外為サマリー:一時148円70銭台に上伸、FRB議長講演を前に持ち高解消の動き
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22日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=148円67銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円10銭程度のドル高・円安となっている。 21日発表の米8月総合購買担当者景気指数(PMI)速報値や米7月中古住宅販売件数が強い内容となったことを受け、同日のニューヨーク市場でドル高・円安が進んだ流れを引き継いだ。この日の朝方に総務省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合が前年同月と比べて3.1%上昇したものの、伸び率が6月の3.3%から縮小したことから円を買う動きは限定的。米景気の底堅さが意識されるなか、東京市場でも断続的にドル買い・円売りが流入した。加えて、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が日本時間22日午後に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演するのを前に、ドル売り・円買いの持ち高を解消する動きもあったもよう。前日に米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁や米クリーブランド地区連銀のハマック総裁が9月利下げに消極的な姿勢を示したことで、パウエルFRB議長が講演でハト派的な発言をしない可能性が意識されるなか、ドル円相場は午後2時00分ごろに148円77銭をつける場面があった。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1586ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0070ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=172円26銭前後と同20銭強のユーロ高・円安で推移している。 出所:MINKABU PRESS