<動意株・3日>(前引け)=住友鉱、大盛工業、インターメス

投稿:

材料

 住友金属鉱山<5713.T>=新値街道をまい進。きょうは同社株をはじめ非鉄セクターに資金流入の動きが目立っているが、その背景にはここにきて金市況の上昇が一段と顕著となっていることが挙げられる。金価格は国際指標となっているNY先物がアジア時間3日にフシ目の3600ドル台に乗せ過去最高値を更新した。英国やフランスの財政悪化懸念に加え、米国でもトランプ米政権下でインフレ圧力が意識されるなか、リスク回避の投資マネーが金に向かう傾向が強まっている。金関連銘柄ではこのほか、純金上場信託(現物国内保管型)<1540.T>、SPDRゴールド・シェア<1326.T>、NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328.T>などのETFも人気となっている。

 大盛工業<1844.T>=上値追い鮮烈。3連騰で一時18%近い上昇で1190円まで駆け上がり、約21年ぶりの高値圏に突入した。東京を中心に下水道工事などを主力とする土木会社で、老朽化する下水道の予防保全や点検・補修が国策として進められるなか、その関連有力株として大相場に発展している。国土交通省は2026年度の概算要求で上下水道やトンネル、空港などの老朽化対策で前年度比3割増となる1兆783億円を計上している。足もと東京株式市場ではハイテクセクターから内需系バリュー株シフトの流れが形成されており、下水道インフラをはじめとした国土強靱化のテーマが改めて意識されている。きょうはシンボルストックの一角を担う日本ヒューム<5262.T>が大幅続伸しているほか、旭コンクリート工業<5268.T>やイトーヨーギョー<5287.T>がストップ高、更に日本鋳鉄管<5612.T>や水道機工<6403.T>なども関連有力株として人気が集中している。

 インターメスティック<262A.T>=急反発し上場来高値更新。2日の取引終了後、「メガネスーパー」などを展開するHorus HD及びHorusの全株式を10月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。Horus HDグループはビジョナリーホールディングスを子会社に持ち、「メガネスーパー」のほか、「Vision Wedge」などを全国に300店舗(25年4月末現在)展開するメガネ及びコンタクト小売店で、今回の子会社化により店舗数600店舗を超えるメガネ小売企業が誕生することになる。また、Horus HDグループはコンタクトレンズの販売に力を入れていることから、コンタクトレンズの顧客層の中心である若年層へのクロスセルなどのシナジーが期待されている。取得価額は合計で191億1900万円。なお、同件による25年12月期業績への影響は精査中としている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。