を持つ先物に対しても買いを誘う要因となった。

 20年債入札結果は応札倍率が4.00倍となり、前回(8月19日)の3.09倍を上回った。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は10銭となり、前回の13銭から縮小し、20年債への一定の需要が顕在化した。これを受け先物は午後に一時136円68銭まで上昇した。入札結果を受けた買いが一巡した後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見での発言内容を精査したいとの姿勢が強まり、動意薄となった。

 午前中に先物はマイナス圏で推移する場面があった。20年債入札に対しては事前に一部で弱めの結果となることへの警戒感があり、持ち高調整目的の売りに押された。先物は136円48銭まで下げる場面があった。

 先物12月限は前営業日比13銭高の136円65銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント低い1.590%で推移。一時1.605%をつけた後、低下に転じた。


出所:MINKABU PRESS

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