午後:債券サマリー 先物は小幅に4日続落、長期金利は1.625%と17年ぶり高水準

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市況

 27日の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅に4日続落した。この日、日銀が実施した国債買い入れオペの結果を受けて後場に買われる場面があったが、上値を追う姿勢は限られ軟化した。

 日銀が実施した国債買い入れオペは5本で、オファー額はいずれも予定通りとなった。応札倍率は長期ゾーンとなる「残存期間5年超10年以下」で1.80倍と前回オペを下回って2倍を割り込んだ。長期債の需給安心感をもたらす結果となった一方で、超長期ゾーンのうち「同25年超」は3倍を上回る水準となった。長期債に連動する先物9月限はオペ結果判明後に一時137円48銭まで上伸した。

 半面、超長期債は需給懸念を残す形となり、売り圧力が高まった結果、長期債の上値を圧迫する格好となった。日銀の利上げ観測がくすぶっていることも相まって、先物9月限はプラス圏を維持できず、引け際に再び下げに転じた。

 先物9月限は前営業日比1銭安の137円35銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント高い1.625%に上昇。17年ぶりの高水準で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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