前週末12日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■DG <350A>  7,120円 (-3,000円、-29.6%) ストップ安

 デジタルグリッド <350A> [東証G]がストップ安。11日取引終了後、26年7月期連結業績予想について売上高を前期比2.1%増の62億8100万円とした一方、営業利益を同13.8%減の23億6300万円と発表した。前期から一転減益の見通しを示したことが嫌気された。中期的に頑健な事業ポートフォリオを形成するための投資期間として一時的な利益率の低下を想定。人件費やマーケティング費用の増加を見込む。配当予想は無配継続とした。同時に発表した25年7月期決算は売上高が61億5300万円(前の期単独35億1500万円)、営業利益が27億4200万円(同15億4700万円)だった。あわせて、10月31日を基準日として1株を6株に分割すると明らかにした。

■タイミー <215A>  1,708円 (-454円、-21.0%)

 タイミー <215A> [東証G]が3日ぶり急反落。同社は11日の取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月-25年7月)の単独決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。売上高予想は従来予想の343億9400万~357億円から341億3900万~343億円(前期比27.0~27.6%増)に引き下げており、成長率の鈍化を警戒した売りが優勢となった。物流業界における一部プロジェクトの収益貢献の本格化が来期以降となる見込みであるうえ、飲食・小売業界を中心にコスト抑制の動きが継続した。営業利益は60億~67億1000万円から67億7300万~71億3400万円(同59.5~68.0%増)に引き上げた。広告宣伝費を中心とした費用の抑制効果を見込む。11~7月期は売上高が248億2700万円(前年同期比30.5%増)、営業利益が50億9700万円(同82.5%増)だった。

■デジタルHD <2389>  1,963円 (-180円、-8.4%)

 東証プライムの下落率2位。デジタルホールディングス <2389> [東証P]が続急落。11日取引終了後、博報堂DYホールディングス <2433> [東証P]から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株1970円。足もとの株価水準を下回るディスカウントTOBとなっており、これにサヤ寄せする格好で売られた。買い付け予定数は1375万4907株(下限757万2454株、上限設定なし)、買い付け期間は9月12日~10月28日。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11日付で監理銘柄(確認中)に指定した。

※12日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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