2日の株式相場見通し=反発、米株休場で手掛かり材料難も頑強な値動き
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2日の東京株式市場は強弱観対立のなかも主力株中心に買い戻しがやや優勢の展開となりそうだ。日経平均株価は反発し、4万2000円台前半で頑強な値動きとなることが予想される。ただ、前日の米国株市場がレーバーデーの祝日に伴い休場だったことから、買い手掛かり材料不足で上値を積極的に買い進むことも見込みづらく、上げ幅は限られそうだ。取引時間中は米株価指数先物や外国為替市場の動向に左右される場面も予想される。前日の欧州株市場は主要国の株価が総じて堅調だった。独DAXはここ調整色を強めていたが、この日は6日ぶりに反発したほか、仏CAC40や英FTSE100もわずかながらプラス圏で着地した。フランスの政局不安に対する懸念はくすぶるものの、リスク回避ムードを助長するような悪材料は見当たらず、総じて自律反発狙いの買いが優勢となっている。東京市場では前日に波乱含みの展開となり、日経平均は一時900円近い急落をみせる場面もあったが、後場の取引では一貫して下げ渋り、結局500円あまりの下落にとどまった。下値では押し目買いニーズが強く、きょうもその流れを引き継いで戻りを試す展開が見込まれる。もっとも、今週は3日の7月の米雇用動態調査、4日のADP全米雇用リポート、週末の8月の米雇用統計などをはじめ米国で重要経済指標が相次ぐため、それらの内容を見極めたいとの思惑から、きょうは様子見ムードも拭えない。日経平均4万2000円台半ばでは戻り売り圧力も意識されやすい。個別では前日に大きく売り込まれた半導体関連株などの値動きがカギを握ることになりそうだ。 日程面では、きょうは8月のマネタリーベース、10年物国債の入札、8月の財政資金対民間収支など。海外では8月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況指数、7月の米建設支出など。なお、ベトナム市場は休場となる。 出所:MINKABU PRESS