前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■リンクユーG <4446> 408円 (+29円、+7.7%) 東証プライムの上昇率7位。Link-Uグループ <4446> [東証P]が3日続急伸。25日正午ごろ、AI技術を取り入れたマンガ関連のシステム開発案件を受注したと発表しており、これが好感された。受注金額は約2億円で、25年8月から26年秋にかけて売り上げ計上する予定。なお、26年7月期業績への影響は、今後発表予定の業績予想に織り込む予定としている。 ■タツモ <6266> 2,236円 (+145円、+6.9%) 東証プライムの上昇率10位。タツモ <6266> [東証P]が続急伸。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス目前で投資資金の攻勢に拍車がかかっていた。半導体製造装置メーカーの中堅ながら、オーダーメイド型の受注生産で優位性を発揮し、先進的技術を駆使し高性能化かつ省電力化を実現したアドバンスドパッケージ分野で顧客ニーズを捉えている。世界的なAIデータセンターの建設ラッシュは今後の同社の商機を高める背景となり、マーケットでも注目が集まっていたもようだ。高技術を有するメーカーにもかかわらず、投資指標面から9倍台のPERは水準訂正余地が意識されていた。 ■武蔵精密 <7220> 3,325円 (+175円、+5.6%) 武蔵精密工業 <7220> [東証P]が続急伸。同社は22日、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)で出資・協業先であるケニアの電気自動車(EV)スタートアップのARC Ride(アークライド)とバッテリーの2次利用方法の検討に関する覚書(MOU)を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社は使用済み電池をRepurpose(目的変更)により無電化地域などへの電力供給を目指した技術やビジネスモデルを検討し、廃棄物ではなく地域資源として生かす持続可能なビジネスモデルの構築に取り組むとしている。 ■FEASY <212A> 2,902円 (+151円、+5.5%) フィットイージー <212A> [東証S]が5日ぶり急反発。22日の取引終了後に会員数が20万人を突破したと発表しており、好材料視された。既存店におけるアミューズメントサービスの計画的な導入や全店統一キャンペーンによる新規入会施策などで新規入会者数が伸長しており、24年1月に10万人を突破して以降、約1年半での20万人の大台突破となった。 ■メルカリ <4385> 2,400円 (+114円、+5.0%) メルカリ <4385> [東証P]が3日続急伸。同社は25日、約1年前にサービスを始めた台湾版のメルカリ(美露可利)の登録者が4日時点で30万人を突破したと発表しており、海外でのサービス浸透を評価する買いが流入した。台湾でサービスを始めた2024年8月29日から今年6月30日の間で、最も取引量が多かったカテゴリーは「キャラクターグッズ」で全体の3割弱に上った。続く「ファッション」は15%だった。今年2月14日から8月10日のキーワードの検索数では1位の「ちいかわ」をはじめキャラクターや漫画・アニメ関連のキーワードが上位5つのうち4つを占めた。 ■古河電 <5801> 8,770円 (+289円、+3.4%) 古河電気工業 <5801> [東証P]が大幅高で3日続伸。SMBC日興証券が前週末22日、古河電の目標株価を従来の8400円から1万500円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続する。足もとの業績モメンタムは物足りない印象があるとする一方、AI関連ではデータセンター間を結ぶ長距離系ネットワークの構築が盛んになっており、光配線材は使用原単位が上昇していると指摘。26年3月期の下期以降、古河電の関連製品の収益も拡大すると予想する。同証券は古河電の27年3月期営業利益予想を従来の610億円から640億円に引き上げた。 ■電子材料 <6855> 2,868円 (+78円、+2.8%) 日本電子材料 <6855> [東証S]が3日続伸。前週末22日につけた2793円の年初来高値を大きく上回り、一時3000円大台目前まで上値を伸ばす場面があった。半導体検査用プローブカード大手で、同商品が売上高の99%を占める。そのなかAI先端半導体向けにMEMS技術を活用したMタイプのアドバンストプローブカードの引き合いが旺盛となっており、高水準の受注残を確保し中期成長期待が強い。会社側でも同商品の需要の伸びに期待を寄せているもようだ。26年3月期業績はトップラインは増収基調を確保するものの、生産設備増強や研究開発コスト、減価償却などの影響を考慮して営業利益は2ケタ減益予想と保守的。しかし、第1四半期(25年4-6月)は前年同期比25%増の14億7500万円と大きな伸びを達成しており、市場では進捗率から通期計画は増額含みとの見方も出ていた。 ■岩井コスモ <8707> 2,661円 (+49円、+1.9%) 岩井コスモホールディングス <8707> [東証P]が3日続伸。同社は前週末22日の取引終了後、26年3月期の中間配当予定額に関し、60円とする予定だと発表した。前期の中間配当は20円だった。増配予想を好感した買いが入った。期末配当予想は未定とした。 ■ポート <7047> 2,327円 (+37円、+1.6%) ポート <7047> [東証G]が続伸。前週末22日取引終了後、春日博文代表取締役社長CEOによる自社株式の取得を明らかにした。5月に公表した中期経営計画「ODYSSEY800」の達成に向けて自らの強い経営へのコミットメントを示すため。取得方法は市場買い付け。取得価額の総額は「1億円(上限)」で、時期は「2025年5月、2025年8月(予定)」としている。これが手掛かりとなった。 ■キッツ <6498> 1,502円 (+22円、+1.5%) キッツ <6498> [東証P]が3日続伸。大和証券は22日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を1500円から1800円に引き上げた。27年12月期にかけて2ケタペースの営業増益率の継続を想定し、最高益更新トレンドは当面続くと予想している。25年12月期の営業利益は170億円(会社計画150億円)、26年12月期は190億円を見込む。圧倒的なシェアを有する国内建築設備市場での着実な値上げ戦略に加え、足もとでは国内や米国でのデータセンター向けが新たな業績の牽引役となりつつある。来期以降は半導体向けの回復も視野に入るとみている。 ■アドテスト <6857> 10,880円 (+115円、+1.1%) アドバンテスト <6857> [東証P]が反発。前週末の米国株市場ではエヌビディアをはじめ半導体セクターに買い戻しが鮮明となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.7%高と4日ぶりに大きく切り返し25日移動平均線を再び上に抜けてきた。東京市場でもこの流れに追随する形で半導体関連への買いが広範囲に広がっていた。相対的に強い動きを見せてきたアドテストは1万1000円台では利益確定の動きも表面化し上値がやや重かった。一方、ここ調整色の強かったディスコ <6146> [東証P]は75日移動平均線を足場にマドを開けてリバウンドに転じた。 ※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース