東京株式(大引け)=134円高、米半導体株高を受けリスク選好の地合い続く

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市況

 16日の東京株式市場はリスク選好の流れが継続、前日の米国株市場で半導体関連を中心にハイテク株が買われた地合いを受け日経平均株価は上値指向を維持、連日の最高値更新となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比134円15銭高の4万4902円27銭と4日続伸。プライム市場の売買高概算は19億8545万株、売買代金概算は5兆481億円。値上がり銘柄数は1078、対して値下がり銘柄数は493、変わらずは48銘柄だった。

 きょうの東京市場は主力株を中心に総じて買いが優勢となった。日経平均株価は高く始まったあと値を消し、前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、その後は再び買い直された。ただ、一時は未踏の4万5000円台に乗せる場面があったものの、終盤は伸び悩み結局4万4900円近辺まで押し戻されて着地している。前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が6日連続の史上最高値更新と気を吐いたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も8連騰で最高値となるなどハイテクセクターを中心に強調展開が目立った。これを受けて東京市場でも半導体製造装置の主力銘柄が牽引役となって全体相場を押し上げている。値上がり銘柄数は全体の67%とプライム市場全体の3分の2にあたる銘柄が上昇する形となった。なお、売買代金はメジャーSQを除くと今月3日以来となる5兆円台に乗せている。

 個別では、売買代金トップのディスコ<6146.T>が大幅高となったほか、東京エレクトロン<8035.T>、キオクシアホールディングス<285A.T>なども買われた。IHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>も買いが優勢。トヨタ自動車<7203.T>が上昇し、ニデック<6594.T>も値を上げた。KLab<3656.T>、富士石油<5017.T>、PR TIMES<3922.T>がストップ高人気となり、日本ケミコン<6997.T>、マンダム<4917.T>も大きく株価水準を切り上げた。テスホールディングス<5074.T>、日本ヒューム<5262.T>なども値を飛ばした。

 半面、フジクラ<5803.T>が冴えず、サンリオ<8136.T>が大きく下値を探ったほか、任天堂<7974.T>も売られた。ソニーグループ<6758.T>、日立製作所<6501.T>も軟調。ファーストリテイリング<9983.T>が安く、良品計画<7453.T>も売りに押された。H.U.グループホールディングス<4544.T>、WOWOW<4839.T>が急落、ラクスル<4384.T>、ANYCOLOR<5032.T>、くら寿司<2695.T>、グッドコムアセット<3475.T>なども大幅安。エイチ・アイ・エス<9603.T>の下げも目立つ。

出所:MINKABU PRESS

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