午前:債券サマリー 先物は続落、米金利上昇を受け売り優勢
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26日の債券市場で、先物中心限月9月限は続落。前日に米長期金利が上昇し、この日の時間外取引で一段と水準を切り上げたことが影響した。 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が22日の講演で利下げ再開を示唆し、同日に米債券買いが広がった反動から25日の米債券市場は持ち高調整や利益確定の売りが優勢だった流れが東京市場に波及した。トランプ米大統領が自身のSNSで、住宅ローン契約を巡る不正疑惑を理由にクックFRB理事を解任することを明らかにすると、後任に利下げを支持する人物を指名する可能性があるとの見方から買いが入る場面もあったが、時間外の米長期金利が上昇に転じると円債にも売りが流入。FRBの独立性を巡る懸念が米金利上昇につながったようで、これを受けた債券先物は137円40銭まで軟化する場面があった。なお、きょうは流動性供給入札(対象:残存期間15.5年超39年未満)の結果を見極めたいとして戻りは鈍かった。 午前11時の先物9月限の終値は、前日比6銭安の137円44銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日と同じ1.615%で推移している。 出所:MINKABU PRESS