【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、パウエル議長講演を控え様子見 (8月22日)

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市況

日経平均株価
始値  42629.81
高値  42720.57
安値  42331.39
大引け 42633.29(前日比 +23.12 、 +0.05% )

売買高  17億144万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9537億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は23円高と4日ぶり反発、方向感に欠ける展開に
 2.ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演待ちの状態
 3.銀行・保険・証券など金融株が上昇し、空運や化学株は軟調
 4.三菱UFJや東京海上、野村が堅調で九州FGが買われた
 5.JALやANAHDが安く、三井化学や信越化が値を下げる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比152ドル安と3日ぶりに反落した。ジャクソンホール会議を控えて様子見ムードのなか、ウォルマートなど消費関連株が売られ指数を押し下げた。

 東京市場では、日経平均株価は4日ぶりに小反発。「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控え様子見姿勢が強く、相場は方向感に欠ける展開が続いた。

 前日の米株式市場は、ハイテク株などが軟調でNYダウは反落。東京市場は、前日まで日経平均が3日続落していたこともあり小幅に値を上げてスタートし一時100円を超える上昇となった。ただ、上値は重く午前9時10分過ぎには270円を超える下落となった。しかし下値には買いが入り売り一巡後は値を戻した。後場に入ってからは狭いレンジで小安い状態が続いたが、結局、大引けにかけ小幅高となり取引を終えた。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を今晩に控え、様子見姿勢は強く、売買代金は4兆円割れとなった。銀行・保険・証券など金融株が堅調で、空運や化学株などが軟調だった。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やレーザーテック<6920>が高く、サンリオ<8136>やフジクラ<5803>、古河電気工業<5801>が値を上げた。東京電力ホールディングス<9501>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や東京海上ホールディングス<8766>、野村ホールディングス<8604>、九州フィナンシャルグループ<7180>が買われた。ソニーグループ<6758>やJX金属<5016>が高い。

 半面、東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>が安く、キーエンス<6861>やSMC<6273>が軟調。良品計画<7453>やリクルートホールディングス<6098>、ファーストリテイリング<9983>が値を下げた。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、三井化学<4183>、信越化学工業<4063>が下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ソニーG <6758>、東京海上 <8766>、富士フイルム <4901>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約101円。うち59円はSBG1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、ファストリ <9983>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約145円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)証券・商品、(3)銀行業、(4)鉱業、(5)電気・ガス。一方、下落率の上位5業種は(1)化学、(2)空運業、(3)サービス業、(4)精密機器、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△fonfun <2323> [東証S]
 業績絶好調でAI関連中小型株物色の波に乗る。
△セレス <3696> [東証P]
 米インベスコによる保有割合上昇で思惑的な買い入る。
△テモナ <3985> [東証S]
 子会社が暗号資産マイニングマシンなどのサブスククレジット開始。
△電算システム <4072> [東証P]
 三井住友銀及びアバ・ラボとステーブルコインに関する共同検討で基本合意。
△アクリート <4395> [東証G]
 Forward Edge-AI,Inc.と資本業務提携(出資)に向けた基本合意。
△スピー <4499> [東証S]
 ステーブルコイン活用の決済実証プロジェクト開始と発表。
△トリプルアイ <5026> [東証G]
 リミックス <3825> とマイニング事業者向け電力サービスの共同検討。
△セカンドX <5028> [東証G]
 AIエンジン好調でトップラインの高成長続く。
△カネミツ <7208> [東証S]
 記念配当5円を実施へ。
△WTOKYO <9159> [東証G]
 定款に「暗号資産の投資・運用」を追加へ。

▼エアトリ <6191> [東証P]
 株主優待制度を廃止へ。
▼芝浦電子 <6957> [東証S]
 ヤゲオとミネベアミツミ <6479> によるTOB価格引き上げ合戦の思惑が後退。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)電算システム <4072>、(3)日ケミコン <6997>、(4)ユニチカ <3103>、(5)セレス <3696>、(6)三菱紙 <3864>、(7)Gunosy <6047>、(8)JX金属 <5016>、(9)九州FG <7180>、(10)ノーリツ鋼機 <7744>。
 値下がり率上位10傑は(1)オイシックス <3182>、(2)エムスリー <2413>、(3)Lドリンク <2585>、(4)JR西日本 <9021>、(5)日本マイクロ <6871>、(6)gumi <3903>、(7)東洋エンジ <6330>、(8)栗本鉄 <5602>、(9)JINSHD <3046>、(10)NJS <2325>。

【大引け】

 日経平均は前日比23.12円(0.05%)高の4万2633.29円。TOPIXは前日比17.92(0.58%)高の3100.87。出来高は概算で17億144万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1013、値下がり銘柄数は547となった。東証グロース250指数は782.12ポイント(2.87ポイント安)。

[2025年8月22日]


株探ニュース

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