株価指数先物【寄り前】 4万2000円近辺での押し目狙いのロング対応

投稿:

先物

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 42110 +100 (+0.23%)
TOPIX先物 3062.5 +9.0 (+0.29%)
シカゴ日経平均先物 42110 +100
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 3日の米国市場は、NYダウが下落した一方で、 S&P500、ナスダックは上昇。7月の米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が市場予想を下回ったほか、米地区連銀経済報告(ベージュブック)では消費の陰りなどが報告された。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は米CNBCのインタビューで、9月の米連邦準備制度理事会(FOMC)での利下げ再開を支持するとともに、雇用の下振れリスクを改めて指摘した。

 グーグルの反トラスト法(独占禁止法)違反を巡る裁判所の判決を受けて、アルファベットは9%超上昇し上場来高値を更新。自社開発の人工知能(AI)を活用したウェブ検索ツールを来年投入する計画が伝えられたアップルは3.8%の上昇だった。

 S&P500業種別指数はメディア、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品が上昇した半面、エネルギー、食品・飲料・タバコ、資本財の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、アップルのほかウォルマート、セールスフォース、トラベラーズ、IBMが買われた。一方で、シェブロン、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、ハネウェル・インターナショナルが軟調。

 シカゴ日経平均先物の清算値は大阪比100円高の4万2110円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の4万2050円で始まった。その後もロング優勢の流れのなかで、4万2220円まで買われる場面もみられた。米国市場の取引開始後にショートに転じ、4万1920円まで軟化したものの、終盤にかけてショートカバーが強まり、4万2110円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。ナイトセッションで一時4万1920円まで売られる場面もみられたが、終値では4万2000円を上回っており、同水準では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうだ。ただし、25日移動平均線(4万2240円)が抵抗線として意識される可能性があるため、同線を明確に上抜けてくるかを見極めたいところであろう。

 25日線が抵抗となるようだと、オプション権利行使価格の4万2000円を中心とした上下の権利行使価格となる、4万1750円から4万2250円のレンジが意識される。4万2000円辺りで底堅さがみられたとしても4万2000円から4万2250円の狭いレンジ内でのスキャルピング中心のトレードになりそうだ。

 米国では9月の利下げ確率が高まっているが、5日に発表される雇用統計が重要な判断材料になるとみられ、結果を見極めたいとするムードが強まりやすいだろう。国内では昨日、自民党の麻生太郎最高顧問が次の衆議院選挙で勝利できる体制を整えるとして、総裁選挙の実施を求める考えを明らかにした。実施を求める国会議員は8日までに書面を提出することになっており、この動きを見守ることなる。

 そのため、オプション権利行使価格の4万2000円を下回る局面ではその後のカバー狙いのロング対応になろうが、25日線を捉えてくる場面では戻り待ち狙いのショートに向かわせよう。

 3日の米VIX指数は16.35(2日は17.17)に低下した。一時17.57まで上昇する場面もみられ、75日線(17.10)を上回った。その後は下げに転じる形になったが、25日線(15.88)辺りを割り込んでくるまでは、投資家心理を慎重にさせそうだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.75倍に上昇した。一時13.66倍に低下し、8月6日につけた直近安値の13.69倍を割り込んだ。ボリンジャーバンドの-2σ(13.66倍)と-1σ(13.75倍)のレンジ推移だったが、直近安値とのボトム形成が意識されやすく、いったんはNTショートの巻き戻しに向かわせよう。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。