【↑】日経平均 大引け| 大幅反発、米ハイテク株高で買い戻し優勢 (9月4日)

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市況

日経平均株価
始値  42093.70
高値  42608.80
安値  42066.59
大引け 42580.27(前日比 +641.38 、 +1.53% )

売買高  18億7689万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆3217億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅反発、一時669円高
 2.米ハイテク株高受け買い戻し優勢に
 3.内外金利の上昇一服で悲観和らぐ
 4.業種別上昇率は銀行株がトップ
 5.データセンター期待の電線株も堅調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比24ドル安と3日続落した。米経済の先行き不透明感が重荷となり、景気敏感株などが売られた。

 東京市場では、米ハイテク株の上昇や内外金利の上昇一服を受けて買い戻しが優勢となり、午後は先物主導で上昇幅を一段と広げる展開となった。

 英国やフランス、米国の財政悪化リスクが意識されるなか、直近で欧米金利に上昇圧力が掛かっていたが、3日の欧米市場で金利上昇は一服した。更に同日の米国株式市場においてナスダック総合株価指数が大幅に反発したことを受け、東京市場では投資家のリスク許容度が回復。主力株を中心に買い戻しが入り、日経平均は154円高で始まった。その後は株価指数先物に断続的な買いが入り、戻り売りをこなしながら日経平均は上げ幅を拡大。国内の長期金利が低下したことも安心材料となって、午後に入り一時669円高となった。債券価格の急落(金利の急上昇)リスクが後退したとの受け止めから金融株が買われ、東証33業種のうち銀行業が上昇率でトップとなったほか、データセンター関連の需要拡大が見込まれている電線株の一角が物色された。アジア市場では香港ハンセン指数と上海総合指数が大幅安となったものの、日本株への影響は限られた。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の7割弱。東証グロース250指数はマイナス圏で推移する場面があったが、持ち直して4日ぶりの反発となった。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト<6857>が大幅高となり日経平均の押し上げに寄与したほか、フジクラ<5803>が値を飛ばし、ファーストリテイリング<9983>やソニーグループ<6758>、TDK<6762>が堅調推移。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、中外製薬<4519>が値を上げ、日本ヒューム<5262>やアステリア<3853>、ジンズホールディングス<3046>が急伸。TOWA<6315>やリガク・ホールディングス<268A>が高く、日東紡績<3110>が頑強だった。

 半面、キーエンス<6861>や日産自動車<7201>、信越化学工業<4063>が売られ、キヤノン<7751>やローム<6963>、良品計画<7453>が軟調。東宝<9602>やサッポロホールディングス<2501>が冴えない展開となったほか、ペプチドリーム<4587>が株価水準を切り下げ、ニデック<6594>はストップ安となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、フジクラ <5803>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約461円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はニデック <6594>、信越化 <4063>、キーエンス <6861>、ファナック <6954>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。うち38円はニデック1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)非鉄金属、(3)保険業、(4)情報・通信業、(5)鉄鋼。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)化学、(4)繊維製品。

■個別材料株

△リガクHD <268A> [東証P]
 業績再成長への期待で野村證券が目標株価引き上げ。
△アイケイHD <2722> [東証S]
 韓国コスメのコンビニ販売開始で8月売上高30.2%増。
△日コン <5269> [東証P]
 下水道関連の出遅れ銘柄として関心。
△エディア <3935> [東証S]
 ファルコム <3723> と「イース」などの全世界向け商品化ライセンス契約。
△イトヨーギョ <5287> [東証S]
 下水道関連株への投資資金攻勢が過熱。
△アサカ理研 <5724> [東証S]
 金・プラチナ市況上昇を背景に新値街道突入。
△フジクラ <5803> [東証P]
 大和証券では電線セクターのトップピックに。
△PHCHD <6523> [東証P]
 子会社の持続血糖測定システム販売事業を譲渡へ。
△Solvvy <7320> [東証G]
 SBI証券が目標株価3450円に増額修正。
△ココルポート <9346> [東証G]
 光通信が純投資目的で5%超の大株主浮上。

▼ニデック <6594> [東証P]
 新たな不適切会計処理の疑い発覚で第三者委員会設置。
▼泉州電 <9824> [東証P]
 今期業績予想下方修正を嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日ヒュム <5262>、(2)アステリア <3853>、(3)日コン <5269>、(4)Lドリンク <2585>、(5)PHCHD <6523>、(6)JINSHD <3046>、(7)新光商 <8141>、(8)TOWA <6315>、(9)SBG <9984>、(10)リガクHD <268A>。
 値下がり率上位10傑は(1)ニデック <6594>、(2)内田洋 <8057>、(3)泉州電 <9824>、(4)サンケン <6707>、(5)WOWOW <4839>、(6)スタンレー <6923>、(7)井関農 <6310>、(8)ペプドリ <4587>、(9)プロシップ <3763>、(10)システムサポ <4396>。

【大引け】

 日経平均は前日比641.38円(1.53%)高の4万2580.27円。TOPIXは前日比31.28(1.03%)高の3080.17。出来高は概算で18億7689万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1126、値下がり銘柄数は437となった。東証グロース250指数は759.64ポイント(2.16ポイント高)。

[2025年9月4日]


株探ニュース

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