12日の株式相場見通し=続伸、欧米株高受け最高値更新基調続く

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市況

 12日の東京株式市場はリスク選好の地合いが継続、日経平均株価は3日続伸し4万4000円台半ばから後半をうかがう展開となりそうだ。足もとで米国をはじめ世界的な株高局面の様相を強めておりその流れに乗る。前日までの直近6営業日で、日経平均は2400円以上水準を切り上げていることで短期的な過熱感は拭えないものの、一部の値がさ株の上昇が全体指数を牽引する形となっており、きょうもその流れが続きそうだ。前日の欧州株市場はほぼ全面高の様相となった。独DAXが3日ぶりに反発したほか、仏CAC40は4日続伸と上値指向が強い。この日に行われたECB理事会で政策金利の据え置きを決定したが、これはマーケットに織り込み済み。引き続き米利下げ期待が株式市場を後押しする形となっている。また、米国株市場ではリスク選好の流れが一段と強い。NYダウは大幅反発、600ドルを超える上昇で初の4万6000ドル台乗せとなった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日続伸し、初めて2万2000大台ラインを突破した。注目された8月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.9%上昇と事前コンセンサスと合致、今月行われるFOMCでの利下げ実施がほぼ確実となったとの見方が投資家のセンチメントを強気に傾けた。また、同時刻に開示された週間の新規失業保険申請件数は約4年ぶりの高水準で労働市場の軟化が確認され、フェドウォッチではFRBによる利下げが年内3回分に相当する0.75%になる確率がほぼ8割に上昇している。東京市場では日経平均のスピード調整圧力が意識されるなかも、欧米株高を受けリスクオンの流れに変化はなさそうだ。米国株市場では半導体銘柄で攻勢されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も最高値を更新しており、これは東京市場でも日経平均寄与度の高い半導体関連株に追い風となる。

 11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比617ドル08セント高の4万6108ドル00セントと反発。ナスダック総合株価指数は同157.01ポイント高の2万2043.07だった。

 日程面では、きょうは株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(メジャーSQ)算出日となる。このほか前場取引時間中に3カ月物国庫短期証券の入札、7月の鉱工業生産確報値など。海外ではロシア中銀の金融政策決定会合、8月のインド消費者物価指数(CPI)、9月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)など。

出所:MINKABU PRESS

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